’08/06/28の朝刊記事から
ウナギ偽装 捜査へ
魚秀 利益2億円超か
中国産ウナギの産地偽装で、徳島市に拠点を置く水産物輸出入販売「魚秀」(大阪市)が国産と偽装したウナギ256トンの販売で少なくとも2億円の利益を得ていたとみられることが27日、農林水産省の調査で分かった。
兵庫県警は同日、捜査本部を設置。
週明けに徳島県警と合同捜査本部をつくり、来週後半にも不正競争防止法違反の疑いで関係先を家宅捜索する方針を固めた。
資料を押収し、詐欺容疑も視野に、架空会社や取引仲介業者が複雑に絡む事件の全容解明を目指す。
農水省などによると、魚秀は国産と偽った中国産ウナギ256トン(205万匹)を3~4月「神港魚類」(神戸市)に販売。
仕入れ値が計約4億4千万円だったのに対し、新港魚類からは約7億7千万円が支払われた。
取引に絡み、ウナギを扱っていないのに取引伝票を発行した2業者に「手数料」として約4千万円が渡っていたほか、魚秀の社長が神港魚類の担当社員に口止め料とみられる現金1千万円を渡したことが既に判明。
これらを除いても魚秀は2億数千万円の利益を得ていたとみられる。
兵庫、徳島両県警の捜査幹部は27日、兵庫県警本部内で今後の捜査方針を協議した。
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