080717 愛知・東名高速 中2少年 バス乗っ取る

’08/07/17の朝刊記事から

愛知・東名高速　中2少年 バス乗っ取る
運転手に刃物、逮捕

16日午後零時50分ごろ、愛知県豊田市の東名高速道路上り線豊田インターチェンジ付近を走行中の名古屋発東京行きジェイアール東海バスの高速バスから「刃物を持った少年が運転席の後ろにいる」と、同社を通じて110番（通報）があった。
少年は運転手（39）の首に果物ナイフ（刃渡り約10センチ）を突き付けバスを乗っ取り、午後1時10分には自ら携帯電話で「俺はパスジャックした」と110番（通報）した。



県警のパトカーがバスを見つけ取り囲み、愛知県岡崎市の美合みあいパーキングエリアに車両を誘導。
乗客を降ろし、午後2時ごろ、銃刀法違反と換金の現行犯で少年を逮捕した。
乗客、運転手計11人にけがはなかった。



調べでは、少年は山口県宇部市の中学2年（14）。
「親に怒られ、嫌がらせでやった。世間を騒がせたかった」「ただ走りたかった。刃物は百円ショップで買った」と供述。
山口県宇部市教育委員会などによると、少年は同じ中学校の女子生徒との交際をめぐりトラブルとなり、担任や親から注意されていた。
14日夜に、親と口論となったという。少年は始発の名古屋から乗車していた。



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080715 金剛山射殺 不満持つ軍部指示？

’08/07/15の朝刊記事から


金剛山射殺　不満持つ軍部指示？
「意図的行為」韓国で拡大

【ソウル14日井田哲一】北朝鮮の金剛山地域で韓国人女性観光客が北朝鮮兵に射殺された事件は、北朝鮮側の意図的な行為だとする見方が14日、韓国内で広がった。
各メディアは、軍事拠点の撤退や各施設の無能力化が進む状況に不満を持つ北朝鮮軍部の指示があった可能性に言及している。
韓国政府は現地調査などの真相究明後に判断するとして、慎重姿勢を崩していない。



金剛山地域一帯は、1998年の観光事業開始前まで北朝鮮最南端の軍港として、対南工作用の潜水艦やミサイル施設、レーダー基地などが配備。
しかし、観光事業化によってこれらの軍事施設は撤去されたため、「強い不満を持った軍部による意図的な行為の可能性もある」（東亜日報）との見方もある。



さらに北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、寧辺ニョンビョンにある核関連施設の無能力化が北朝鮮外務省の主導で進むことに、軍内部の強硬派が反発したとして、中央日報は「巨面を転換させるために軍部が仕組んだ」との分析を伝えた。



聯合ニュースは、被害女性が入った北朝鮮軍の立ち入り禁止地域には、事件前に何人もの他の観光客が入っていたとする証言を紹介。
今回に限り銃撃したことで「意図的行為である可能性が高まった」と報道した。



一方、韓国統一省の報道官は14日、意図的行為説について「事件自体がミステリー。まず疑惑を明確に解明しなければならない」と述べ、北朝鮮に対し、韓国側の現地調査を求める考えを改めて強調した。

080715 学習指導要領 竹島 解説書に明記

’08/07/15の朝刊記事から

学習指導要領　竹島 解説書に明記
「固有の領土」は使わず

文部科学省は14日、日韓両国が領有権を主張する日本海の竹島（韓国名・独島）について、中学校社会科の新学習指導要領解説書に「韓国との間に竹島をめぐって主張に相違があることにも触れ、北方領土と同様に我が国の領土・領域について理解を深めさせる」と記述した内容を公表した。
同省が当初検討していた「固有の領土」との表現を避け、韓国に一定の配慮を示すことで政府内の調整が決着した。



韓国反発、大使帰国へ
解説書に竹島を明記したのは初。
町村信孝官房長官は同日の会見で、韓国側に冷静な対応を求めたが、記述自体に反発していた韓国側は駐日大使の一時帰国を決めるなど強く反発。
両国関係に大きな影を落としそうだ。（これは記者の想像か、それとも社の予想なのか）



現行の指導要領と解説書は、領土問題では北方領土だけに言及してきた。
解説書に記述のない竹島を中学校の地理、公民で取り上げた教科書会社は14社のうち4社だけ。
指導要領の内容を補足する解説書は指導要領と違い、指導の際の法的拘束力はないが、授業指導や新しい教科書作成の指針となる。

080715 きょう全国一斉休漁 20万人 燃料高対策迫る

’08/07/15の朝刊記事から

きょう全国一斉休漁
20万人　燃料高対策迫る

漁船燃料の高騰で、赤字に苦しむ漁業者が続出する中、全国20万人の漁業者がスクラムを組んで操業を取りやめる「全国一斉休漁」が15日、行われる。



道内では約1万4千210隻、約2万人が参加するが、釧路港などを基地とするサンマ流し網漁船95隻が、1日前倒しして、14日朝から休漁に入った。



このまま燃料高が続けば、多くの漁業者が廃業に追い込まれかねず、「ストライキ」を通じて国に抜本対策を迫る狙いだが、これまでのところ具体的な対応策は示されておらず、窮状打開につながるかは不透明だ。

080714 カニ殻でヒトの骨再生

’08/07/14の朝刊記事から

カニ殻でヒトの骨再生
北大など新技術開発

北大や北海道曹達（苫小牧）などで作る研究グループ（代表・井上農夫男北大大学院歯学研究科教授）は、カニに含まれる物質を使い、歯の周囲の骨（歯槽骨）を再生する技術を開発した。
歯周病で噛みこなす能力の落ちた患者や歯以外の骨のがん治療にも有効で、18日に北大で開かれるシンポジウムで発表する。



グループリーダーの柏崎春彦・同助教によると、道産カニの甲羅から抽出したキトサンと、人間の骨の主成分ハイドロキシアパタイト結晶を合成。
この物質に骨の再生を促すたんぱく質を加えて30匹のラット（ネズミ）の皮膚に与えたところ、4週間後、皮膚に骨が形成されたという。



歯周病などで歯を失うと歯槽骨が細くなる。
放置すると義歯やインプラントを埋め込むことが難しくなり、噛みこなす能力も低下する。
治療は自分の他の部位の骨を、歯槽骨に埋め込み再生を促す自家骨移植しかない。
同グループの技術を使えば、骨移植が不要になる上、合成した物質には細胞の働きを制御する機能もあるため、がん細胞を抑える効果も期待できる。



柏崎助教は「抗がん剤と組み合わせることで、骨にできたがんを攻撃し、再発を防いで骨を再生させる治療技術につながる。2010年をめどに実用化を目指したい」と話している。



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