’08/09/02の朝刊記事から
福田首相が退陣 政策実現見通せず
麻生氏、後継に意欲
福田康夫首相(72)は1日夜、首相官邸で緊急に記者会見し、退陣の意向を表明した。
理由について首相は「新しい布陣の下で政策実現を図っていかなければならない。私の場合は内閣支持率の問題があり、困難が伴う」と説明した。
首相は昨年9月の就任以来、ねじれ国会の対応に苦慮。
7月の北海道洞爺湖サミットと8月の内閣改造で政権浮揚を図ったが果たせず、衆院解散に向けた戦略をめぐる公明党との摩擦も深刻化して政権運営が行き詰まり、安倍晋三前首相に続いて政権を途中で投げ出す形になった。
自民党は総裁選を9月中に行う方向で、後継選びは麻生太郎幹事長(67)を軸に進むとみられる。