’08/08/22の朝刊記事から
日系タンカー 海賊乗っ取る ソマリア沖
【シンガポール21日共同】国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)に入った連絡によると、ソマリア沖のアデン湾で21日、日本の興洋海運(東京都港区)が管理するパナマ船籍のケミカルタンカー「アイリーン」(7,373トン)が海賊に乗っ取られた。
同船にはフィリピン人やロシア人ら計19人が乗り組み、日本人はいない。
日本の国土交通省などによると、高速艇2隻に乗った海賊がアイリーンを襲撃、10ー15人が乗り込み、ロシア人船長に「ソマリアへ行け」と指示した。
同船はフランスからインドに向かっていた。
アデン湾では、無政府状態の続くソマリアを拠点にする海賊が横行。
この日、イランの貨物船も乗っ取られたほか、今月19日にはマレーシアのタンカーが乗っ取られた。
4月には日本の会社が管理するパナマ船籍のケミカルタンカーと日本のタンカーが、海賊とみられる船から相次いで銃撃を受けている。