’07/10/25の朝刊記事から
金大中事件報告書(要旨)
【ソウル24日共同】韓国政府の「過去事件の真相究明委員会」が24日発表した金大中事件に関する調査報告書の要旨は次の通り。
1、1973年の金大中氏拉致事件は李厚洛(イフラク)韓国中央情報部(KCIA)部長(当時)の指示の下、同部長を含めたKCIA要員24人に駐日公使らを加えた計27人が参加した組織的犯行。
1、事件後に韓国政府が組織的に真相の隠蔽を図ったことを確認。
1、事件の核心的な資料「KT工作計画書」は見つからず、金大中氏の殺害計画の有無と朴正煕(パクチョンヒ)大統領(当時)による事前指示を立証する資料は確保できなかった。
1、朴大統領が直接指示した可能性は排除できず、少なくとも暗黙の承認があったと判断できる。
1、拉致実行前に日本の暴力団を使って金大中氏暗殺が検討されたなどと関係者が証言。
1、少なくとも(金大中氏を韓国まで運んだ工作船)竜金号が大阪港に到着した後、もしくは金大中氏がホテルで拉致された後には、単純な拉致計画に確定していた。
1、日本政府は韓国の公権力介入の事実を把握できたにもかかわらず、政治決着を受け入れた。
誤った行為を黙認し、初期の真相究明ができなかった。
1、金大中氏に対し韓国政府の公式の謝罪と名誉回復が行われるべきだ。
1、KCIAが日本国内で拉致行為を行ったことについて委員会として深い遺憾の意を表明。