’07/10/29の朝刊記事から
尖閣諸島 中国船、一時領海内に
上陸目的か 巡視船警告で反転
尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中国の活動家が乗り込んだ船が28日夕、同諸島・魚釣島沖の領海に入った。
第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船が退去するよう警告し、約1時間20分ほどで領海外に出た。
船は同日夜から中国方面に引き返しており、巡視船が追尾して警戒を続けた。
11管によると、中国船は青色で、船名と見られる「閩龍漁F839」との文字が書かれている。
船体には、尖閣諸島の中国領有権を主張する内容の横断幕が掲げられていた。
11管の巡視船が午後5時35分頃、魚釣島の西約27キロ(メートル)の海上を、同島に向かって航行している中国船を発見。
同船は中国の国旗を掲げ、6時22分頃に領海に入った。
巡視船が領海から出るよう警告。
中国船は約1時間後、魚釣島西約20キロ(メートル)付近で反転し、同7時35分頃には領海を出た。
同船はしばらく近くの公海上でとどまったが、スピードを上げて中国の方向に航行を続けた。
中国の反日民間団体「中国民間保釣連合会」によると、乗っているのはメンバーの男性活動家4人。
26日に福建省アモイを出港したとしている。
尖閣諸島の領有権をめぐっては、2004年3月、同連合会の中国人活動家7人が魚釣島に上陸。
沖縄県警に入管難民法違反(不法入国)で現行犯逮捕された後、強制退去処分となった。
昨年10月には香港の活動家を乗せた船が一時、日本の領海内に侵入している。