魚道40号線

Flyfishingとランディングネットの製作など

65個目のリング

2011年02月24日 | ランディングネット製作

一枚の板から削り出してフレームを造り、一本の糸から網を編む。
ランディングネット製作にかかる期間は約1.5~2ヶ月間。
そのうち実質の作業時間はおおよそ60時間くらいだと思う。
だからほとんどが調整や乾燥養生のための時間。
自分流ではこの時間がとても大切であると考えてる。
最後の仕事はヒートンにステンレスリングを通す作業。
だから何かに納得がいかないときは絶対にリングは付けない。
そんな時は磨き直しや、場合によっては塗装からやり直す。
リングを付けるのは満足であるときだけ。
リングを通す時間30秒くらい。この瞬間がとても好きだ。

ランディングネットPc-#065


LLサイズのランディングネットPc-070

2011年02月10日 | ランディングネット製作

LLサイズのランディングネット作成中です。
首元をグッとシェイプさせた純ストレートのレイクネットです。
10ftを超える長いロッドで大きな鱒を確実にランディングできるように
取り込み口先端部分を広く大きく設計しています。
それとは逆に一度すくった魚を暴れて落とさないよう
手元には余計なスペースは設けず狭くしています。
グリップは長めにしてエンド側は力が入りやすいように太くしています。
また充分な強度を出すために内張りも貼っています。
今は整形が終わり木固めを入れて養生中。
今週末から塗装に入ります。
このサイズのネットは塗装が大変。
ハケ塗りなので持ち手がツリそうになる。
だけど楽しい。


Pc-062櫻-サクラマス用Lサイズネット

2011年02月04日 | ランディングネット製作


製作開始は昨年の八月だった。
養生期間(放置とも言う)がずいぶんと長くて時間がかかってしまった。
このネットの特徴はグリップの形状と組木。
大きめのグリップエンドに花梨瘤と黒檀を鋭角な形で組み合わせた組木。
「シャープで精悍な顔つきのサクラマスを表現してみた」
と云うと後で付けたイイワケみないに聞こえるけど
どうしても使いたかった端っこの良材に知恵を絞ったのと云うのも本音。
ランディングネットに限らず材料にはどうやっても、もったいない部分がある。
例えるとタイイングのマテリアルに似てる。
端材のほうが良い材だったりするからなおさらもったいない。
グリップの貼り合わせには労力を費やすけど、
完成したときのインパクトは大きいと思う。

■size:L■グリップ:花梨&黒檀
■フレーム:ハワイアンコア/ウォールナット/カリーメイプル
■内張り:ブビンガ杢■pirika-net(カラー:カーキ)■2液ウレタン鏡面仕上げ


詳細はコチラ。Club-Parashutar-Webサイト