なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

情熱

2007年02月22日 23時58分33秒 | テレビ・ビデオ・ラジオ
①UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント 1stLeg 2/21 ローマ オリンピコ (CS録画
 ローマ 0対0 リヨン 
リヨンのジュニーニョ、マルダらの球回しはローマを上回っていた。ローマのトッティもマークきつく決定力欠く。ジュニーニョが、お家芸の揺れる無回転キックみせる。ゴブら攻撃的なリヨン、今大会は、ベスト8の壁を破るようなきがする。反則の多いやや荒れた試合。
レアル・マドリード対バイエルン・ミュンヘン戦の解説をした金子は解説者というより仲間内のおしゃべりみたいでひどかったが、今試合の元J監督川勝氏は、解説者らしい内容だった。

②「瀬戸内寂聴 遺(のこ)したい言葉」(BS生
作家生活五十周年を迎えた瀬戸内寂聴。その節目の年に当たり、これまで決して語らなかった事実を折り込みながら、自身の人生を語る決意をした。
人はなぜ死を恐がるのか。そんな根元的なテーマを、作家として、宗教者として考え続けてきた寂聴が、今、改めて人の死について考え直したことがあると言う。それは、毎年のように友人を亡くしている寂聴が、特に深く考えさせる友人の死に遭遇したからだ。それは、舌ガンで苦しみ抜いた挙げ句に尊厳死を選び自裁した作家の吉村昭だった。84歳になって思うのは、ただ真面目に文章を書き続けただけの誠実な作家に、なぜこのような過酷な試練が襲うのか。その不条理さに戸惑い、宗教の無力さを痛感した後、再び、自分だからこそ語れるメッセージがあることに気づいたと言う。
寂聴は天台寺の住職を退き、講演などの仕事を可能な限り断り、京都嵯峨野でひとり執筆に専念しようとしている。耳が遠くなり、補聴器を最近購入した。確実に忍び寄る死の影。命の終わりを常に意識しながら生きる寂聴が行き着いた境地とは何か。この番組では、小説でもエッセイでも今迄に書かれることのなかった遺言のような言葉を丹念に記録していく。(NHK)

寂聴ファンとしては見逃せないエピソードやおちゃめでサービス精神たっぷりの中に確保たる信念で生きてきた様子が見られた内容だった。
夫と3歳の娘を残して出奔した涼太とのことや半同棲した小田仁二郎とのこと井上光晴との短編添削秘話、出家の真意、初めて元夫の墓参りなど知らない部分がかなりあった。
自分でも言ってるように寂聴さんは、仕事も恋愛も情熱が生きる力になってきたようだ。「人間を一番成長させるのは恋愛だ。本でも学問でもない」と。「うそをつき、酒も飲み、肉も食べるどうしようもない坊主だが、出家して一つだけ守っている戒律はセックスをしないことだ。それを守らせてくれている状態を作らせてくれるのも仏様だ。好きになる気持はあるが、性愛についてはあきあきした」と語る。
谷崎潤一郎が細雪を書いたとき使っていた文机が気に入り復刻させて手に入れた机で72歳のとき悲運にも佐渡に流された世阿弥の晩年を描くことにより自分の老いも書いていた。以外に思ったのは、あれほど人気のある説法や法話を自分からやりたいとは、さほど思っていないことだった。自分が誰かの役にたっていると思って生きてきたが、何の役にもたっていないのではないかと。

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