「さまよう魂がめぐりあうとき」(原題:QUAND REVIENNENT LES AMES ERRANTES)フランソワ・チェン/フランス 読了 ☆☆☆
フェミナ賞受賞作『ティエンイの物語』で高い評価をうけた中国系フランス作家の最新作。紀元前三世紀、秦の始皇帝を暗殺しそこなった荊軻、その十年後にふたたび皇帝を狙う打楽器筑の名人高漸離、二人の男と友愛で結ばれる春娘。この男女三人の織りなす運命を、ギリシア古代劇のように語るこの小説は、三つの魂がめぐりあうクライマックスで詩となって謳いあげる。
フランス語の作家となるまでの数十年を振り返り、この言語への情熱を明かすエッセイ『ディアローグ(対話)』、および訳者による作家訪問記を併録。バルトやラカンとも交流のあったフランソワ・チェンの文学的本質を、ようやく伝えられる一冊。
小説は人間の命と運命を独特の文体で問いかける。『ディアローグ(対話)』は内容が高度すぎてとばし読み
フェミナ賞受賞作『ティエンイの物語』で高い評価をうけた中国系フランス作家の最新作。紀元前三世紀、秦の始皇帝を暗殺しそこなった荊軻、その十年後にふたたび皇帝を狙う打楽器筑の名人高漸離、二人の男と友愛で結ばれる春娘。この男女三人の織りなす運命を、ギリシア古代劇のように語るこの小説は、三つの魂がめぐりあうクライマックスで詩となって謳いあげる。
フランス語の作家となるまでの数十年を振り返り、この言語への情熱を明かすエッセイ『ディアローグ(対話)』、および訳者による作家訪問記を併録。バルトやラカンとも交流のあったフランソワ・チェンの文学的本質を、ようやく伝えられる一冊。
小説は人間の命と運命を独特の文体で問いかける。『ディアローグ(対話)』は内容が高度すぎてとばし読み