「六人目の少女」(原題:Il suggeritore)ドナート・カッリージ/イタリア 2013/1 読了 ☆☆☆☆☆
原題のIl suggeritoreが”ささやく者”(暗示者)の意味、とわかるとストーリーのおもしろさがより浮かび上がってきた。過去のサイコパスものやシリアルキラーものとは一味ちがった忌まわしい罪を犯す者が登場、心に傷を持つ捜査官たちが彼をスリリングに追い詰めていき、捜査官の過去とリンクする終盤の意外な展開は読後感を満足させてくれた。舞台を架空の街に設定したのは、この作品のテーマ”悪”に臨場感を生み出すため、と著者は語っているらしい。
原題のIl suggeritoreが”ささやく者”(暗示者)の意味、とわかるとストーリーのおもしろさがより浮かび上がってきた。過去のサイコパスものやシリアルキラーものとは一味ちがった忌まわしい罪を犯す者が登場、心に傷を持つ捜査官たちが彼をスリリングに追い詰めていき、捜査官の過去とリンクする終盤の意外な展開は読後感を満足させてくれた。舞台を架空の街に設定したのは、この作品のテーマ”悪”に臨場感を生み出すため、と著者は語っているらしい。