なんとなくな日々

SL残日録(個人的なメモ帳)

Global Fund

2005年12月02日 23時46分41秒 | テレビ・ビデオ・ラジオ
BS世界のドキュメンタリー「エイズ対策・写真の少女~南アフリカ」2005 制作アーティクルゼット(フランス)(BS生。 南アフリカのイースタンケイプ州は4人に1人がHIV感染している。The Global Fund(エイズ、結核とマラリアとの戦いの劇的な転換に融資するためにつくられた世界的な基金)の表紙で希望のメッセージを託して載った少女シネシホと彼女をささえるエイズ予防に奔走する女性活動家ブシの行動を追っていた。母は失踪し父親はエイズで亡くなって祖母と暮らす少女に本当に基金は現場で役に立っているのか。政府の治療・予防対策の遅れから人種差別時代にも勝るような悲惨な南アフリカ。
エイズウイルスが発見され約25年たつが莫大な予算がかかると言われる治療予防対策に世界レベルで本気で考え出したのはここ数年のことだと専門家が述べていた。
(途上国の悲惨さと先進国の経済活動への影響が他人事ではなくなったのか)
生まれて9ケ月エイズで子供を亡くし2人の子供のシングルマザでー自分も感染しているブシが「エイズはテロだ。テロに闘う」と言う言葉が印象的でした。
南アフリカは、先進国のエイズ治療薬の特許問題やアパルトヘイト後の貧富格差の拡大などいろいろな番組で取り上げられるがラグヒー強国とは違った負の側面をみせてくれました。

明日から再開するラブビートップリーグや福岡マラソン、サッカーなど盛りだくさんの土日スポーツに備えて読書量減るかも。

「ボブ・ディラン:ノーデレクション・ホーム」をみながらブルグ作成中(銀髪になったショートカットのジョーン・バエズがコメントしていて時の流れを感じさせられた。)

焚き火

2005年12月02日 23時33分47秒 | 本・雑誌
「もどろき」黒川創 2001/1 読了 ☆☆☆
祖父の営む米屋の店先で自ら命を絶った父。京都と滋賀県境の還来(もどろき)神社を巡って、祖父・父・私、三代の記憶と現在が交錯する。様々な時代を生きた人々の語られなかった言葉・デッド・レターの行方は。芥川賞候補作。(「MARC」データベースより) 
初めて読む作家のためお気に入り作家資格試験にかかる。結果はお気に入り作家の末席にリストアップ。次回には、いつか「明るい夜」を読んでみよう。
「もどろきさん」は神様の名前で戦争中、応召者が生還を祈願して参った途中峠にあるほこらだとか。また、デッド・メールとは、あて先人が不在で差出人も書いてないので行き先のなくなった手紙だとか。なんとなくほのぼのする作品でした。

この亡くなった父が愛読したフランスの哲学者ガストン・パシュラールが、火を凝視することの魅力について書いた一文がある。「流れる水を見るのと同様、火はあらゆる時代に、あらゆる文化で、人々を引きつけてやまないものであった。そこには、反復性と同一性、意外性とパターンがある。火と水は生命の永遠のパターンを喚起するのだ」。
 (ずーと以前からやってみたいことのひとつに自然の中での焚き火がある。最後に
したのは、何十年も前の山登り時の河原でのキャンプファイヤーだった)