Cheryl Laddが1978年に発表した
セルフタイトルのデビューアルバムに収録された
A面ラストナンバーが"Lady Gray"。
悲しげにしっとりと歌うバラードです。
歌詞の内容は、恋愛なのか不倫なのか
最終的にうまくいかなかった男性との話です。
blueとgrayには「憂うつな」「陰うつな」という意味がありますが
blueは同時に空の青さ、海の青さでもあり
grayには何の意味もなく、「ちょうど私のようだ」と
二つの色を対比させています。
色のグレイは米国ではgray、英国ではgreyと綴りが異なるようです。
リプトンの紅茶にLady Greyというのがあるので
変に納得してしまいましたが
Lady Greyの"Grey"は伯爵の名前のようで、固有名詞でした。
そもそもLady Greyが誕生したのは90年代に入ってからで
この曲よりもずっと後のことのようです。
英国文学で思い出したのは
Anne Brontëの小説"Agnes Grey"。
しかし、Oscar Wildeは"The Picture of Dorian Gray"なので
名前にはGreyもGrayも使われるようです。
Cheryl Ladd - Lady Gray → ♪