◎2017年4月5日(水) 18世紀摂津の画人『勝部如春斎』西宮の狩野派
勝部如春斎は江戸時代中期に、西宮の裕福な造り酒屋にうまれました。大坂で狩野派
を学びます。
30代後半から数年の間に、妻や子供を相次いで失うという不孝に見舞われた如春斎は
その頃から一層画業に精進します。
1部屋目の色彩豊かな金屏風・襖絵は特に見事です。
浄専寺の襖4面『花鳥図』・養照寺の襖4面『秋草に鶴図』・池田の弘誓寺の『松桜に
孔雀図』・『松楓に孔雀図』は見事です。
2階の部屋の亡き妻の追善のために東福寺にある明兆作の『三十三観音図』を模写して
市内の茂松寺に納めた、三十三幅もの大作が今も伝えられています。涙なくして見なれ
ません。
季節 季語 24節気 清明
東の宵の空に明るく輝く星 木星