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ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 浄瑠璃長屋春秋記 」 藤原 緋沙子

2021-05-26 10:34:54 | 
          「 浄瑠璃長屋春秋  ①照り柿 ②潮騒 ③紅梅 ④雪燈 」  藤原 緋沙子

                       

元居酒屋ママに借りた本。藤原緋沙子さんの本は初です。連作時代小説。
色々な事件の真相や、志野さんの家出の原因が毎回少しづつ解明され、4冊一気に読みました。
~~~~~
あらすじ
3年前、不意に家を出たまま行方知れずになった妻・志野を探すため、青柳新八郎は、弟の万之助に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸に出てきた。
浪人となって、長屋で「 よろず相談承り 」の看板を掲げ、口を糊している。
~~~~~ネタバレあり
たいした金になる仕事もなし、口入れ屋で仕事を貰いながら妻を捜す新八郎。
長屋の住人で、もとは巾着切りで、最後には町奉行所の与力の手下になる仙蔵や、同じく住人で奈良茶漬けのお店「 吉野家 」で働く八重さん。
ガマの油売りをしていたのに出会い、知り合った八雲多聞。 仙蔵も多聞も調子のいい所もあるが、愛嬌があり新八郎にとって愛すべき人達。
毎回、遭遇した出来事や、用心棒などの仕事で頼まれた事件などを解決していき、関連で少しずつ志野さんの消息が分かってくる。

最後はめでたしめでたしでしたが、私は八重さんの人柄が好きで、新八郎を思う気持ちが伝わり辛かったです。
二人に「 もう、けっして離れてはいけませんよ 」と、部屋を出た八重の頬にとめどなくあふれる涙。ジーンときました。
辛い人生を一人で生きて来て、人を思いやる優しさと強さを持っている八重さんの幸せを願いました。

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