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アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

水彩画(または鉛筆画、パステル画)の保存方法

2016-06-22 05:49:29 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
*この「画材、技法、芸術論」のカテゴリー記事、「模写、透明水彩」(2015.7.22)でも触れたのですが、改めて書きたいと思います。今回は写真入りなので、よりわかりやすいと思います。

 普通のスケッチブック(スプリングタイプ)に描いた水彩画なら(鉛筆画でもいいが)、そのまま保存しておいて構わないが、スケッチブックから外して額装し、公募展や個展で発表した場合、保存をどうするかという問題がある。もちろんブロックタイプのスケッチブックや、ばら売りしている水彩紙の場合も同様だ。

 こうした場合、必要な物は写真の4点だ。まず水彩紙の画面の保護にはトレーシングペーパーを使う(写真右上)。私はスーパーや文房具屋で手に入るA4サイズを使っている。これを何枚かメンディングテープ(写真左側の中央)でつないで画面を覆う。必ずしもメンディングテープを使う必要はなく、セロテープでもドラフティングテープ(写真左上)でも構わないと思う。

 さて次にこの何枚かつなぎあわせたトレーシングペーパーと水彩紙を留めるのには、必ずドラフティングテープ(写真左上)を使う。ドラフティングテープは水彩紙を傷めることがない(水彩紙を傷めずに、はがすことができる)。メンディングテープでは、はがすときに必ず水彩紙を傷めてしまうので注意。
 このドラフティングテープは、メンディングテープと違って、スーパーや文房具屋に置いていないことが多い。これは製図用品扱いなので、東急ハンズやロフト、画材店へ行くと買える。

 そして最後にこうしてちゃんと保護した水彩紙を収納するのに使うのが、ポートフォリオという紙挟み(写真一番下)だ。私は世界堂新宿本店でいつも買っている。さまざまな大きさがあるが、私は、ばら売りの水彩紙は(これは主に模写に使っているのだが)、大きさをB3と決めてあるので、B3のポートフォリオを買ってこれに収めている。なかなか便利でお薦めだ。
 ただしこのポートフォリオ、AサイズとBサイズがあるが、確かA2、B2までしかなかったような気がする(いつもB3しか買わないので記憶があやふやで申し訳ない)。ではもっと大きなサイズの場合はどうするのか。その場合は、防虫として新聞紙でくるんで、段ボール紙で(これも世界堂新宿本店で売っている)挟む。挟むから段ボールは2枚必要だ。そして荷造り用のビニール紐で結ぶ。これで完璧だ(私も大きなサイズの水彩画はこうして保存している)。

 最後に、大きな水彩紙だと、A4のトレーシングペーパーを大量に使ってもったいないような気もするが、大きなトレーシングペーパーは高価だし、画材店へ行かないと手に入らない。だからスーパーや文房具屋で気軽に買えるA4のトレーシングペーパーがお薦めだ(もちろん私もそうしています)。

 付)このトレーシングペーパーで覆うのは、水彩画や鉛筆画だけでなく、パステル画も同じです。


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