アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

将棋でアマ四段になると、どうなるのか。

2020-04-02 05:25:45 | 将棋、チェス、囲碁、麻雀、花札、クラッシックギター、社交ダンス、乗馬、書道
 将棋道場では、参段で10連勝すると四段になるのが通例だ(御徒町将棋センターのように、参段で、3ヶ月以内に30連勝しないと四段になれないという稀な例もあるけれど)。

 初めてその道場へ行った場合、段位認定が行われる。棋力不明者として数局指すわけだが、これで認定されるのは参段まで。

 どんなに強くてもいきなり四段には認定されない(私も初めて新宿将棋センターへ行ったときは、棋力不明者として5局指し、参段に認定された)。

 どの道場でもいきなり四段にはなれない。それだけ四段というのは特別なもので、参段と四段の間には実力差があると言ってもよい。

 さて、ではその四段になると、どうなるのか。参段までとは何が違うのだろうか。

 最大の違いは、参段までは手合いがすぐにつくが、四段になるとなかなか手合いがつかず、待たされることが多くなる。

 手合いとは、道場主が決めた対局で、対戦カードを手渡され、勝敗が記録される。つまり昇級昇段の対象となる対局のことだ。

 道場では、仲良し同士で対局をする場合がある。これは本来は認められないものだが、将棋道場も商売なので、黙認せざるを得ない面もあり、そうした内輪の対局をしたければ、道場主に断りを入れないといけない。

 こうした対局は手合いではなく、よって昇級昇段の対象にならない。仲良し同士(例えば会社の同僚同士など)での対局は道場主が決めたものではないし、両者の実力にかなり差がある場合もあり、それで楽に勝った勝ち星を昇段昇級に含めるわけにはいかない。

 だから手合いがつくとは正式な対局のことで、その道場での公式の対局、手合いがつかないとは仲良し同士の対局のことで、その道場での非公式の対局というわけ。

 さて話を戻しまして、参段で頑張って10連勝して、やっと四段になった途端、手合いがすぐにつかず、待たされるという悲劇が待っている。これは非常に皮肉なことで、私はこの事実を知りませんでした。

 参段のときは、どんどん手合いがついたのに、苦労していざ四段になったら、なかなか手合いがつかない。対局するのに、かなり待たされる。これは辛い。

 リズムよくどんどん対局できないので、自分の調子を維持するのが難しくなります。勝ち負けに関わらず、次々に対局できるというのは気分がよいですし、乗っていけます。負けても「さあ次だ」と前向きになれますが、待たされる時間が長いと、気力も萎えますし、体力も落ちます(精神的にも肉体的も疲れます)。

 せっかく将棋を指しに道場へ行ったのに、席料を払って、なかなか対局できないんですから、何とも悲しい限り。私なんか正直な話、四段にならなければよかったと思っています。すぐに対局できないなんて、矛盾しますよね(もはや嘆き節)。

 将棋道場では四段の上に五段が用意されていますが、五段の規定はその道場によります。四段で10連勝とか、20連勝とか、あるいは全国規模のアマ大会で都道府県の代表になるとかいう、何か特別な実績を求められる場合もあります。

 そうなると、つまり五段になんかなると、道場ではほとんど手合いがつかない事態が容易に発生します。だから五段になると、道場で知り合った者同士での研究会が行われる事例が多いです。もう対局なんて諦めてしまうんですね、こうなると。だから興味のある戦型の研究をするしかなくなる。そうした心境になってしまう。

 今はパソコンやスマホ、つまりインターネットの時代ですから、そうした強い人は「将棋ウォーズ」や「将棋クエスト」で対局するのが一番良い手段になります。

 強くなればなるほど、対戦相手がいなくなる。一局一局が貴重になっていく。もはやアマ強豪となると大会に出場するしか、対面での対局ができなるという。

 まとめると、アマ四段になると道場でなかなか手合いがつかなくなります。ですから覚えたい戦法、戦型があるなら、参段のときに習熟しておくことを薦めます。どのみち負けないと強くなれません。私みたいに四段になってから居飛車を覚えようとしても、なかなか対局できないので大変です。

 付)私も四段ですが、待たされるので辛いです。でも四段は皆そうなので、自分で意識改革して待つことに慣れないといけないですね。待っている間に気持ちや気分が下がってしまうようではダメですね。反省。

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