ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

2019年J1リーグ第18節 北海道コンサドーレ札幌vs松本山雅FC in札幌ドーム

2019-07-09 18:55:41 | サッカー観戦記

ここの所厚別ばかりに行っていて札幌ドームへの行き方を忘れた……とまでは言いませんが、リーグ戦ならではの大観衆(1万8千人以上だったそうな)に軽いカルチャーショックを受けながらの観戦となりました。
振り返ればJ1のリーグ戦は今年初めてだったので、熱気溢れる場の雰囲気をすっかり忘れてしまっていた自分でした。(昨年のFC東京戦以来)

正午を若干過ぎた辺りで入場、早速席に就こうとすると、フィールド内ではボーイズマッチが行われていました。
コンサドーレU-15同士の試合という内輪ではありました(札幌vs旭川)が、札幌ドーム内でこうした下部組織の試合を観るのは初めてだったので非常に新鮮でした。
なお試合の方は3-0で札幌の勝利との事。

 

席で一息ついた後、スタジアムグルメを購入に。
屋外にも様々なブースが並び、厚別とは比べ物にならない充実ぶりでしたが、ドーム内で済ませる事に。ゆっくりと楽しめるのは会場(この日は11時30分)と同時の入場時でしょうな……
前回のドームではラーメンを食べたので、この日はカレーをば。

「頑固オヤジのカレー」というブースの「ほうれん草カレー」
ジャガイモ一個丸ごとが目をひき、味の方でも良いアクセントになりました。
なおこのブースでは、ラーメン同様に札幌カラーの「赤黒カレー」も売っていましたが、黒の部分がイカスミという点に抵抗を感じたので断念。(赤は福神漬け、ここは普通なのね)

この日の札幌の相手はJ1に昇格して日の浅い松本という事でしたが、そんな不安を払拭するサポーターの数。(昨年の湘南戦はかなり寂しかった、水曜という事もありましたが)

 

試合中ともなるとアウェイシートの区画はほぼ埋まり、熱い応援を続けていました。
自分自身も松本のチャントはかなり覚えてしまっていたので、この日はつい口づさむ時間が多々。
しかしアウェイの区画が狭く、「雷鳥は頂を目指す」の弾幕が隠れざるを得なくなっていた光景は何とも言い難かったです。

日本代表にも選ばれた前田大前を応援する大旗。
写真では見えないですが白地の部分には数多のメッセージが書き綴られており、彼のこれからの飛躍を予感させられずにはいられませんでした。

札幌OB・大森健作氏が解説する「スタジアムTV」のコーナー。今年聴くのは初めて。
去年から継続中であり個人的には要らないと思っていますが、去年と違い練習中と被らなくなっていたのには好感。ちょっとだけ。

この記事で、「札幌ドームには無い」と書いていたフィールド内の長細い電光掲示板ですが、札幌ドームにもあった。
ルヴァンカップだったから設置していなかっただけなのか。

ちなみにこの日座ったのはバックスタンド、やや松本側寄り。
そのため試合中常時メンバーが表示される方の電光掲示板はこんな角度でした。

スタメン発表。↑とは逆サイドの電光掲示板から拝借。

不動の正GKであるクソンユン。
そろそろ韓国代表への定着が待望される頃ではないでしょうか。セレッソ大阪・キムジンヒョンも代表引退を示唆している事ですし……

MFの荒野。
最大の弱点「決定力の無さ」は治る気配は無いですが、ボール運び・守備両面で貴重な存在で、主な働き場はボランチ。

荒野とは対極に、決定力は素晴らしいジェイ。
ゴールを狙うだけで無くポストプレイ能力の高さは1トップに相応しいですが、守備面での機動力の不安は拭えない。

 

この日のメンバー。(結果も出ているんでネタバレ注意)
チャナティップが故障中で不在なもの、左ウイングバックに白井が入った以外は意外性の無いメンバーを組んだ札幌。前線3人にタレントを並べた事が吉と出るか凶と出るか。
故障明けで、4日前の天皇杯にフル出場した宮澤と駒井もベンチ入り。
一方の松本、前線のメンバーがレアンドロ・ペレイラ、永井と欠けており苦しい状況。
代役1トップの高崎も、完全なポストプレイ要員で得点を期待できるとは言い難く。
アウェイでの試合らしく、引き分け狙いに重心を置きあわよくば勝利を……という戦いに持ち込めるかが鍵となるでしょう。
元がカウンタースタイルのチームなだけに特に。

キックオフ。予想通り札幌が試合開始からチャンスを作ります。
1トップのジェイのポストプレイも生かしつつ、開始5分で早くもコーナーキックを2本得るなど松本陣内に押し込みます。

そして前半7分、鈴木の中央のドリブルから。
そのまま突破すると見せかけて左サイドの福森にパス、そこからクロスが上がり、ジェイがヘディングシュート。これがゴールポストを直撃すると、白井が詰めてゴール。
福森のクロスが上がった後、ジェイと競り合った當間を除き中央を固めていたはずの松本ディフェンスはGK守田含めて誰も動けず、シュートがポストを直撃しても悠々と白井の追い撃ちを許してしまうという反応の鈍さが目立っていた風に映りました。

ともかく早い時間帯で先制に成功した札幌。
その後も、選手個々の力量で相手に勝る点を生かしてチャンスを作ります。
その象徴的存在である鈴木が22分に、ロペスが25分にシュートを放ちますがいずれも枠外。
24分には福森のロングパス一本でジェイが抜け出し一対一のチャンスを掴みますが、ここはGK守田がシュートを防ぎ追加点ならず。

一方の松本、先制された事で重心も前に出始め、徐々に攻撃のリズムを掴みます。
前半17分には飯田の後方からのヘディングを田中隼磨が下がってボールを受け、反転してシュートを放つも、ボールを受けた時点でのオフサイド。
19分、左からの高崎のクロスを田中隼が逆サイドで受けて折り返し、杉本がシュートを放つも札幌・進藤のブロックに阻まれます。
28分には敵陣で今井がボールを奪い、杉本に渡るとDFキムミンテをかわしてエリア内からシュートもGKクソンユンがセーブ。

だんだんと松本ペースに試合が変わっていき迎えた前半30分、ここから立て続けにコーナーキックを得る松本。
その2本目、クロスを高崎が落とすと混戦に。最初のシュート(飯田)こそブロックされたものの、クリアしきれずこぼれたボールを最後は當間が押し込んでゴール。
執念で同点に追い付き、その直後の32分にも杉本がエリア内に走り込んでボールを受けシュート。
これもGKクソンユンが防いだものの、この時間帯試合の流れは松本側に傾いていました。

前田のスピードを生かしたプレーぶりはやはり松本の中では規格外という感じでした。
後方からのラフなパスでも、十分な脅威となるその足の速さは健在。
前半45分、まさにそんなシーンで札幌DF・進藤が追い抜かれてチャンスが生まれました。(その後パスカットされてゴールならず)

そんなこんなで1-1のまま前半終了。
ハーフタイムのドーレくん、場内一周の際バックスタンド側からスタートするのは有り難い。

やはり角度が付きすぎのため、松本側のメンバーが見づらいな……

後半開始。
2分にこれまた前田の右サイドで裏を取ってからのクロスから始まった事で、後半も松本ペースのままかと思われました。
しかしここから、地力に勝る札幌側が流れを引き戻しにかかります。

後半5分、ルーカスが右サイドからクロスを上げ、鈴木が左足で合わせます。
ジェイを狙ったポストプレイでしたが、松本DFに当たったボールをGK守田がキャッチ。
8分、今度は鈴木が右サイドをドリブルで突破しクロス。
ロペスの飛び込みはシュートになりませんでしたが、流れたボールをジェイが左足でシュート、しかしゴールバーを直撃してしまい勝ち越しならず。
手前でワンバウンドしたため合わせづらくなり、シュートが浮いた分松本にとっては命拾い。

そして12分、コーナーキックのチャンスで福森のクロスから、DFのキムミンテがヘディングシュート。
これも先程のジェイのシュートと同様にゴールに向かいますが、ライン間際で松本DFのブロックに遭いゴールならず。
札幌側は松本・飯田のハンドを主張するものの判定は覆らず、それにめげずその後も攻勢を強めます。

後半19分、左WBの白井を菅に交代。
20分、左サイドから上がったクロス(深井)をロペスがトラップし、シュートを放つもブロック。
こぼれ球をルーカスがシュートするもバーの上に外れます。
22分には菅が左サイドからエリア内に進入、GK守田を引き付けてからグラウンダーでクロス。
これにジェイ・ロペスが飛び込み、ゴールライン際で選手が入り乱れる混戦に
前半松本にゴールが生まれたシチュエーションと酷似したこの場面でしたが、最後はこぼれ球をGK守田が抑え、結果はゴールならず。

2つの混戦が松本有利に働いた事で、運気的にこの日の札幌はこれ以上のゴールは望めないだろう。
松本・飯田がこのプレーによる負傷で治療を受けている間、そんな事を考えさせられました。

しかし一方の松本も後半は押し込まれっぱなしで、シュートは後半27分、遠目からの宮坂の直接フリーキックという強引なものぐらい。
運動量も落ち気味で、30分には前田を交代させる(中美in)など途中から引き分け狙いにシフトしたようでした。

その後も札幌は攻め続け、後半26分には宮澤が(深井out)、37分には駒井が(荒野out)交代で出場。
36分にはコーナーキックから、鈴木の惜しいヘディングシュートがあったものの(GK守田がファインセーブ)、結局最後まで2点目を奪う事は出来ず。
1-1のまま引き分けという結果に。

自分は引き分けの試合を観たのは初めてでしたが、やはり幾ばくか消化不良感が残ります。
それでも、席を立った後に聞こえた松本サポーターの松本山雅コールで心はやや晴れました。
この日は彼らにとってJ1残留への貴重な勝ち点1になるでしょうか。

残りの消化不良部分はビールで流します。

恐らく自分にとってはこの試合が今季のJ1リーグ生観戦の見納めになるでしょう。まさに最初で最後
ACL入りを目指しているであろう今季の札幌ですが、この試合は自分の心境以上に消化不良に終わってしまったと思われます。
ジェイの1トップに鈴木・ロペスをシャドーで並べるという布陣でしたが、攻撃面ではその力を発揮したものの、やはりバランスを欠いている印象を受けました。
前線での守備が今一つだったのが、攻撃力の低い松本に前半あれだけチャンスを作られた要因だったでしょう。
この辺りはチャナティップの復帰待ちでしょうか。

ここ3試合(仙台戦→天皇杯HondaFC戦→この日)歯車が噛み合わない試合が続いていますが、再び上昇気流に乗ることが出来るでしょうか。


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