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DAZN観戦 2024年J2リーグ第5節 横浜FCvsザスパ群馬

2024-03-23 18:10:34 | サッカー視聴記(J2)

※前回の横浜FCの記事はこちら(3節・山形戦、2-0)

<横浜FCスタメン> ※()内は前節のスタメン

  • グエン・コンフォンがベトナム代表に選出されたため、今節からチーム離脱。
  • 3節で負傷交代した森の詳細が発表され、3/18に手術実施して全治は不明。

<群馬スタメン>

  • 守備時は基本4-4-2だったが、この日は常時3-4-2-1の形を採る。
  • 前節(愛媛戦・0-1)退場(警告2度)になった天笠が出場停止。
  • 舩橋の故障が発表され、2/29に発生して全治8週間との事。
  • 齊藤の故障が発表されるも、発生日・全治ともに不明。

チーム呼称・エンブレムを一新し、新たなスタートとなった群馬。
しかし未勝利が続いたまま連戦を迎えるという具合に、その船出は厳しいものとに。
外野からはハラスメント疑惑が持ち上がる(HPの声明)など、色々火種を抱える破目にもなり。新マスコット・ザスパンダの登場で湯友の立ち位置はどうなるかとか

サッカー的には変わらず、守備時4-4-2→攻撃時3-2-5への可変が織り成す、最終ラインからボールを繋ぐスタイル。
それでも前年後半からの火力不足は深刻で、良くて1得点という状態では、無失点にならないと勝利出来ないのは必然であり。
FWの高澤・佐川は結果を出しており、ゴールへの道筋は割とハッキリしているだけに、得点パターンの不足が原因なのでしょうか。

この日の相手は横浜FCで、オリジナルフォーメーションが3-4-2-1のチーム。
それに合わせるように、この日は守備時も3バックで、山中が最終ラインに降りる事で5バック化する布陣で挑み。
つまりはミラーマッチに持ち込む対策を施してきました。

しかし横浜FCも上等という感じで、守備時はキッチリとマンマークで群馬のビルドアップを阻みに掛かり。
こうなると選手のクオリティ的に厳しくなる群馬、最終ラインからの前進はままならず。
降りて来る高澤を出口役にせんとするも、横浜FCサイドもキッチリ岩武がマークに付いて来るので機能せず。
前半5分に敵陣右サイドで佐藤がボール奪取、すかさず出された縦パスを受けた佐川がエリア内を窺う(ンドカに倒されるも反則無し)という具合に、ショートカウンター気味の攻撃ぐらいに終わる好機。

守備からリズムを掴み、攻勢に入る横浜FC。
この日は三田がスタメンで、フィードの出し手が増えた格好となり、例え福森を抑えられたとしても困らない状況が出来上がり。
そして10分、そのロングフィード(出したのは岩武)一本で小川を裏に走らせた事で、クリアされるも右コーナーキックに。
キッカーは当然福森でファーサイドにクロスが上がると、伊藤が折り返し気味に放ったヘディングシュートが中央へ。
小川が足で合わせんとした所、その前で防ぎにいったGK櫛引or玉城に当たり方向が変わる形でゴールへと吸い込まれ。
得意手のセットプレーで、先制を果たしました。

これでこの日も2点が勝利に必須となった群馬。
最終ラインで繋ぐのみでは、対策は万全な横浜FCディフェンスを崩すのは厳しく。
17分に低目で受けた高澤が、ここでは誰も付いて来なかったのを見るやそのままドリブルで持ち上がりましたが、左サイド奥へ切り込むという所で奪われ結局フィニッシュを齎せません。
逆にプレッシャーによるパスミスを頻発するようになり、14分にはそのズレたボールをダイレクトで福森が縦パスを送った事で横浜FCの好機に。(シュートには繋がらず)

横浜FCはリードした事で、ボール保持時でも無理はせず、最終ラインで繋ぎながら隙を窺う体勢に。
ユーリが降りて「ミシャ式」への可変も伴いながらのボール回しで、群馬のプレッシングを翻弄。
これで前述のような、ショートカウンターの可能性も厳しくなってきた群馬。

好守ともに有利となった横浜FC、20分には長いパスワークを経て、福森が右からサイドチェンジのように左奥へとロングパス。
そして中野のダイレクトでの折り返しを、ニアで伊藤がヘディングで合わせましたがGK櫛引がセーブ。
続く21分には後方からミドルパス→伊藤落としを経て中央から素早く前進、スルーパスを受けたカプリーニが右ポケットからシュート(ブロック)と、速攻・遅攻ともに冴え渡ります。
このまま横浜FCペースは揺るがない、という予感が高まった所で事件は起こり。

それは23分で、例によって下がってボールを受けにいった高澤に対し、ついていった岩武が後ろから倒してしまい反則。
しかしその後のシーンが問題となり、倒れて一回転する形で高く上げられた高澤の足が、岩武を削る格好となってしまい。
これにより激高した岩武が、報復行為で高澤を押し倒した事であわや乱闘騒ぎとなるピッチ上。
何とか落ち着かせた主審(長峯滉希氏)は、高澤に警告を出したのち、岩武には赤いカードを突き出して退場処分とします。
いくら削られたとはいえ自身の反則が原因なので印象はすこぶる悪く、サッカーを脇に置いてしまった岩武により、以降10人での戦いを余儀なくされる横浜FC。

これでベンチは微調整を強いられ、中野→山根へと交代し、その山根を左サイドバックとした4-4-1の布陣を採用した四方田修平監督。
センターバックはンドカと福森で、サイドハーフは右にカプリーニ・左に小川。

数的優位となった群馬ですが、ここから暫くは騒然とした雰囲気が残ったようになり、お互い反則が膨らむ状態に。
30分にはカプリーニの(山中への)アフターチャージで得た左サイドのFKから、佐藤が低いボールを放り込んだもののここもエリア内での反則を取られて終わります。

何とか試合も落ち着き、群馬がボールを握る展開となったものの、それは逆に「ボールを握るだけ」というのに相応しい絵図にもなり。
数的不利故に前線に人数を掛けられない横浜FCのディフェンスに対しても、ビルドアップの形を大きく変えない群馬。
それにより「後ろに重たい」状態になるのは避けられず。
ひたすらブロックの外でのパス回しを強いられ、シュートどころかクロスにも辿り着けない時間が長くなります。
この辺りは、確固たるスタイルを築き上げたのが逆に作用し、「そのスタイルしか見えない」状況に陥っていた感があり。

終盤を迎え、42分にようやく右サイドでのパスワークを経て、大畑の手前からのクロスが上がり脚で合わせにいく佐川。
しかし結果はクリアにいったンドカの頭部を削る形となってしまい、反則・警告に。
そのまま突入したアディショナルタイム、玉城からの斜めの縦パスを中央で受けた佐川、反転・前進に入る所を福森に倒されて反則。
これによりエリアからすぐ手前(中央やや右)での直接フリーキックという絶好機を得ると、キッカー佐藤が直接シュート。
ゴール左を襲ったものの、GK市川のセーブに阻まれ同点はならず。
その後中塩のロングスローからエリア内で混戦となり、佐川がシュートを打つもGK市川に防がれるなど、押し込んだもののスコアを動かせずに終わったAT。

ハーフタイムで動く群馬、大畑→田頭へと交代。
船橋が故障中のため、新人・田頭にチャンスが巡ってきているという格好でこれが今季3試合目であり。

しかし後半、入りのボール争いの最中に反則を犯してしまう群馬サイド。
自陣からのFKでしたが、福森の左足により一気にチャンスが齎される横浜FC。(左奥でカプリーニが収めてクロス)
これで色を失ったか、その後酒井の(小川への)反則で今度は敵陣でのFK。(左サイドから)
福森のクロスがファー奥へと上がり、何とかクリアされたボールを三田がダイレクトでミドルシュート。
強烈なシュートはブロックを掠めてゴールバー直撃と、少ない手数ながら、悪魔の左足により脅かされる群馬。
しかしここから群馬がカウンターに持ち込まんとした所、ドリブルする山中を三田が引っ張ってしまった事で反則・警告に。
むしろセットプレーでも何でも、横浜FCが押し込む流れとなった方がカウンターを敢行出来る分やり易いのでは……という予感が膨らみます。

その後やはり人数で勝っている群馬がボールポゼッションを高めるという、横浜FCにとっては織り込み済みの展開に。
7分に風間が右ワイドへ流れてからの前進で、田頭のクロスが流れたのち逆サイド奥から山中のクロス。
これをファーサイドで佐川がヘッドで合わせましたが、ループの軌道となったシュートはゴール上へと外れ。
リトリートの意識を高められると、やはりクロス攻勢をモノにするのが唯一の可能性といった感じでした。

その後もクロスが何本か上がり、10分に再び佐川のヘディングシュートが生まれました(枠外)が、以降音沙汰無しの状態に。
サイド突破もままならなくなるなど、手詰まり感が強まりつつあり。
やはり最後尾では距離感を狭く取ってのパスワークが基本なので、数的不利な横浜FCサイドも長いパスで走らされて疲弊するという危惧があまり無く、怖さが生まれません。

変化を付けようと、17分に両サイドを交代させる大槻毅監督。
佐藤・山中→永長・エドオジョンへと2枚替えし、2人の突破力を交える事で何とか打開を図り。
18分高澤のミドルパスを左奥で受けたエドオジョン、ボールキープからのカットインでポケットを突きクロスを送るも、精度を欠きファーへと流れ。

これによりサイド奥を突ける機会は高まったものの、クロス攻勢のみで依然としてバイタルやエリア内での崩しのシーンは皆無であり。
危機察知に長けたユーリの存在もあり、中央から通させないという守備は徹底していた横浜FC。
再度動く群馬ベンチ、24分に玉城→和田昌へと交代。
攻撃的な和田昌をボランチに置き、縦関係とする新たな手を打ったものの効果は今一つであり。

攻撃機会を多く作りながら、依然としてゴールの匂いを高められない群馬。
そうこうしているうちに、27分横浜FCの攻撃を凌ぐも自陣深めでの繋ぎを強いられ、ユーリのプレッシャーの末にバックパスがズレて横浜FCのCKに。
要所を抑えたプレッシングで、数的不利を感じさせない振る舞いも見せ始めます。
この直後に横浜FCは3枚替えを敢行、三田・カプリーニ・伊藤→和田拓・村田・櫻川へと交代。

群馬は29分に最後のカードを使い、佐川→北川へと交代。
攻撃の変化としては、前に出る和田昌がボールサイドへ加わり、サイドで数的有利を作らんとする狙いが何とか見え。
それでもリトリートに徹するようになった横浜FCを崩せず、むしろサイド奥まで進入する回数は減少。
手前からのクロスへと傾倒していく状況で、永長・エドオジョンの突破力も活かせないまま時計の針が進んでいきます。

37分、空中戦の末にボールを確保した横浜FC、村田の浮き球パスを受けた櫻川が力強いドリブルで推進。
そのまま左ポケットへ進入し、クロスがブロックされるもCK獲得と、少ない攻撃機会ながらもパワーを発揮して好機に繋げ。
一息つく効果とともに、数的不利な中こうした姿勢を見せる事で意気軒昂にも繋がったでしょうか。
このCKから(福森が4バックのCBになった事で、CBがキッカーとなる珍妙な状態となったが気にしない)、クリアボールが上空へ浮かぶとユーリがバイシクルで前方へキック、これを小川がフリーで収めてシュートしたもののオフサイドに。

そして39分に横浜FCも最後の交代、小川→武田へ代えるとともに、5バックシステム(5-3-1)へとシフト。
山根が右ウイングバックに移るとともに、ユーリが右CBに降りたうえで中村が2列目の右と微調整し、最終布陣に。

群馬のパスワークにも崩れる事無く、自陣でしっかりとブロックを固めて中を通さない横浜FC。
そして上記のように隙を突いて攻める姿勢を見せる事で、闘争心も溢れ出る事となったでしょうか。
反則の判定に、ピッチサイドの四方田監督も激高して異議を唱える場面も見られます。(42分)

やれる事が殆ど無いまま、時間を浪費する群馬。
中塩のロングスローを左右ともに駆使する等、何とか1点を取らんとする姿勢は見せるものの、苦肉の策の域を出ず。
1点差のままATへと突入し、最終盤にはまたも遠目からの福森のFK(→櫻川の落とし)で矢印を反転させる横浜FC。
左奥でボールキープする所、デュエルにより永長が倒れたものの、反則とはならず逆に腕でボールを触れてしまった永長のハンドを取られ。
これで万事休すとなり、FKを蹴り出した所で試合終了の笛が鳴り響く事となりました。
長い長い数的不利の時間を乗り越え、勝利した横浜FC。

そんな相手とは対照的に、イレギュラーな展開での柔軟性に欠ける内容となってしまった群馬。
このままのスタイルで……という今後の戦いも揺らぎかねない敗戦になりかねませんが、まずはそれを払拭させる1勝が欲しい所でしょう。

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