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DAZN観戦 2022年J3リーグ第1節 テゲバジャーロ宮崎vsヴァンラーレ八戸

2022-03-17 16:01:42 | サッカー視聴記(2022年その他)

<宮崎スタメン> 4-1-2-3
GK 植田
RSB 青山 CB 神野 CB 瀧澤 LSB 大熊
DH 千布
IH 下澤 IH 徳永
RWG 薗田 CF 工藤 LWG 新保
<八戸スタメン> 3-4-2-1
GK 蔦
RCB 小牧 CCB 藤井 LCB 下堂
RWB 國分 DH 相田 DH 宮尾 LWB 丹羽
IH 前澤 IH 有間
FW 萱沼

宮崎にとっては、前年初の舞台となったJ3リーグ。
そこで散々にリーグ戦を掻き回し、最後まで優勝争いを繰り広げるという胸すく戦いぶりを展開しました。

しかし「出る杭は打たれる」の諺は健在で、待っていたのは主力選手の引き抜き。
上位クラブへ送り出すのならまだステップアップ(+移籍金獲得)と割り切れますが、それは2名のみ(前田・梅田)に止まり、後は同一リーグのクラブへと移籍。
前年までのチームメイトがライバルとなるその姿には複雑なものがあり、この日の相手の八戸には渡邊が在籍する事となりました。

それでもクラブとしての地位は向上しつつあり、オフの編成ではストライカーの工藤が加入と一定の成果を上げ。
ホームスタジアム(ユニリーバスタジアム新富)の規模からも窺えるように、未だ発展途上が故の楽しみを味わう時期でしょうか。
しかしもうじきJ3にも降格制度が導入されるという事で、おちおちとしていられず。

予想スタメンでは前年同様の4-4-2とされていたものの、千田がアンカーに位置し、かつビルドアップの際にサイドバックがあまり上がらず。
これは4-3-3を取り入れたのかな……と思いつつ観戦していると、薗田が右サイドでのプレーが中心となっており、やはりそうであると確信。
期待を一身に背負う工藤は、センターフォワードとしてストライカー兼ポストプレイヤーの立場。
前半5分に敵陣右サイドでパスカットした工藤、相手GKの位置を見てそのままロングシュートを放ちましたが、ゴール左へと外れ。

一方八戸は前年からの延長のチーム作りながら、新加入選手6人がスタメン入りと過半数を占め。
立ち上がりは追い風の立場もあり、ロングボール中心での組み立てを見せ。
前年見せていたようなGK蔦が前へ出てのビルドアップへの参加や、左右のセンターバックのオーバーラップが控えめとなっていたのは、新戦力が加わったが故の慎重さが前面に出ていたでしょうか。

しかし徐々にペースを掴んでいく八戸、13分に丹羽の左サイドの突破から、パスを受けた有間が奥でカットイン。
そしてグラウンダーのクロスを入れ、クリアされたボールをエリア内左で丹羽が拾い、シュート気味に中央へ送るもさらに跳ね返され。
しかし尚も宮尾が拾いミドルシュート(ブロック)と波状攻撃を見せ。
17分には右コーナーキックからの攻撃で、キッカー宮尾のクロスがクリアされるも再度宮尾に渡ってクロス、今度はエリア内にこぼれた所を下堂がシュート。
ブロックされた所を再度下堂が反応してシュートし、コース上で萱沼がコースを変えにいったもののGK植田のセーブに阻まれます。
エリア内で何度も仕掛けていく分厚い攻撃を展開。

押され気味の宮崎は、自陣からのビルドアップでも八戸のプレッシングの前に苦戦気味。
アンカーを採用したが故に、千布へのパスコースを切られつつの対応を強いられ、思い切った手を打たなければボールを前に運べない状況。
GK植田が前に出て運んだり、インサイドハーフや左ウイングの新保が降りてボールを受けたりといった対処を見せ、何とか攻撃の流れを掴んでいきます。
26分に得た左CKで、キッカー大熊が中央へクロス、待ち構えていた工藤がヘディングシュート(GK蔦キャッチ)とセットプレーからフィニッシュ。

そして先制点への道筋もセットプレーとなり、31分に右サイド奥で青山のスルーパスを受けた薗田がボールキープし、八戸・丹羽のチャージを受けて反則。
CKに近いような位置でのFKを得ると、キッカー大熊が中央へクロスを入れると、合わせにいった神野により混戦に。
新保の折り返しがブロックに当たり、こぼれた所を瀧澤がシュートにいくと、ミートせずに転がったボールを薗田が再度シュート。
加速されたような形になり、強烈なボールがGK蔦とDFを弾いてゴール内に転がってゴール。
立ち上がりの八戸同様のエリア内での乱戦を制し、宮崎が先制に成功しました。

リードされて反撃体制を採る八戸、小牧の上がりやGK蔦のビルドアップ参加を解禁し。
34分にはその小牧から右サイドで前進し、前澤のスルーパスを最奥で國分がスライディングで残し、萱沼が拾ってエリア内で攻撃。
萱沼から受けた前澤がカットインし、中央へこぼれた所を有間がシュート、ブロックされるも跳ね返りをさらに相田がシュート。
ノーマークで放たれたものの、枠を捉えられず逃してしまいました。

危機を招いた宮崎でしたが、その後はリードしている側らしく振る舞い、ボールポゼッションの時間を増やしていきます。
GK植田の足下の巧みさから、多彩なビルドアップで八戸のプレッシングをかわし、試合を組み立て。
八戸は前掛かり故に裏を突かれるシーンが多くなっていき、GK蔦が前に出てクリアするシーンも目立ち。
そのまま宮崎がリードを保って前半を終了します。

ともに交代無くキックオフとなった後半は八戸の攻撃から始まり、締め直したかのように押し込み。
後半3分に早くも決定機を迎え、スローインからの細かい繋ぎで右サイドを支配したのち、スルーパスに走り込んだ國分からマイナスのクロスが入り。
そして中央で有間が合わせシュート、ブロックされるもすかさず再度シュートを放った有間、しかしGK植田がセーブ。
尚も左へこぼれたボールを萱沼が詰めに行きましたが、宮崎・薗田を倒してしまい、反則で終了となり。
開始早々に前半見せたような波状攻撃を仕掛けたものの、同点とはなりませんでした。

それでもプレッシャーを感じつつあった宮崎、9分には新保が小牧に対して反則・警告を受けると、さらに13分には反則の後に神野がボールを蹴り出してしまい遅延行為で警告。
劣勢故の被害も次々と生まれ。

何とか流れを切りたい状況となった宮崎は、16分に2枚替えを敢行、工藤・新保→高橋・岡田へと交代。
同時に八戸も有間→島田へと交代します。

ベンチワークの交錯を経て局面がどうなるか注目されましたが、宮崎の目論見(真相は不明)通りに大きく変わり。
左WGに入った岡田が、期待通りの活躍を見せてペースを掴みます。
J2クラブ(町田)を契約満了→シーズン間近(2月末)になって加入決定と、半ば戦力外のような流れのオフとなった岡田ですが、前年もJ2で27試合出場と決して戦力外とはいえない成績を残しており。
オフの最終盤まで残されていたのが不思議であり、主力選手が大量に抜けた宮崎にとってはまさに干天の慈雨であったようです。

その岡田の居る左サイドから流れを作る宮崎、21分には岡田のカットインからのクロスを、ファーサイドで薗田が足で跳び込んで合わせ。(枠外)
26分には左サイド後方から徳永が斜めの縦パスを打ち込み、左ハーフレーンで受けた岡田から前進、ラストパスを受けた高橋がエリア内左からシュート。(GK蔦セーブ)

逆に宮崎の攻勢を受ける立場となってしまった八戸。
27分に萱沼・丹羽→渡邊・佐藤和樹へと2枚替え、古巣対戦となる渡邊を投入。(島田がFWへシフト?)
小牧を一列上げて左ウイングバックへとシフト(右CBには下堂がシフトし、左CBに佐藤和)させるなど、攻撃体勢を整えに掛かりました。

しかし葛野昌宏監督のその采配も空しく、量産される宮崎のフィニッシュシーン。
30分に敵陣で薗田がパスカットし、拾った下澤がミドルシュートを放つもGK蔦がセーブ。
その後CK攻勢に突入した宮崎、32分の右CKではクロスがファーサイドでこぼれた所を徳永がシュート、しかしこれもGK蔦の至近距離でのセーブに阻まれ。
続く左CKからも、クロスをGK蔦がパンチングでクリアした跳ね返りを千布がミドルシュート(枠外)と、シュートを浴びては蔦を中心に何とか守るというシーンが続く八戸。

攻め続ける宮崎も、34分に薗田がエリア内からシュートを放ちました(ブロック)が、その際に足を攣らせてしまい続行不可能に。
交代を余儀なくされ、綿引が引き続き右WGとして投入されました。

宮崎サイドのダメージも表れてきただけに、この時間帯を凌いで終盤の反撃に繋げたい八戸。
10番の新井山を投入する準備も採られていましたが、その最中についに決壊。
38分敵陣右サイドで八戸のスローインを千布が拾い、徳永→岡田ポストプレイ→下澤と繋いでエリア内右を突くと、下澤の放たれたシュートがゴール左へと突き刺さり。
貴重な追加点をゲットした宮崎、勝利へ大きく前進しました。

痛すぎる失点となった八戸(直後に相田→新井山に交代)、逃げ切りの意識を高める宮崎の前に、ボールポゼッションを高めての攻撃を試みるしか無く。
40分にCKから、下堂がヘディングシュートを放ったもののゴール前で宮崎・瀧澤のブロックに阻まれます。
途中に宮崎のカウンターも受けながら、歯を食いしばりつつ攻め上がる八戸。

アディショナルタイムに入った所で、最後の交代カードを切った宮崎。(徳永・下澤→小野寺・奥田)
そして守備固めのフォーメーションへとシフトします。
<後半ATでの宮崎> 3-4-2-1
GK 植田
RCB 奥田 CCB 神野 LCB 瀧澤
RWB 青山 DH 小野寺 DH 下澤 LWB 大熊
IH 綿引 IH 岡田
FW 高橋

何とか1点返したい八戸、佐藤和のエリア内へのロングパスを島田が収め、シュートを放ちますがGK植田がセーブ。
その後も中央を固める宮崎に対し、後方からロビングを入れていく八戸ですが、フィニッシュには辿り着けぬまま、試合終了を告げる笛が鳴り。
開幕戦勝利をホームで飾る事に成功した宮崎、今季も前年に引き続き旋風を起こす事が出来るでしょうか。

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