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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

Classic~シュガー・レイ・ロビンソン vs ロッキー・グラジアノ~

2013年06月30日 | BOXING

1952年4月16日
世界ミドル級タイトルマッチ
王者:シュガー・レイ・ロビンソン vs 挑戦者:ロッキー・グラジアノ
試合結果:ロビンソン3RKO勝ち

●所見~ロビンソンの場合~
スマートでシュガー ( 華麗 ) なスタイルのイメージがあるが
M級での戦いでは左フック、右スト、右ボディフックを腰を沈め力み返った様に打つ。
ブルファイター相手にスピード差は然程感じられないが
この時代ではサイド、バックステップが伴うジャブなどは他ボクサーからすると特異なのだろう。
ステップはプロのタップダンサーでも有る事から踵、爪先を自在に操る印象がある。
3R、そのステップから強烈な右ストレートを顎にぶち込んだ。
管理人はパンチの打ち方について、腕肩、背、腰踵とかよく言うが
この右は体のどのパーツを見てもパンチを強く打つ為の動作となり連動している。
このボクサーにおける最高の右と言えるのでは無いだろうか。

●所見~グラジアノの場合~
米名優のP・ニューマンが映画 ” 傷だらけの栄光 ” で素人丸出しの動きをしたが
モデルも同様の動きがある。
8階級の時代に世界M級王者になった事が不思議に思える。
頑丈な体力でグイグイと前に出るがパンチを打たず出るのでプレッシャーになって無い。
右を打つ態勢でグッグッグッと詰めるが相手のジャブに阻まれ、こちらのジャブは出ない。
どの様に当てるか?
偶然でも必然でも距離が詰まった時、タイミングも関係無く、防御もままに腕力に任せたフックを
強振する。
それで勝てる時代だったのだ。
実際、3R、ロープを背に距離が詰まった時、右フックでダウンを奪った。
しかし、その後、同じ状況に有った時、今度は先に右を食った。
顎を打ち抜かれ、右脚が痺れて動か無い程、効いていた。

●PS
古 ( いにしえ ) の試合を書く場合、どうしても現代との比較が入ってしまう。

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2 コメント

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Unknown (ゲート)
2013-07-10 16:04:07
一部のグレイトは別として20年経つとどのスポーツも
レベルが段違いに変わりますからね~
60年前となるとスポーツというより歴史資料ですね
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Unknown (管理人)
2013-07-10 22:08:01
>ゲートさん
歴史資料な感じはしますね。
こんな映像を簡単に見られる事に未だ違和感を覚えます。
私が試合映像を集め捲った80年代はこの試合だけで5000円位しましたから。
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