耳血腫（じけっしゅ）

スーの左耳が耳血腫になって2週間ほどが過ぎました。

後姿からみると


ちょっと耳の形が変？

というくらいであんまり目立たないのですが・・・

内側からのぞいてみると


プクッとな。
　４れｄｘｃ　←スーがキーボードの上を通り過ぎて行った跡

で・・
耳血腫（耳介血腫）とは、耳介の内側で皮下と軟骨の間の血管が切れて内出血する病気で、耳介がプックリと腫れてしまうというもの。
猫に限らず、犬や人（お相撲さんとかプロレスラーなど）にも同様の原因で起こるさほど珍しくない病気のひとつなんだそうです。

原因は、耳がかゆくて頭を掻き過ぎて起こる、やんちゃで遊んでいる拍子に耳をぶつけて起こる、内部的な問題が関与して起こるなどが考えられるそうですが、スーの場合、膨れてるので違和感はあるけど痛みはないと知って、ちょっと安心。

確かに、食欲もあるし、よく出るし、よく寝るし・・・と、スーの様子は普段とまったく変わらない。


　　　　　　　　いつもと変わらない風景


原因はなんでしょうか？　と先生に聞いてみたところ・・・

先生「耳の中はとってもキレイだから外耳炎じゃないし、内部的な問題でもなさそうだし、スーちゃんはおとなしそうだしねぇ・・・」

としばらくしげしげと耳を観察して、

先生「ん！？
　　　もしかしてもう一匹の子とよくケンカしてる？　
　　　ほら！ここに噛まれたような跡があるでしょ！？」

私　「あ゛っ！　本当だ！！」



スー『にゃにぃ！？モタにゃんが私の耳をっ！？』

そういえば、夜な夜な追いかけっこしたり、気が付くと目のふちが切れてることあるもんなぁ・・・とほほ。

血を注射器で吸い取って腫れを取ることはできるけど、内出血が止まらない限りまた腫れてしまうというので、その日はとりあえず内出血を止める注射を打ってもらって様子をみることに。

モタめ～！！
かわいそうなスーにゃん・・・


そう思っていたのですが・・・


後日、さらに大きくなってきたので再度診てもらったところ、噛まれたような跡は実は蚊に刺された跡で、かゆくて自分で掻きすぎたことが原因だったことが判明しました。


モタ『ほっ。一生寝たふりしないといけないかと思ったにゃん』

さてさて、話はもどって、次に提案された治療法は３つ。

１．内出血をとめる薬と耳に注射器をあて血腫を吸い取るを２～３日おきに行なう。完治まで3週間程度。
　　難点：麻酔は打たずに治療するので、注射器をあてる度にチクッと痛みがある。再発の可能性がある。

２．手術で、膨れた部分を切開して中の血を出して縫い合わせる。完治まで1週間程度。再発のリスクは低い（スーの場合外耳炎ではないため）。
　　難点：全身麻酔をする（スーにゃん吐きやすいから心配）。麻酔がきれた後きっとしばらく痛い。耳がしわしわになる。

３．このまま放置して自然に吸収されるのを待つ。完治まで1ヶ月以上。
　　難点：もっと大きくなる可能性がある。垂れ耳になる。

というような説明だったと思う。

う～ん・・・
スーにとってはどれが一番いいんだろう？
どうするスーにゃん？


スー『ん～～。そうねぇ・・・とりあえず痛いのはイヤ』

だよねぇ。

いずれにしても、腫れて既に耳がのびちゃってるのは、いずれの治療法をとっても元にはもどらず、耳は垂れちゃうそうで、あとは

どれだけ垂れちゃうか（見た目の問題）
完治までどれだけ時間をかけるか

だというので、スーの自然治癒力を信じて３番を選択することにしました。

「特に猫ちゃんが気にしてないようだったら、しばらくこのまま様子をみてあげてもいいと思うよ。もともと耳が垂れてる猫もいるしね。ほら、スコティッシュとかさ。」

と先生も言ってくださった（ちょっと違うような気もするけど・・・）ので、スーにとって一番負担の少ない方法がいいかなと。

最初は、耳をプルプル振ったり、後ろ足で掻こうとしたりしていたスーも、今や蚊に刺された跡もスッカリ消え、腫れたお耳にも馴染んだようすで、何事もないかのようにフツーに生活しています。


　ちょっとヨーダっぽいけど。

でも、猫がしきりに耳を掻き掻きしていたら、要注意なんですね。
掻きすぎるとこんな事にもなるなんて知らず、いたって気にもしていなかったのですが、もしそんな様子が見られたら、痒みの原因を検査して早めに対策を取られることをおすすめします。
スーにゃんごめんねー。反省！


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