アロマセラピー香屋(かや)【店主の日記】

英IFAアロマセラピストの日々生活~アロマと猫とアメリカに隣接するまち"福生"で過ごすLOHASな日記

薬用植物園紀行☆ラベンダー種

2008年07月02日 | 日々のアロマ
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東京都薬用植物園レポ”ラベンダー編”。

ひとくちにラベンダーと言っても、たくさんの種類がありますが、アロマセラピーで”ラベンダー”と言えば、

ラベンダー・トゥルー(別名:真正ラベンダー、イングリッシュ・ラベンダー)

学 名:Lavandula angustifolia/L.officinalis/L.vera
読み方:ラウァンドゥラ・アングスティフォリア/・オフィキナリス/・ウェラ

のことを指すのが一般的です。

花穂が小ぶりで、ひとつの茎に花がひとつだけついているのが特徴です。
繊細でやわらかな香りがします。学名のラテン語は、それぞれ、angustifolia=”狭い葉の”、officinalis=”薬用の”、vera=”本当の”という意味です。

一昨日発行した『香屋のメルマガNo.28』で紹介したラベンダーもこれです。

このほかに、精油として出回っているラベンダーは大きく分けて3種類あります。

スパイクラベンダー(別名:ヒロハラベンダー、アスピック・ラベンダー)

学 名:Lavandula latifolia/L.spica
読み方:ラウァンドゥラ・ラティフォリア/・スピカ

ひとつの茎から、途中でバンザイしたように左右対称に枝分かれした茎が伸び、花穂が三つ付くのが特徴です。
学名のラテン語は、latifolia=”広い葉の”、spica=”とがった先(穂)”という意味。植物の形状を表わしています。
開花前のさみしい写真ですが、雰囲気だけでも伝われば~

これから採れる精油は、メンソレータムかはたまた樟脳(昔のタンスの防虫剤でお馴染みの香り)か!? というシャープな香り。
これが、稀に”ラベンダー”として売られていることもあるのでご注意下さい。
香りを嗅いで”ユーカリ”や”ローズマリー”が頭に浮かんだら、スパイクラベンダーと思っていただいて間違いないでしょう。
ラベンダーといえばリラックス は、スパイクラベンダーでは有り得ません。


ラバンジン(スーパー)


ラバンジン(グロッソ)


ラバンジンは真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種です。
野生の真正ラベンダーは、海抜800m以上の高地の乾燥した山岳地帯にみられ、スパイクラベンダーは、海抜0~800mの乾燥した低地に自生します。
その境界にできたのがラバンジンというわけです。
学名もそれを表わす呼び名がついています。
Lavandula hybrida(ハイブリッド)、L.intermedia(中間にある)
(読み方:ラウァンドゥラ・ヒュブリダ / ラウァンドゥラ・インテルメディア)

ラバンジンは、花も茎の丈も真正ラベンダーの3倍あります。
見た目はスパイクラベンダーとそっくりですが、枝分かれする茎の根元に葉っぱがないのが特徴です。
そして、同じラバンジンでも、真正ラベンダーに近い”やわらかい香り”がしたら”スーパー”、シャープな香りなら”グロッソ”と、匂いで判別できます。

実はラベンダー種の中で最も多く栽培されているのは、このラバンジンです。
”香り袋”やポプリ、洗剤や石けん等のデオドラント用品などに利用されているのも、このラバンジンです。
真正ラベンダーと香りが似ているので良く間違われますが、比べるとラバンジンの方がかなり強く香り、真正ラベンダーのような繊細さはありません。

ちなみに、ラバンジンには、もうひとつ”アブリアル”という種類もありますが、残念ながらここにはありませんでした。

思いのほか長くなってしまったので、残り一つはまた明日。


今日のにゃんこ

まいどお馴染み、危うい態勢で寝るモタにゃんです。


  地上2mほど上空で、足としっぽをぷらぷらと…


          あ…半分起きてた。
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