第１話 こんな世界もあるのか
環境社会学の研究者、富田涼都さんに。
職場の静岡に話を聞きに行きました。
目次はこちら
父島の郷土料理、島鮨を食べながら。
ぼくらが出会ったキャンプの話です。
富田
すげー、島鮨なんて何年ぶりに食べるんだろう。
カラシ使うのは元々なかったから？
たら
そう。でも今はそれが売りになってるね。
富田
俺小笠原で島鮨知ったから、
「八丈にもあんのかよ！！」
ってびっくりしたんだよね笑。
たら
もともと八丈じゃないの？
富田
たぶんね、小笠原に移住してきてるもんね。
すんごいいろいろと今、思い出すなー。
たら
島鮨たべて？
富田
うん。キャンプじゃなくて、
小笠原には２回くらい言って、
島鮨もたべてるのに。やっぱり
キャンプのこと思い出すな。
たら
島鮨パーティすげー楽しかったよね。
富田
なんなんだろうね。あれね。
たら
あの、特別な日だっていう感じとか、
雰囲気はなかなかだせないよね。普段の生活でも。
富田
特別な日に、特別な食べ物を。
いろんなお母さんたちが作ってくれてさ。
たら
多分、味だけで言えば、
鮨屋の職人が作った方が、
美味しいんだろうけど。
あの空気感とかはなかなかだせないんだよね。
富田
うん。
たら
誰がお客さんで、もてなす側でっていうのが無い感じ。
子どもたちのさよならパーティをしてるんだけど。
作っているのは島っ子のお母さんたちっていう。
なんかいろんな意味があってさ。
お母さんたちもやりたい人だけが来てて。
すごくみんな楽しそうだったよね。
鮨屋でのお客さんと親方っていう、
普段の仕事じゃあなかなかできない関係が、いいんだよね。
富田
あれは「祭り」だからできることだよね。
たら
そうか。お祭りか。不思議な感覚だったな。
富田
俺も小笠原キャンプの
ああいう場って初めての体験だった。
中２の多感な時期に
「とんでもねぇもん見ちゃった」みたいなね笑。
たら
とんでもねぇもん見ちゃった笑。
富田
俺の中にはない回路だったから。
たら
なんか覚えてるエピソードある？
富田
具体的なものはもはや全然覚えてないんだけど。
ものごとが自由だった。みんな思い思いに過ごしてた。
たら
自由、、、だったよね。
キャンプ自体も
はちゃめちゃだったよね。
１０日間くらいのキャンプなのに洗濯機なくて。
富田
風呂の時、たらいにいれて踏んだよね。
たら
そうそう笑。脱水機もないから、手絞りでしぼって。
泊まっていた高校跡地の学校のフェンスに干して。
で、泳ぎにいって、帰って来たらスコールで
全部びしょびしょっていう。
富田
そうそうそう。よくあったよね。
その時、スコールは傘差さなくても
大丈夫っていうのを覚えちゃったんだよね笑。
たら
なにそれ？？
富田
傘差しても無駄だなって。
潔く濡れてやろうと。
たら
濡れることはたいしたことじゃないってことか。
富田
そうそう。大学で沖縄に
よく行ってたんだけど、沖縄でもそうした。
たら
まぁすぐ乾くしね。
富田
島ならさ。ほんとに小笠原は人物も含めて、
中学の自分が想像しうるものを超えて来て。
「こんな世界もあるものか」っていうのは思ったよね。
たら
俺もそれはすごく感じてたなー。
今いろんな人に話を聞いてまわってんだけど、
大切なこととか、価値観とか。それが仕事してて
よくわかんなくなっちゃって。
今までの価値観が全く通用しない環境にいて。
富田
折れたんだ。
たら
そう。正しいと思ってたことが、
そうじゃなかったんだなって、思って。
で、いま鮨を握る理由がみつからないんだよね笑。
富田
それは、、、つらいだろうな。
たら
それで自分にとっていいなって思うことって
子どものころの島鮨パーティだったり、
キャンプにたどり着いて。その時出会った、
いろんな大人とか先輩とかが今、
何を大切にして働いたり、生きてるんだろうな
ってことが気になってさ。
富田
うんうん。
自分のなかで、確かめながら。
たら
そう。確かめながら。
共通点とかあるかなとか思って。
キャンプでありのまま記あったじゃん。
終わってから、カウンセラーがつくる報告日記みたいなの。
それがすごい好きだったから。
今の生活をキャンプに例えて、
ありのまま記を作ってるイメージで暮らしてるよ。
富田
うんうん。
たら
それで、今日は話しを聞きにきたんだよね。
富田
なるほどね、そういう感じか。
そういう意味では、俺もハーモニィの経験がなかったら、
今ここにいないって断言できる。
たら
え？そうなの？？
しぞーかおでんも食べてきました！！
次へ
今日はここまで
感想を送る。
arinomamaki@gmail.com
今井たら竜介。
環境社会学の研究者、富田涼都さんに。
職場の静岡に話を聞きに行きました。
目次はこちら
父島の郷土料理、島鮨を食べながら。
ぼくらが出会ったキャンプの話です。
富田
すげー、島鮨なんて何年ぶりに食べるんだろう。
カラシ使うのは元々なかったから？
たら
そう。でも今はそれが売りになってるね。
富田
俺小笠原で島鮨知ったから、
「八丈にもあんのかよ！！」
ってびっくりしたんだよね笑。
たら
もともと八丈じゃないの？
富田
たぶんね、小笠原に移住してきてるもんね。
すんごいいろいろと今、思い出すなー。
たら
島鮨たべて？
富田
うん。キャンプじゃなくて、
小笠原には２回くらい言って、
島鮨もたべてるのに。やっぱり
キャンプのこと思い出すな。
たら
島鮨パーティすげー楽しかったよね。
富田
なんなんだろうね。あれね。
たら
あの、特別な日だっていう感じとか、
雰囲気はなかなかだせないよね。普段の生活でも。
富田
特別な日に、特別な食べ物を。
いろんなお母さんたちが作ってくれてさ。
たら
多分、味だけで言えば、
鮨屋の職人が作った方が、
美味しいんだろうけど。
あの空気感とかはなかなかだせないんだよね。
富田
うん。
たら
誰がお客さんで、もてなす側でっていうのが無い感じ。
子どもたちのさよならパーティをしてるんだけど。
作っているのは島っ子のお母さんたちっていう。
なんかいろんな意味があってさ。
お母さんたちもやりたい人だけが来てて。
すごくみんな楽しそうだったよね。
鮨屋でのお客さんと親方っていう、
普段の仕事じゃあなかなかできない関係が、いいんだよね。
富田
あれは「祭り」だからできることだよね。
たら
そうか。お祭りか。不思議な感覚だったな。
富田
俺も小笠原キャンプの
ああいう場って初めての体験だった。
中２の多感な時期に
「とんでもねぇもん見ちゃった」みたいなね笑。
たら
とんでもねぇもん見ちゃった笑。
富田
俺の中にはない回路だったから。
たら
なんか覚えてるエピソードある？
富田
具体的なものはもはや全然覚えてないんだけど。
ものごとが自由だった。みんな思い思いに過ごしてた。
たら
自由、、、だったよね。
キャンプ自体も
はちゃめちゃだったよね。
１０日間くらいのキャンプなのに洗濯機なくて。
富田
風呂の時、たらいにいれて踏んだよね。
たら
そうそう笑。脱水機もないから、手絞りでしぼって。
泊まっていた高校跡地の学校のフェンスに干して。
で、泳ぎにいって、帰って来たらスコールで
全部びしょびしょっていう。
富田
そうそうそう。よくあったよね。
その時、スコールは傘差さなくても
大丈夫っていうのを覚えちゃったんだよね笑。
たら
なにそれ？？
富田
傘差しても無駄だなって。
潔く濡れてやろうと。
たら
濡れることはたいしたことじゃないってことか。
富田
そうそう。大学で沖縄に
よく行ってたんだけど、沖縄でもそうした。
たら
まぁすぐ乾くしね。
富田
島ならさ。ほんとに小笠原は人物も含めて、
中学の自分が想像しうるものを超えて来て。
「こんな世界もあるものか」っていうのは思ったよね。
たら
俺もそれはすごく感じてたなー。
今いろんな人に話を聞いてまわってんだけど、
大切なこととか、価値観とか。それが仕事してて
よくわかんなくなっちゃって。
今までの価値観が全く通用しない環境にいて。
富田
折れたんだ。
たら
そう。正しいと思ってたことが、
そうじゃなかったんだなって、思って。
で、いま鮨を握る理由がみつからないんだよね笑。
富田
それは、、、つらいだろうな。
たら
それで自分にとっていいなって思うことって
子どものころの島鮨パーティだったり、
キャンプにたどり着いて。その時出会った、
いろんな大人とか先輩とかが今、
何を大切にして働いたり、生きてるんだろうな
ってことが気になってさ。
富田
うんうん。
自分のなかで、確かめながら。
たら
そう。確かめながら。
共通点とかあるかなとか思って。
キャンプでありのまま記あったじゃん。
終わってから、カウンセラーがつくる報告日記みたいなの。
それがすごい好きだったから。
今の生活をキャンプに例えて、
ありのまま記を作ってるイメージで暮らしてるよ。
富田
うんうん。
たら
それで、今日は話しを聞きにきたんだよね。
富田
なるほどね、そういう感じか。
そういう意味では、俺もハーモニィの経験がなかったら、
今ここにいないって断言できる。
たら
え？そうなの？？
しぞーかおでんも食べてきました！！
次へ
今日はここまで
感想を送る。
arinomamaki@gmail.com
今井たら竜介。
