「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りさせないために

2018-01-12 10:39:49 | お知らせ
ケンプラッツという建築専門情報サイトに屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りさせないためにどうするかというクイズが掲載されていました。サイトに屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りさせないためにどうするかというクイズが掲載されていました。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/15/00043/010500003/

クイズの答えはコーキングを充填すること。
そのコーキングの成分についてのノウハウが解答編に書かれていました。

本当にそれで十分なのでしょうか。
コーキングはいずれ劣化します。そうなったときも雨漏りしない方法が必要です。

その方法とは、屋根と外壁の防水シートを連続させること。
屋根は瓦、金属板などの葺き材の下に必ず、防水シートがあります。外壁も同じで、外壁材の下に必ず防水シートがあります。この防水シートが屋根と外壁の間で不連続になってしまうために、ここから雨漏りしてしまうのです。
これを連続させれば、取り合い部分のコーキングが劣化しても防水シートが健全な限り雨漏りしません。防水シートは外部に直接露出していないので、比較的長期的に健全に保たれます。



私達アーク・ライフでは、
・屋根に通気層を設け、通気層内の防水のためタイベックルーフライナーという透湿ルーフィングを設置する
・屋根の透湿ルーフィングを外壁の防水シートに重ねる
という方法をとることで、屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りしないようにしています。


垂木の前に透湿ルーフィングを設置、万が一屋根から雨漏りした時のバックアップです。


外壁防水シートに屋根の透湿ルーフィングを貼りかけます

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