迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

おどりのいろどり。

2018-09-22 19:49:34 | 現代手猿樂
横浜駅東口地下の新都市プラザ広場で開催された『横浜ダンスパラダイス』にて、現代手猿楽「駿河天人」を舞ふ。

今回はダンスイベントながらオールジャンルの参加が可能といふことで、なれば純然たる日本の傳統藝能をもって混ぜてもらおやないか──

と、意気込んで応募し、実行委員会の寛大なる選考により、今日を迎へる。



ただ、控へ室から会場までの距離がおそろしく長く、とても面(おもて)を掛けて向かふことは無理だったので、下拵へだけをしてあとは会場脇に場所を借りて支度をしつつ、



もし、持ち時間がまう十分あれば、『“駿河天人”が出来るまで』の実演付きでやってもよかったな、と思ったりする。


見物人の数は正直なところまったく期待してゐなかったが、連休初日の正午とあってか最前列にはたくさんの人が立ってゐて、嬉しさより驚きのはうが先に立つ。



毎度のことながら、本番は稽古の通りには、まずいかないもの。



が、稽古を重ねたからこそ、本番ではだうにでも対処できる。



とりあへずは無事に舞ひ納め、安心した途端に気持ちが軽くなるどころか、逆に膝が重く感じられたのは、自分にはまだ何かが足りないからだらう。



さりながら、へたばってゐる場合ではありませぬ。

次の“文化の日”における出番に向けて、稽古がありまする。

また、形にしたい作品が、私の頭のなかで順番待ちをしておるのじゃ。



バレエ、ベリーダンス、フラ──

そのほか、彩り豊かな参加者たちの舞台を観ながら、

自分の手猿楽もその一つに足跡を残せて、

まずは感謝。

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