迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

雨中匂梅。

2020-02-16 20:18:00 | 浮世見聞記
命に関はる“事件”ゆゑ、つひ支那肺病ネタばかりになってしまふが、それでは色気もなかりせば、ここでは雨模様のなかで見かけた日本の四季を、載せておかん。



かつて、近所の古い平屋のお庭に、なかなか見事な枝垂れ白梅があったが、建て替への際に伐採され、今は昔となりにける。


時を経て汚く朽ちるものばかりを造るために、

時を経て神さびるものを棄てる現代人。


しかし、その失はれるものを記録しておく文明を造ったのも、現代人。




植物の魂は、

そんな人間を超越したものとして、

生きてゐる。





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