異様な炎射を避けて、日陰日陰と選って街を歩くうち、地面にうずくまる鳩を見て、ドキリとする。 この炎暑に死んでゐるのかと思ったが、ちゃんと動いたのでヤレヤレ。靴底から熱が傳はってくるほどに熱せられた地面に伏せてゐて、よく焼きトリにならないナと不思議に思ふ。とにかくこの炎暑ではマスクなどしてゐられない。電車内と、見世にゐる時のほかはポケットに仕舞っておく。それにしても、使はないマスクを腕章のやうに腕へ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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