迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

散歩の匂ひ、散歩の色。

2020-07-30 17:42:00 | 浮世見聞記
散歩に出んと、愛用の手製マスクを着ける。洗濯の匂ひが微かに残る。それが今や、“お出かけ時の匂ひ”となってゐる。お寺に立ち寄ると、香の匂ひ。魂の安らぐ匂ひ。心に力を得たくば、神佛のもとを訪ねるべし。大輪の向日葵こそ、夏の色。驛前で咲いて写真に撮られることに慣れてゐるのか、ばっちりカメラ目線。もうひとつの夏の花は、百日紅。その白い花を、初めて見る。同じく足を止めたご婦人方と言葉を交はしたも、花の縁なる . . . 本文を読む
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