国立能楽堂で、金春流の「芭蕉」を観る。
芭蕉は破れやすい葉であることから、いにしえには“はかなさ”の象徴としてあつかわれていた。
“はかなさ”は、
“儚さ”
と書く。
『人』の『夢』。
そう。
夢とは、
「見るもの」であり、
「語るもの」であり、
そして最後は、
「破れるもの」
である。
“醒めるもの”
と置き換えても、よい。
人はその真理のために、 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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