4連敗・・・。完敗だ。悔しい。悔しすぎる。
なぜ1つも勝てなかったのか。ロッテが強すぎたのか?いや、確かにあの勢いは神懸り的だったけれど、それでも阪神がそれほどまでに劣っているとは思えない。
やはり今の岡田野球では短期決戦を制することはできないんだと思う。バント、盗塁、走者を進めるバッティング・・・。いかに少ないヒットで得点するか。いかに無駄なアウトを減らすか。そういうこだわりが感じられない野球。ただ打つしかない野球。だから打てなければそれで終わり。走れるのは赤星だけ。だから赤星が塁に出なけりゃ何も起こらない。それが見事に表れたシリーズだったと思う。
例えば、昨日の初回の攻撃。先頭の赤星が高くバウンドする打球で内野安打(これはよかった。私は赤星にはこういう叩きつける内野安打をもっともっと増やしてほしいと思ってます)。続く鳥谷が初球を絶妙のバントヒット(これもよかった。自分の判断でやったのかな?)。ノーアウト1、2塁でクリーンアップという絶好のチャンスを迎える。
ところが、シーツがショートライナー、金本レフトフライ、今岡サードゴロで、ランナーを3塁に進めることすらできないままスリーアウトとなってしまった。もし、シーツが送りバントをしていたら金本の外野フライが犠牲フライになっていただろう。所詮、結果論にすぎないけれど、8回にバントを試みるくらいならこの場面でやってほしかった。のどから手が出るほど欲しかった先制点を奪うことができたかもしれないのに...。
そして、シーツがバントを失敗した8回の攻撃。先頭の鳥谷はフォアボールで出塁した。この時、ピッチャーは全く警戒することなく牽制すらしなかった。ロッテには「鳥谷が盗塁するわけがない」と思われていたのだろう。実際、鳥谷は走る素振りすら見せなかった。それが残念でならない。
日本シリーズ、8回、1点ビハインド。全く同じ状況が2年前にあった。私が観に行った
第4戦だ。この時、フォアボールで出塁した金本は見事に盗塁を決め、ジョージのタイムリーで同点に追いついた。この状況で盗塁できるのは、普段から1つでも前の塁に進もうという意識があったからこそではないか。鳥谷に昨日の場面でいきなり盗塁しろと言っても無理な話で、シーズン中から走らせようとしなかった首脳陣に問題があると思う。鳥谷だけでなく藤本にももっと走らせるべきだと思う。
盗塁にしろ、バントにしろ、普段からやらないから大舞台でできるはずがない。打てないときにどうすればいいか。打てないけど、バントならできる。犠牲フライなら打てる。走者を進めるバッティングならできる。ファールで粘れる。フォアボールなら選べる。塁に出たら盗塁ができる・・・。
打てないときの逃げ道と言ったら変だけど、ヒットを打つこと以外の別の何かを身につける必要があるんじゃないかと思う。もっといやらしさを出して欲しい。
シリーズでの采配は、納得いかないことが多かった。特に投手の継投について。結局、JFKを満足に使うことなく終わってしまった。もちろん、一度もリードすることがなかったのだから当然のことだけれど、もっと早い段階で登板させる機会はあったと思う。第1戦はまあ最初だからしょうがないとして、第2戦からどんどん投げさせてほしかった。
何を出し惜しみする必要があるのだろう?シーズンは146試合あるから先を見据える必要があるけれど(そのわりには使いまくったけど)、シリーズは最大でも7試合しかない。下手したら4試合で終わる(そのとおりになったけど)。そのことわかって使ってるんですよね?日本シリーズが146試合あると思ってるわけじゃないですよね?どうしても勝ちにいく継投をしたとは思えない。もっと強気の継投が見たかった。
なんだか、ここまで書いたのを見ると批判ばっかしてるみたいですね、私...。でも実際にそう思ったことだから仕方がない。他にもまだまだ思うところはあります。明らかにロッテよりもデータ分析が劣っていたことや、おさむを守備からつかせたことや、豊さんが一度も打席に立てなかったことや、なんだかもういろいろありすぎてわけわからんのですが、どうしても4連敗という結果が阪神の実力だとは思いたくないんですよね...。私はそれを岡田監督に責任転嫁しているだけかもしれません。でも、監督の采配ひとつで少なくとも1つは勝てたんじゃないかとは思います。やっぱり予告先発なんてしない方がよかったんじゃないの?
この時期まで阪神の試合が見れることはうれしい。でも、負けるのは悔しいのです。日本シリーズなんてリーグ優勝のおまけに過ぎないと思う人もいるかもしれませんが、私にとってはそうじゃなかった。ここまできたのなら、今度こそなんとしてでも日本一を勝ち取って欲しかった。それができると思ってた。
はっきり言って、不完全燃焼だ。でも、課題ははっきり見えた。やはり基本は大事だと思う。そしてミスした方が負ける。この先、その課題をどう克服していくか楽しみです。
とにかく、昨日ですべて終わりました。監督、コーチ、選手のみなさん、本当に長い間お疲れさまでした。日本一にはなれなかったけれど、だからといってリーグ優勝の価値が薄れることはありません。たくさんの感動をありがとうございました。次こそは日本一ですよ!
そして、ロッテのみなさん、日本一おめでとうございます。本当に強かったです。また対戦できる日を楽しみにしてます。
最後に、ここを読んでくれた方へ。ブログを通じていろんな人と知り合い、楽しいシーズンを過ごすことができました。今までどうもありがとうございました☆
【追伸】
井川のこともたくさん書きたいことがあったのですが、また改めてエントリーします。ええ、例の件のせいで今は何も考えたくないので...。何もこんな翌日にさぁ...。こうなるとは思ってたけど、日本一逃したことよりショックだよ...。