私が選ぶ金本知憲ベストゲームはこれだ！

【アニキHappy Birthday　ＴＢ企画】
あなたの金本知憲ベストゲームを教えてください！

金本ファンで知られるkisaragi-earthさんが、４月３日に３７歳のバースデーを迎えるアニキをお祝いして、このような企画をされています。
というわけで、私も参加してみました。

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私が選ぶ金本選手のベストゲーム。それは２００３年１０月２３日、日本シリーズ第４戦です。ありきたりでおもしろくもなんともないセレクトなのですが、自分が今まで観戦した中で一番印象に残っているこの試合を選ばせていただきます。

試合展開は、まず阪神が初回に先発ナイトから３点を奪って、このシリーズ初めての先制点を挙げました。しかし直後の２回表、先発井川が先頭打者の松中に対して不用意にストライクを取りにいった初球をセンターバックスクリーンへ運ばれる。この日も、味方が点を取った直後に取られるという井川の悪いところが出てしまいました。

その後はお互い０行進が続いたのですが、再び試合が動いたのが６回裏。この回先頭打者の金本がバックスクリーンへホームラン！実はこのシーン、トイレ前のモニタで見てました...。阪神の守備の間にトイレを済ませようと思ったのに、ものすごい行列で間に合わなかったよ～。ライスタにもっと女子トイレを増やしてくれ！！！

ま、それはおいといて、阪神が１点を追加してこれで４－１。このまま井川が逃げきれば・・・。しかーし、７回表、取った直後にまたもや点を取られる井川...。バカバカ、井川のバカ～～～！
井川のバトンを受けた安藤も第１戦のサヨナラ負けのショックがまだ癒えないのか、押し出しの四球。結局、７回表に３失点で同点に追いつかれてしまう。この回から見るのが怖くなって、ピンチの時は目つぶって下向いてました（笑）。

そして、８回。先頭打者にまたまた四球を出す安藤。そして、続く城島の打球はセンター前へ抜けそうな当たり。アカン！と思ったその時です。２塁ベース寄りに守っていたショート藤本がダイビングキャッチ！！！ベースカバーに入った今岡にトスして見事にダブルプレー完成！
しかし、その後も安藤はピリッとせず、ヒットとフォアボールでツーアウト満塁の大ピンチ！この時点では私ほとんど目つぶってましたよ。もう見てらんない。緊張しすぎて胃が痛くなり、えづいてました。いや、まじで！
そして、続く打者をピッチャーゴロにしとめたと思って、安心して顔を上げた次の瞬間、そこには安藤の右手からこぼれ落ちる白球が・・・。
「うぎゃあぁぁぁ～～～～～～！！！○※＆％＃◇￥＄」
うなだれる私。とうとうダイエー１点勝ち越し...。それにしても、藤本のファインプレーがなければ１失点どころではなかったはず。ありがとう！藤本。
８回裏。この回先頭打者の金本が四球を選ぶ。１死後のジョージの打席のときに金本が盗塁成功！そして、金本の気迫に応えるかのように、ジョージが同点タイムリー！！！やったぁぁぁ！この時、うれしくて飛び跳ねてたら、興奮しすぎてこけて前の席の人にもたれかかってしまった記憶が。すみませんでした。＜前の人

同点のまま９回に決着がつかず、ついに延長戦へ突入。１０回表のダイエーの攻撃を、ジェフが３者凡退に打ち取る。よし、流れはこっちに来てる！
その裏の阪神の攻撃。１０時を過ぎて鳴り物の応援が禁止になり、ヒッティングマーチのテンポがめちゃめちゃ速くなって唄いにくいよ！明日も仕事があるから、早く帰りたいな。でもこんなとこで帰れるわけないじゃん！とにかく早く勝負を決めてくれ！
そんなことを思いながら、ワンアウトから打席には今日大活躍の金本。なんとか塁に出てくれ！と願うと、金本が放った打球は弾丸ライナーで私のいるライトスタンドめがけて飛んできた！弾道が低かったので、フェンス直撃ツーベース！と思ったら、打球は勢いが衰えることなく、ぐんぐん伸びて、な、なんとスタンドイン！

サヨナラホームラ～～～～ン！！！

さすが空気を読める男！

もうその後のことは、興奮しすぎてよく覚えていません。狂喜乱舞ってああいうことを言うのでしょうね。あの瞬間のスタンドの雰囲気は本当にすごかったです。もう何がなんだか、そこらへんの人と喜びを分かち合ってしっちゃかめっちゃかでした。


さて、以上のような試合経過において、金本のサヨナラを含む２本のホームランは言うまでもなく素晴らしいのですが、それ以上に評価すべきは、８回裏の盗塁だと思うんです。
あの緊迫した１点ビハインドの場面で、９月６日に足をひねり万全でないはずの金本が果敢に走ったことは、あの回の攻撃において非常に意味のあるものでした。四球と盗塁とヒット１本で１点をもぎ取ることができたのだから。盗塁のサインが出たのか、それとも単独で走ったのかは知りませんが、もし単独だとしたらものすごく勇気がいるところです。失敗の許されないあの場面で成功させたことがすごいと思いました。改めて、盗塁の重要性というか、常に次の塁を狙う意識を持つことが大事だということを思い知らされたシーンでした。

今年３７歳を迎える金本選手ですが、まだまだ衰えを知ることはないようです。試合中の真剣な表情と、選手名鑑に趣味がサーフィンやスノボやドラムなどと嘘ばっかり並べるおちゃめさと、ホームランの数だけ温泉旅行をプレゼントしてしまう太っ腹なところが好きです。
フルイニング出場の世界記録更新に向けて、体のケアを忘れずにこれからもがんばってください。
今年も頼りにしてますよ、アニキ！