井川慶「K’s Voice」 from NewYork ←少しだけ声が聴けます
山崎(MBSリポーター:以下、山):メジャーに戻ってきました!
井川(以下、井):はい。
山:サンフランシスコ、AT&Tパーク。相手はジャイアンツです。いい立ち上がりでしたね。
井:うーん、そうですね。中7日にしてはね、まあ慎重に行ってうまくいったかなと思いましたけどね。
山:ホントに4回までは危なげないピッチング。まあ打たれたヒットもモリーナのセンター前がちょっと強い当たりでしたけども、あとはロバーツのバントヒット。全体的にどうでした?チェンジアップがすごくね、阪神時代のキレを取り戻してたようにも見えたんですけども。
井:今日は自分の思った以上にチェンジアップがよかったですね。びっくりするほど久しぶりにいいチェンジアップが投げれたと思いましたね。
山:マイナーでもあの軌道っていうのは続かなかったんじゃないですか?
井:そうですね。ちょっとやっぱりマイナーとメジャーのボールが違うから、だいぶ変化するのかなと思いましたけどね。
山:リズムもすごくよかったと思うんですけど。
井:ストライク先行したっていうわけじゃないですけど、なんとか打ち取れてたかなっていう感じはするんですけどね。
山:チームも2回に先制して5回にも2点追加して5-0。で、5回裏のジャイアンツの攻撃でした。満塁になって、ボンズ。その前のバッターですね、3番のレイ・デュラム。フォアボールを出してしまったんですけども、このフォアボール出してしまったボール、真っ直ぐですよね?
井:はい。まあホント勝負しに行ってね、決して逃げてるわけじゃないんですけど、まあ見逃されたって感じなんでね、うーん。
山:そしてボンズにまたこれも2-3フルカウントになって、3番バッターと同じように思い切って真っ直ぐを投げ込みましたけども、外れてフォアボールで押し出しと。ここでトーリ監督が来たんですけども、あそこで交代になると思いました?
井:まあねぇ、、、もしかしてこのヤンキースならあるかなと思いましたけど、それが現実になってしまってね、残念でしたけどね。
山:79球ですよ?
井:ははは(笑)。まあ信用がないのはわかってるんですけどね、ホント残念でした。
山:納得してないですよね?
井:まあその、交代がどうこうっていうのはね、監督が決めることなんで別に気にしてないですけど、まあ「あれでよかった」とか言われるのが一番ね、残念ですけどね。そういう選手だなと思われてるのが残念ですね。
山:バリー・ボンズとの対決、2002年の日米野球以来だったと思うんですけども。
井:はい。
山:あの時は一発食らいました(笑)。大阪ドームでね。
井:そうですね。あの時はストライク入れに行きましたね。
山:あの時はまあ、真剣勝負であり真剣勝負でないという、まあ日米野球ですからね。ただ、また違う雰囲気でアメリカで戦ってみてどうでした?最初はセカンドゴロ、これカーブですか・・・スライダーですか?
井:スライダーですね。はい。
山:うまく引っ掛けさせて。そして2打席目は3球三振。
井:はい。まあ三振の前のね、2球スライダーをね、審判がしっかりとストライク取ってくれたんで、そこで「勝ったな」って感じでしたけどね。
山:メジャーに復帰して最初の試合。結果も残さなければいけない。しかし野球選手として、プロとして、ファンに楽しんでもらえるような・・・どういう意識があったかわからないですけども、プロらしい対戦があったとみたんですけども。
井:まあそうですけどね。うーん、ちょっと結果が出なかったので残念でしたけどね。
山:79球、結局4回2/3、5安打2失点。あと1アウトを取っていれば勝ち投手、3勝目だったんですけども。
井:はい。
山:ちょっと後味の悪いメジャー復帰戦だったのかなという僕の感想ですけども。
井:まあね、結果が出なかったですし残念な面もありましたけど、やっぱりチェンジアップが非常によかったのがね、そこが収穫かなと。このチェンジアップをね、次の試合もその次の試合もね、しっかりと自分のものに出来れば上のレベルに行けるのかなぁと思ってますけどね。