アンティーク・コーディネーターへの道

アンティーク・コーディネーターを目指して蒐集している古民具や古道具を日々の生活とともに紹介します。

京都うまいもん旅行②『河井寛次郎記念館』

2005年07月12日 | 徒然日記
京都旅行2日目にまず向かったのは『河井寛次郎記念館』です。
河井寛次郎が京都にて陶芸活動に励んでいたのは以前より知ってましたが、当日の朝、京都市内の地図を広げながらその日のプランを練っていたところ、偶然にも記念館があるのを発見したんです。
『河井寛次郎記念館』への訪問は、「京都うまいもん旅行」でも美味美食を除けば、今回の旅行でハイライトとなる思い出深い出来事になりました。河井寛次郎といえば、浜田庄司やバーナード・リーチなどとならんで当時の著名な陶芸家の一人に挙げられ、先の二人や柳宗悦などとともに日本民芸運動で活躍し、棟方志功とも交流のあった方です。そんな河井寛次郎が自宅兼工房(登り窯あり)としていた跡地を記念館としてオープンしたもので、一歩館内に足を踏み入れたならば、彼の美意識や美しい物に対する熱意・情熱を体感できるようになっています。以前訪問したことのある『日本民藝館』は様々な民藝品が理路整然と展示されているのに対して、『河井寛次郎記念館』は彼の生活スタイルや日々の生活に民藝品がとけこんで一体化しているように感じました。
さて、館内に足を踏み入れるや、奥さんは開口一番、「なんだか自宅に帰ってきたみたい。初めて訪ねてきた気がしない!」とのこと。そう、古家具や古民具で満たされた館内の様子を見て、思わず自宅を思い出してしまったのです(とても比べものにはなりませんが...)。続けて、「いつもの掃除を思い出しちゃうなぁ」だって。古い品々にあまり興味のない彼女にとってはその程度の印象だったのかも知れませんが、私にとっては体内から一斉にアドレナリンが溢れてきて、気分がすごく高ぶる感じ。自分など到底及ばないほど、建物から家具などの調度品の細部に至る全てに彼のこだわりが現れています。とろりと黒光りしたテーブルや浜田庄司が新築祝いに贈った階段箪笥など、もう喉から手が出るほどほしくなっちゃうものばかり。趣向を凝らして配置された民芸品や彼の作品(陶器や木彫像、ブロンズ像など)の一つひとつにうっとりしながら、目の前に広がるパラダイス(私にとっては理想に限りなく近い美空間でしたので)の中で、しばし時が過ぎるのも忘れて立ちつくしていたのでした。
中でも印象的だったのは『すべてのものは自分の表現』という彼の自書。向後の自己の創作への信念と姿勢を表明したメッセージで、彼自身、次のように説明を加えています。
「すべては自分がつくっている世界。だからこそ作り放題の世界。どんなにでも作れる世界。これこそ真当の世界。これ以外に真当の世界が何処にあるのであろうか」
創作にかける真摯な姿はなんと素晴らしいのでしょうか。私も彼ほどまでに自己表現の追及を実践してみたくなります。そして、最近息をひそめていた自宅のインテリア改造への情熱も少しづつ高まってきた気がします。旅行から戻ってきてからは、さっそく「河井寛次郎の宇宙」なる書籍を買い求め、いろいろと想像を膨らませているのでした(^^)
京都へ行く機会がありましたら、ぜひ一度『河井寛次郎記念館』にも足を運んでみてくださいね。きっと皆さんも民藝品に囲まれた生活をおくってみたくなりますよ!

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2 コメント

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ここで書くべきではなひ・・?? (elmo)
2005-07-13 02:39:17
ハンヘジンちゃん話ですが・・

今wowwowで1%の奇跡やってます。

もちろんかかさずみていますか?

もし万が一気づいてなくても大丈夫!

途中までは、主役のドンウォン君とジョンファちゃんのお話です。ヘジンちゃんはジョンファちゃんのお友達役。

で、その後にヘジンちゃんとドンウォン君の従兄弟役の男の子のお話になります。

ヘジンちゃん、かわいいですよね。

ここでのヘジンちゃんは愛され役なので

他でのヘジンちゃんとは一味ちがうかしらん?
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ヘジンさん(^^) (Arang)
2005-07-13 09:02:10
elmoさん、コメントありがとうございます。

愛され役のヘジンさんを見てみたいです...

しかしながら、我が家は民放放送でさえケーブルテレビに加入しないと見れない地域にありまして、Wowowにまでは手が届いていません(-.-)

ぜひまたヘジンさん情報を寄せてくださいね!
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