徒然日記~A&Aクリエイション~

季節のこと 徒然なるままに~

まもなく北京オリンピック開幕です

2008年08月06日 08時47分24秒 | 海外旅行記


 北京へ行ってきました。・・・といっても23年も前の話です。(^^)

 「天安門事件」よりも前の頃です。
 商業界の倉本先生のカバン持ちという名目で日本各地の大手流通業者の経営者の皆さん8名の中に入れていただき連れて行っていただきました。上海→北京→西安と10日間近く訪れました。よくわかっていなかったのですが、中国政府の商業局を通じての流通視察旅行でした。
 
 1985年秋、この頃はまだまだ中国は共産主義色の強い時代でした。「資本主義経済の中の豊かな時代の日本で生まれ育って良かった。」と素直に感じました。
北京初のセルフ方式のスパーマーケットや資本主義導入初期の野菜卸売市場などを視察しました。北京の街の人々の多くは緑色の人民服で、広い道をたくさんの自転車で走っていました。政府の釣魚台迎賓館にも招かれて、フランス料理風にアレンジされた素晴らしい中華料理をいただきました。

 上海・西安でも市の商業局の人たちの歓迎をうけ、連日食べきれないほどの中華料理で、もてなしていただきました。西安ではまだ発掘中の「兵馬俑」を見学しました。秦の始皇帝の墓近くで、旅行の団長を務めてくださっていた某社長が、「私はこのあたりの中国内地まで戦争にきて、それでも軍隊の中で戦争反対を言い続けた・・・」とボロボロとあふれる涙を流しながら昔話を語っていただきました。
言葉がありませんでした。
 「平和の上に、商業が成り立つこと」を教えられました。

 当時は勉強不足とまだまだ社会的にも若すぎて、この旅行がすごいVIP待遇だったことに気づきませんでした。その頃は海外旅行も不慣れで、父くらいの年齢のえら~い社長さんたちに囲まれ、精神的にも肉体的にも疲労困憊の旅でした。旅の道中、多くの経営者のみなさんに人生話を伺うことができて、とても勉強になりました。

 あれから、23年の歳月が流れ、明後日北京オリンピック開幕します。

 中国は1990年代に入り資本主義経済が急激に導入され、すざましい発展をとげました。そのおかげで、私たち日本人も安価な衣料品や食料品など中国の恩恵を受けています。しかしながら、資本主義経済の流れにドップリとつかった中国はこれからが一番大変なトキを迎えることになりそうです。

 「経済」が変わると「国」は変わることを痛感します。

 旧ソ連を中心とする社会主義経済が崩壊して20年近くになろうとしています。
 さて、このアメリカを中心とする資本主義経済はいつまでもつのでしょうか?
 21世紀になって、新たな模索が始まっています。
 
 by aran   A&Aクリエイション

 写真は1985年当時の天安門広場と万里の長城です。