マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

映画秋刀魚の味に告ぐ

2010-01-19 11:11:01 | Weblog
●小津作品は、安心して観れるなー。特に起伏もないし、ドンデン返しもない。それでいて、面白い。どこにでもある、家族風景だ。笑いがある分、救われる。

一流の役者が揃っているのに、脚本を棒読みにしている。同じ言葉を強調するように、2度も言っている。何か変な語り口だ。小津監督でなかったら、怒っているところだ。

岩下も、若いなー。岸田今日子も、若い。衆も若い。中学校の同級生が集まるから、55歳ぐらいの設定か。先生役の東野も、愉快だ。

みな、懐かしい人物だ。惜しい人を、名優を亡くしたなー。犯罪を描かない映像美。マンションの住人たちも、みな暖かい。こんな付き合い方を、当時はしていたのか。

信頼に満ち溢れ、ほのぼのとした、昭和の世界だ。現代とは、大違いだ。日本は、どこで道を踏み外したのかなー。

小沢や鳩山が、悪いのか。自民党が悪いのか。それにしても、秋刀魚はどこにも出てこなかったぞ。とんでもない、タイトルだ。