マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

美的少女セイコ26

2007-05-18 09:52:36 | Weblog
カイケイガク星人。
東京都、原宿。

70歳になるカイケイガク星人が、巨大化して街で暴れている。10年前に引退するまで、経理と先端科学技術に強い技術者だった。取締役を退いて、今ではアルバイト(時給750円)で生計を立てている。悲しき高齢な宇宙人だ。

カイケイガク星人は、足や手で建物を破壊している。そろそろ疲れたのか、チョッと休憩をするために、ビルの屋上に腰掛けた。どっこい、しょっと。フー。

カイケイガク星人は、携帯電話で、ボスに破壊状況のメールを送信している。20文字を打つのに、1時間もかかっている。イライラしている。70歳にはきついようだ。

その時、商業高校に通う16歳の美人女子高校生、星子が原宿にいた。悪友3人と、来ていたようだ。美人だけど学力がない、漢字が読めない。

カラオケ、オシャレ、ダイエット、スィーツ大好き。携帯電話での絵文字、メールが大好き。学校をさぼっては夜遅くまで、友人たちとワイワイ騒ぐことが大好きな、おバカギャルだ。

女子高校生の聖地(?)、原宿を襲われて、星子は黙っていられない。
星子「校長先生に代わって、お尻をペンペンするわよ。ヘンシーンっ!」

セイコは宙を飛んで、カイケイガク星人に立ち向かった。
セイコ「カイケイガク星人、あたしが許さないわよ」
カイケイガク星人が、最新ビーム銃で攻撃を始めた。

カイケイガク星人「キャッシュフロービーム。費用収益対応表示の原則ビーム。ストックオプションビーム。継続性の原則ビーム。企業会計の原則ビーム。変動費能率差異ビーム。部分時価評価法ビーム。手許商品区分法ビーム。連結調整勘定ビーム…」

セイコ「キャー、何の専門用語なのか、全然分からなーい。助けてーっ」
セイコは、簿記・会計学の用語攻撃に対処できなかった。難しい専門用語など、ギャルには理解できない。これでは勝てない。苦戦している。

カイケイガク星人は、高らかに笑っている。勝ち誇っている。ニカニカ。
セイコ「チクショウ。負けてたまるかー、このクソジジイめー」

セイコは最新式の武器、「携帯電話ビーム銃」を小さい胸の谷間から取り出した。ピポパピポ。文字を打った。滅茶苦茶、早い。瞬時にして、100文字を打ちこんだ。

セイコ「携帯電話の文字打ちは、早いぞビーム…」
カイケイガク星人「ウワー、文字打ちは勘弁してくれー」

カイケイガク星人は、負けを認めて宇宙の彼方に消えてしまうのであった。年齢には、勝てないな。

引退してから10年。その間の、めまぐるしい科学技術の発展には、さすがの技術者もついていけられないようだ。

セイコ「おバカギャルを、なめんなよっ!」

流行に敏感、著しい環境の変化に順応できるギャルのほうが、科学技術の進化にはついていけるらしい。