マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

戦えよウルトラ・マンタロウ21

2007-05-07 09:16:22 | Weblog
怪獣ビキニン(ハネムーン編)。
六本木 5つ星ホテルのレストラン。

マンタロウとトモコが、フランス料理を楽しんでいる。マンタロウは、地球の女性とデートができて幸せそうだ。ルンルン。

マンタロウは、おめかしをしてモビルスーツの上に、中古服店から購入した背広を着ている。袖の長さが、異様に短い。サイズが合っていない。

そこへ、タキシードを着た支配人がやってきた。マンタロウに、1枚の白い紙を見せた。マンタロウは、ヒザの上で読んでいる。トモコには、見られたくないようだ。極秘だ。

マンタロウ「嫌だよ。今日は非番だぞ。何で俺が、行かないといけないんだよ。自衛隊にやらせろよ」

マンタロウは、怒っている。今日は休日だ、大切なデートなのだ。どうやら、総理大臣から怪獣退治の要請がきたようだ。

東京湾に、怪獣ヘドロンが現れたようだ。臭い、汚い。マンタロウは、それを断った。ヘドロは嫌いだ。

マンタロウ「休日に働いても、給料は出ないんだよ。嫌です。断固拒否」

トモコも、納得している。首を横に振っている、「行かないで」と訴えかけている。

次に、副支配人が現れた。今度は、北海道知事からの要請だ。北海道・札幌市に、怪獣サムイゾが現れたようだ。今、札幌市は猛吹雪だ。寒いのは苦手だ。これも拒否。

次に、ホテルの社長が現れた。宮崎県知事からの、依頼のようだ。怪鳥トリインフルエンザが、猛威を振るっているようだ。感染が怖い。これも拒否。

そこへ、ホテルの最高経営者が現れた。美人の女性だ。オーストラリア出身の、美人経営者だ。

グレート・バリアリーフのビーチで、怪獣ビキニンが女性客だけを襲っているようだ。ビキニを奪っているらしい。丸裸にされている。マンタロウは、チョッとだけ催促をした。

マンタロウ「あのー、オーストラリアですか。ファーストクラスで、2人1組、14泊15日、6つ星ホテルでスィートルーム、3食おやつ付、往復交通費と現地の交通費も無料、遊興費、土産付などなどだったら、考えてもいいかな…」

美人経営者「分かりました。母国のためです、それで手を打ちましょう」
トモコ「マンタロウ、2人1組って誰のこと…?」

マンタロウ「君に、決まっているじゃないか。僕と、けけけ、結婚して下さいっ!」

トモコ「ハイッ!」
トモコの返事は、早かった。即答だ。2人は喜び、ともに抱き締め合った。

トモコ「ついでに、ダイヤの結婚指輪もオプションにつけてもらえないかしら」
マンタロウは、ニコっと美人経営者に微笑みかけるのであった。

支配人「おい、日本の怪獣退治はどうするんだよ」

マンタロウ「知るか、そんなもん。日本は、ケチくさいんだよ。少しは、ワイロくらいよこせよ」

そうして2人は、成田空港からオーストラリアへと、ハネムーンを満喫するのであった。めでたし、めでたし。

マンタロウは、契約通り怪獣ビキニンを退治した。日本に帰国した頃には、怪獣たちによって街が破壊されていた。

マンタロウが住んでいた公営住宅も、破壊されていた。新しい宿舎を、探さなくてはならない。怪獣を倒さなかったために、新居は政府から提供されなかった。

自前の資金で、探すことになった。新婚生活は、おあずけのようだ。ヤレヤレ。