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韓国旅行 6: 出会った人々 後編

2013年12月24日 | 旅行


ソウルで



< 地下鉄の改札口 >

今回使った地下鉄の切符は、回収式のコインだった。
改札を出ようとするとエラーが出て、バーが開かなくなった。
周囲に、駅員は見えず、困り果てた。
すると改札を出たばかりの青年が足を止め、インターホンで駅員に説明して、私のバーを開けてくれた。
彼は日本語でコインの使い方を注意しながら急いで立ち去った。
忙しい出勤時間に、迷惑をかけてしまった。





< 水産市場の魚屋と食堂 >

市場や食堂での注文を、私はほとんどジェスチャーで行った。
通じた言葉は「刺身」「バーベキュー」ぐらい。
魚屋は無愛想ながら、テキパキと処理をしてくれた。
食堂の人は、困惑しながらも、愛想笑いで丁寧に対応してくれた。



< 大きな本屋 >

私がレジで本を買っていると、後ろから流暢な日本語で話かける人がいた。
彼は、現在、日本語と英語の教室を開き、仕事で時々、日本に行くことがあり、かつて日本の社員としてウオールストリートで働いていたと言った。
始終、彼は笑みを浮かべ、親しみを感じさせた。



< 街角 >
私がホテルに急いで帰ろうとしていた時、老人が声をかけて来た。
「イルボン?」
私は、とっさに「ジャパン」と答え、無愛想にやり過ごした。
一瞬、老人の表情に陰りを見た。
その後、「日本?」と聞かれたことに気が付いた、後の祭り。


こうして私達は、旅行中、幾度か助けてもらい、親切にしてもらった。
日本に親近感を持ち、日本語を習得し、日本と繋がる人々が、韓国に多くいることを私達は実感した。




< インチョン空港で韓国工芸品の手作りに参加、2回目 >

最後に、ツアーで一緒になった日本人のコメントを紹介します。
彼は30年近く、韓国企業のコンサルタントをやっており、仕事で頻繁に韓国に来ている。
私が「韓国の人は日本に対して、本当に悪感情を持っているのでしょうか。私にはそうは思えないのですが」と聞いた。
すると彼は答えてくれた。
「30年前、悪感情を持っていた。しかし、現在、皆は金儲けに忙しく、そんなどころではない。」




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