ねりま世界(仮)

東京から札幌、そして東京へ戻ってきた人の日常

おじいちゃん

2009-03-18 | ひとこと
佐川の人は「おじいちゃん」配達人でした。あたり。

現在、漫画に読みふけっておりますが、
「刑務所の中」面白い。
DVDで観たんだけど、漫画のほうが面白いかも。
独特な雰囲気がたっぷり。

本といえば、つい先日に「そうか、もう君はいないのか 」も読みました。
こちらは中古本をずっと探していたのですが、
なかなか見つからずに結局諦めて近くの本屋さんで買ってしまいました。
アマゾンで買おうかとも思ったのですが、なんとなく、本屋さんで。

アマゾンでは評価が高い本ですが、私としては☆3.5ぐらいかなぁ。
とにかく奥さんのことがとってもとっても大好きだったんだな、
という事が痛いほど分かりました。
出来ればもう少し深い情を感じる部分が読みたいな、とも思いました。
(総読書時間3時間もかかっていないから)

で、最後のほうに出てくる「詩」のようなところがやっぱりいい。
これに1200円(本代)を払ったようなもの。

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夜ふけ 目ざめると
枕もとで何かが動いている
小さく咳くような音を立てて

何者かと思えば
目覚まし時計の秒針
律儀に飽きることなく動く
その律儀さが 不気味である

寝返りを打つと 音は消えた
しばらくして おだやかな寝息が
聞こえる
小さく透明な波が
寄せては引く音
これも律儀だが 冷たくも
不気味でもない

起きてる間は いろいろあるが
眠れば 時計より静か

「おい」と声をかけようとして やめる
五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ
律儀に寝息を続けてくれなくては困る

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