ねりま世界(仮)

東京から札幌、そして東京へ戻ってきた人の日常

きおく

2006-08-24 | ひとこと
幼い時の記憶ですが、時々思い出すこと。

幼稚園の頃、都内某病院に入院していました。
手術も成功し、程なく退院となりました。

退院の日、私の両親と私の3人は御礼を言う為、ナースルームへ行きました。
両親の手には御礼用のお菓子がありました。

看護婦長さん、両親がなにやら話しています。
どんな会話をしていたかは覚えていません。
だけど、看護婦長さんが言った言葉だけはちゃんと覚えています。

「いえ、そういうは受け取れませんので」

看護婦長さんが深くお辞儀をしています。
私の両親も負けずに深くお辞儀をしています。

結局、そのお菓子は受け取られる事はありませんでした。

エレベータホールまで看護婦長さん、その他数名のナースさんが見送りに来てくれました。
エレベータのドアが閉まるまで何度も何度も両親がお辞儀をしています。
看護婦長さんもお辞儀をしています。

こんなところで記憶は終わり。

小さい頃の体験や記憶が成長には非常に大事だとよく言われているけど、
こんな風に時々出てくる思い出みたいなものから、
何かを感じることが出来るから大事なのかな?って思う。

ちなみに私のこの思い出は、「見返りを期待しないで相手に尽くしなさい」理論に変化(笑)


・・・看護婦長さんは元気なんだろうか。
怖い人だったけど、なんでか大好きでした。