ねりま世界(仮)

東京から札幌、そして東京へ戻ってきた人の日常

ばんえい

2005-05-02 | けいば
GWらしくちょっと遠出。
一昨日の土曜日に旭川まで「ばんえい競馬」を観に行ってきました。

普通の競馬は周コース(1200~3200mぐらい)のレースですが、
ばんえい競馬は直線200mの道中に2つの山を設けたレースになっています。

また「ばん馬」自体もかなり大きさ。
普通の競走馬が450~500キロぐらいだとしたら、
その2倍、おおよそ1000キロ前後の体重をしています。

そして競走の際には「ソリ」のようなものをこの馬の後ろに装着し、
ジョッキーがそこに乗って「ばん馬」を操ります。
と、、ここまででもかなりの重量なの更に「負担重量」を載せちゃうんです。
私が見たレースでは大体600~750キロぐらいの負担重量を載せていました!

ということで、「ばん馬」1匹あたりの総重量は
1700~1800キロと、そりゃまぁかなりの重さ('A`)

またコースの走り方も通常の競馬とはかなり違います。
「走る」というよりも「(引きずり)歩く」です。
直線1つ目の山は小さめの丘(高さ1m)になっていますので、
大抵はそこまでは止まらずに歩いて昇降しますが、
その後、2つ目の山(高さ1.6m)に向かうまでの間に必ず一息入れるんです。
つつつ、つまり、走るのを止めて休んじゃうんですよ~。

「ふぅ~~~疲れた、ちょっとおやすみ」

というセリフが聞こえてきそうです。

そして2つ目の山が目の前に。こりゃ高い。
山の直前でまた「ばん馬」達は一休みです。

「ふぅ~~、いっせいのーせ!!」

と、ジョッキーとばん馬が呼吸を合わせてなんとか登ろうとします。
さすがに簡単には登れません・・・グオオオオオッ~と馬の前両脚が踏ん張ります。
観客としてはここが一番力が入りますね!
ああああ、あとちょっとおおおおお!頑張って~~~!とヽ(;´д`)ノ

さぁ、この2つ目の山を超えてしまえば、後はゴールするだけです。

が、ここからも面白い。

普通の競馬では馬の先端、つまり鼻先がゴール線上を越えれば良いわけですが、
ばんえい競馬の場合は「ソリ」の最後尾までがゴール線上を越えないといけません。

そんな中、先程の2つ目の高い山を越えた為か、
ゴールする前にも「ひと休み」してしまう馬がいます。
それが・・・どういうわけか、「ゴール線上のひと休み」になってしまい、
その間に他の馬に抜かされて負けちゃう場合もあるんですね~。

 工エエェェ(´д`)ェェエエ工

ゴール線の上なのに・・・と哀愁たっぷりになります('A`)
ああ、きっととっても疲れちゃったのか、
もうゴールしたと思っているのかなぁ~と(笑)

このような雰囲気の中、ばんいえ競馬は行なわれるわけですが、
いやはやどうしてかJRAなどの普通の競馬よりも観るのが楽しい。
個人的な感想ですが・・・華やかさや颯爽感は全くありません。
が、ばんえい馬の一歩一歩に込められる重さには、執意と躍動感のようなものを感じます。

ほんと、人生で初めて思いましたよ、
「ばんえい競馬」は絶対に絶えることのないように保存してほしい文化です。

北海道に旅行にお越しの際にはこの「ばんえい競馬」も見所の1つですよ!
競馬好きの方は必須項目です。