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長池とも子三国志「破龍」最後の女性編

2007-05-03 20:23:24 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝 破龍 第十七話「孫劉同盟」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/雑誌価格600円(込)

内容とコメントプリンセスGOLD5月特大号に掲載された少女漫画版三国志。今回は赤壁前哨戦。
「自分が理想とする三国鼎立」(三国がそれぞれ他国を尊重しつつ治国する)を実現させる為、まずは南下した曹操を呉との同盟で退けようと魯粛に伴われて呉にやって来た孔明は、早速曹操に恐れをなす非戦派と舌戦を繰り広げる。珍客が乱入し、刀を突きつけられても平然と言葉で返すなど、余裕を(天然なので割と素)を見せるが、相手が命を狙って来たと判ると非情の策で開戦に導こうとする…。時折見せていた冷たく聡明な瞳が今回はより怖いです。
今回のキーパーソンは孫策。個人個人が孫策の影を追うなど孫権、周瑜たち呉の人々がいまだに孫策の影に囚われている事が孔明に利用され、赤壁の戦に向かわせてしまう展開が面白いしちょっと嬉しいと思う反面、複雑な気もします。孔明非情~。
呉の人たち、いくら孫策にそっくりだからって驚きすぎです…。
個人的には久々に程普が出て来た事が嬉しいです。いつも何か怒っています。

この武将がキラキラ♪
周瑜。この作品では最初から開戦派で曹操を撃退しようと考え、その為に孔明に非戦派を説得させようと魯粛を派遣したのでした。この辺りは前回の最後の方で明かされます。
今回は病が進んでいる為か孫権や魯粛同様、孫策を懐かしく回顧してしまう弱気な所も見せてしまいますが、呉の面々がうろたえるほど似ている“孫策のそっくりさん”を見ても動じない所はさすがです。違いの判る人?
また、周瑜は扉絵で久々のカラー登場。何年ぶりになるのでしょうか…。

最後の女性
孫策、孫権の妹・孫尚香。彼女が「破龍」に登場する最後の女性と思われます。
弓腰姫(きゅうようき)のあだ名の通り、武装した姿で例え会議中でも人目もはばからず飛び込んで来る活発さと、孫策に似た真っ直ぐな瞳の持ち主。
そのお転婆ぶりは張昭も手を焼いているようですが、怒った程普にはさすがに敵わないのでした。
水軍大都督となってしまった周瑜に、何か理由を付けてでも会おうとしたり、そもそも周瑜の力になろうと剣の修行を始めた所がかわいらしいです。
その理由が回想シーンで流れる辺りは久々の少女漫画らしい展開で懐かしいです。
本来は周囲に気配りが出来る心の優しい女性。最初に会議に乱入したり、孫権を説得しようと積極的なのは実は彼女なりに開戦を止めようと必死なのでした。
自分の心配事を兄に気を遣って言わない所がいじらしいです。

この孫尚香、キャラクターがとても良いので、連載があと1回なのは本当に惜しいです。
彼女が今後どんな気持ちで劉備に嫁ぐ事になるのか、…それもこの作品でも周瑜の策だとしたら…。
彼女の他にも曹操や劉備と、これからの話が面白くなるのに、もう頭の中で想像する事しか出来ないのが痛恨です。






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