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偕成社版三国志

2005-04-29 21:57:47 | 三国志/小説(演義ベース)
三国志(全4巻)一「英傑雄飛の巻」 二「臥竜出廬の巻」 三「三国鼎立の巻」 四「天命帰一の巻」/渡辺仙州 編訳 佐竹美保 絵/偕成社/刊行中/各1600円(本体価格)

内容とコメント「三国志演義」に「正史」の記述を加えて補完した作品で、特色としては、多くの小説では省かれがちな孔明の死後から三国滅亡の経緯までをも描いています。
人物・地名(呼び名が多い)の表記を統一し、「演義」での地理的誤りの注釈を入れて読者の混乱を防いでいます。役職や用語の説明、人物の再登場時には過去の略歴を、ページごとには今登場している人物の挿絵を入れるなど、とことん読みやすさを追求しています。勢力地図も年代ごとにいちいち更新され(このこだわりが嬉しいです)、人物の挿絵も年を取っていくのが芸が細かいです。文字も大きいです。
巻末には各巻ごとの解説もあります。

この武将がキラキラ♪
陸抗(りくこう・陸遜の子)と晋の羊祜(ようこ)。偽計の応酬や保身に走って他人をおとしめるなど、人物的魅力に欠ける「三国志」後半において、彼らは一服の清涼剤。敵将ながら互いに認めあい、酒や薬を贈るなど、敬意を払いつつ対峙しますが…。もう少し、彼らの活躍を見たかったです。蜀のために最後まで戦った、姜維と諸葛瞻(しょかつせん)・尚(しょう)父子(孔明の子と孫)も努力賞です。

この武将がキラリ!
張遼、太史慈、荀、趙雲…他、実力派武将、軍師たち。この作品で武勇や智略、信念など、そのかっこ良さを再認識してしまいました。

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