ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

ナツハゼ色づく小さい森を

2011-07-20 06:18:46 | 美味しい里山のお話
 里山のマスコット、ナツハゼさんの実が色づいてきました。久しぶりの雨にほっとするのもつかの間の台風、自然さんの猛威と恵みの合間に、小さい森の構想を練る朝です。

********************

 台風を警戒しつつ、雨の中、庭のナツハゼの実を撮影しました。
ナツハゼさんは、笠間の里山のマスコットです。
目立たない花も、新緑も紅葉も、派手さはありませんが、なかなか表情豊かで、繊細です。

そして、この実。
緑の小さい房が、だんだんと育ち、この時期こうして少しづつ赤くなります。
育ちきっても直径5~6ミリくらいと、かわいいサイズです。

 夏を過ぎ、秋になるとナツハゼさんの実は柔らかく、黒く熟します。
この実は、甘酸っぱくてとても美味しい。
里山ベリーです。
小鳥さんのご馳走ですが、悪童達もはしばしば失敬して舌鼓を打ちました。

昨日レポートしました里山の尾根広場にもナツハゼの木があります。
こちらは、ナツハゼさんとしては大木です。
山桜もたくさんありますから、一臣さんが、「花見をやろう、花見!」と提案。
山桜のころは、里山もわりと安全ですから良いですね。

 ところで、笠間には、人気の市民農園「クラインガルテン」があります。
週末などに、笠間の農村環境にて、菜園を耕しながら交流し、楽しく過ごそうという施設です。
ドイツ起源の理念ある市民農園のシステムですので、ドイツ語そのままですが、直訳は小さい庭ということです。
昔の本では、分区園という訳語もありました。
その理念には共鳴しますし、クラインガルテンの里山版があってもいいように思います。
私も少しづつやる気が出てきました。

今にでも理念らしきものは思い浮かぶわけですから、早速次の一手です。
まずは花見というのがいいですね、祭りのあとは花見の段取り。
春うらら、見晴らしのいいところで花見の宴を張る。
そうして故郷を褒め称えつつ、その年の計画を語るという、楽しく賢い農耕儀礼でもありました。
楽しいと美味しいと感謝の三つが一つになりますと、皆さんが嬉しいです。
こういう流れが、民間+口コミベースの基本だと感じます。

 さて、もう一度写真を良くご覧頂きますと、雨のしずくが、色づいた実の房の先から滴っていますね。
昨日は、久しぶりに雨が降り、ナツハゼさんも、笠間の野山も一息つきました。
笠間名産のクリも、果樹や野菜も、水あっての作物です。
田んぼも青々とよみがえりました。
稲も、用水だけでなく、上からの水も大事なようです。

一息したのもつかの間、大雨台風への備えが必要です。
四国では記録的な豪雨です。
昔、植林体験でお世話になった、高知県宿毛市や四万十市の皆様が案じられます。
夏の渇水は避けられたかもしれませんが、日本列島、西も東も自然さんとともに生かされています。
この夏も、謙虚に自然さんの変化を察知しながら、対応を実行していくのみと感じます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿