ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

雨に濡れても、明日に向かって

2011-07-21 05:40:22 | 里山の役者たち
 雨降る夕暮れ、窓の外を見れば、赤とんぼの一群が。それぞれに凛として意志あるがごとし。天然の完璧な機能美が風に揺られるさまをみつめつつ、行き交う思いもあれこれと。トンボと人の未来を思います。

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 台風が近づく笠間の里の庭先、小雨の夕暮れ時です。
ナンテンの葉がしっとりと濡れて、雨雲を背景に鮮やかに浮かびます。
風に揺れるそれぞれの葉の先端には、赤とんぼが一匹づつとまっています。
一人ひとりがお山の大将。
大将の連合チームになって、風にあわせて一緒に揺れています。
アキアカネの群れのようです。
これから、涼を求めて、遠い高原に向かって、集団で大飛行をするのでしょう。

写真の二人も、なかなか、かっこいいですね。
風雨をしのぐナンテンの姿とアキアカネ君のポーズは完璧、演技は名優二人です。
名画のラストシーン、ポールニューマンとロバートレッドフォードをほうふつとさせます。
明日に向かって雨天!

 そういえば、なでしこジャパンの佐々木監督さんのおやじギャクが話題になってます。
優勝して、本当に良かったですね。
おやじギャクがパッシングされずに済みそうです。
私は、あまりそういうのを言いませんが、こうしたブログで安心して使えることに感謝します。
すべては、佐々木監督となでしこの皆さんのお陰です。

 さて、アキアカネ君に再度注目しますと、その姿、バランスが良さに目を見張ります。
よく見ると、一人ひとりに個性がありますよ。
体の大きさも色も、皆違うのです。
いろいろに個体差を見せ付けられますと、性格も微妙に違うような気がしてきますから、不思議です。
しばらく見つめていますと、何やら、人格の存在というようなものまで感じさせます。

これが自然というものなのでしょう。
二つとして同じものが無い。
一匹のトンボプラス二匹のトンボ、イコール三匹のトンボと回答すれば学校のテストではマルをもらえます。
でも、1たす2は3で正解かもしれませんが、三匹のトンボは同じトンボではないというのが本当の世界です。
だからこそスマップさんが、世界に一つだけの花を歌いたくなるし、ヒットしてしまうわけなのです。

 近くの県道を、車が家路を急ぎます。
騒音も少なく、燃焼効率も改善され続けており、自動車には感謝ですが、いろいろな改善点は無限に尽きないと感じます。
トンボの飛翔も、蛍の発光も、自然の機能というものは、人知を超えて驚異的らしい。
未知の世界は、まだまだ限りないです。

世の中的に、なんとなく壁を感じる今日この頃。
ありのままの自然の姿を、もう一度しっかり見つめる必要を感じます。
あらためて、謙虚な探求者こそ、壁を乗り越える道を発見できる気がする今日この頃であります。


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