トラ猫さんが何かを見ています

　拙宅のトラ猫さんです。
飼っているわけではないのですが、近頃、住宅周りで共生しています。
木陰でひんやりしたコンクリートの上で、お昼寝です。



ご近所の猫通さんの話では、野良との鑑定ですが、不明な点もあります。
あまり痩せてはいませんが、お年は召しているようです。
猫の眠る風景には、平和を感じます。
日光東照宮の眠り猫さんにも、あの時代の天下泰平の願いが込められていると感じます。



　さてさて、こちらも平和な丸い丸いキツツキさんの穴ですが。
じつは以前、こちらの現場で、里山の丸太製の、朽ち行く柵をこしらえました。
そこに近頃、キツツキのコゲラさんが営巣したそうです。

しかし、数日前から、親鳥さんの姿が消えてしまった。
どうやら、里山の小さな猛禽・サシバさんのしわざのようです。



オレじゃないよ。
逃げろや逃げろと、雄キジさんが野の道を遠ざかります。
キジさんも懸命なら、サシバさんも懸命。



今週の農道では、すごい迫力の路上の殺陣も拝見。
どちらが杉良太郎さんかは不明のままでしたが、キジさんの生態の一部を垣間見ました。
コゲラさん親子が去り、残された穴に、厳粛な生命の循環を思います。



若い家猫さんも、物思いにふけります。
猫さんたちは、何を見ているのでしょうか。
生き物さんならば、生きるために必要なものを、見ているはず。



猫は気楽でいいよな、などと思うのは早計であります。
猫さんの目は、暗闇でも、人の心を読みきります。
これからは、国会議事堂さんにも、猫さんがいると面白いかもしれませんね。

　そういえば、昨日の茶飲み話。
飼い犬さんに課税の話も出ているとか。
ううむ、苛政はトラ猫よりも猛なり。
昔は、猫の目農政さんとも言われましたが。



昼間なので、目は丸くないですが、丸顔の茶トラさん。
こういう丸顔は、日本猫さんの特徴で、最近では珍しいそうですね。
確かに、近頃拝見しないお顔です。

青葉の車庫にも勝手に出入りしていますが、なぜか粗相はしません。
それが、老境の節度なのか。
里猫のご隠居さんとともに、世の巡りを見つめ直す朝でございます。
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