猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2013/07/16 西表島入り

2013-08-04 07:27:50 | 沖縄
夏休みです。
開放の時です。
妻と子どもは家に置いてきました。
独りの人間として、雄叫びを上げる時間です。


今回特筆すべきは、体調万全だったということです。
昨年と一昨年と、体調絶不調だったので。。。

それには訳があります。
年齢が中年にふさわしいものとなってしまい、今年度に入り、とうとう月6回の当直と休日日勤2回を肉体的にこなせなくなりました。
身体が悲鳴を上げ、異常が目に見える形となったため、上司に泣きついて、当直を月5回に減らしてもらいました。

劇的な違いでした。
月6回ということは、週平均1.5回ということです。
別の言い方をすると、36時間業務が週に1.5回ということです(金曜・土曜が当直の場合は24時間業務)。
これでは疲労が回復する暇がありません。
多忙感もエンドレスです。

月5回の当直というのは、ベースに週1回の当直があり、4週に一回だけ、当直が2回の週がある、ということです。
つまり、「今月はこの週だけがんばればなんとかなる!」という気持ちでがんばれるんです。

違いは劇的でした。
体力が回復するのを感じました。
体力が底上げされるのを感じました。
別世界です。

まあ、それでも月に5回の24~36時間業務というのは、疲れるんですけどね。

結果として、西表島行き直前までの3ヶ月間に渡り、ほぼ毎週、週1回、プールで1km遠泳をすることができました。
今まで夏休み前は、忙しくて体調が悪くて、2ヶ月間に2回プールに行けたか行けないかということろでした。
週1-2回の自転車通勤(往復2時間弱)に加え、何もない日は帰宅後、軽いジョギングをしました。

今まであり得なかったほど、よい体調で夏休みを迎えることができたのです。


というわけで、行ってきました、西表島。


行きの飛行機から屋久島が見えました。
屋久島が僕を呼んでいる。
でもごめん、まだまだ沖縄でやり残したことがあるんだ。
かならずいつか君の元へも行くよ。




石垣空港に・・・着きませんでした。
ここはどこ?!
着いたのは、新石垣空港。
空港が新しくなっていたとは存じませんでした。

空港を出ての第1印象。
涼しい!
東京は連日35度でした。
32度の石垣島はなんと涼しいことよ。
でも、日差しは強烈ですね。


空港から離島行きフェリーターミナルへ直行。
そのまま西表島へ出発!




ああ、懐かしの西表島です!
高速船は早いなぁ。




西表島は八重山の他の離島と違って、海からそそり立ってます。




今回のメインターゲット、ヒナイサーラの滝が写真中央に写ってます。
(ちょっとこの写真では厳しいかも)
この時刻、14時頃だったでしょうか。
すでにヒナイサーラの滝は日陰です。
滝を日のあるうちにみるためには午前中がよいということでしょう。



上原港に14時過ぎに到着。
そこから2.5km、ミトレアキャンプ場まで歩きました。
むっちゃ汗掻きました。
背中に背負った90Lのザックが22kg。
カートに乗っけたシュノーケル道具一式が10kg。
さらに港のスーパーで購入した水や食料合わせて、35kgなり。
たぶん、キャンプ場に行くだけで1kg以上やせたと思われます。

懐かしのミトレアキャンプ場は、記憶のままの姿でした。

夜になりました。
上弦の半月です。
本当は新月がらみで予定を組んでいたのです。
理由は、月が暗い方が夜の小動物観察に有利だからです。
月が明るいと僕の姿が月明かりに照らし出されて、被写体に警戒されてしまうからです。
まあ、そんなこと言ったって、台風7号がきてしまったのですから仕方がありません。
この夜は、月が出ているにもかかわらず天の川がきれいに見えました。
蠍座が天高く見えました。

PENTAX Q + EF-S 55-250mm ISにて撮影。


早速、森へと出かけました。
ヤエヤマイシガメ。


アマミナナフシ。
日本最大のナナフシとのこと。



サキシマヌマガエル。
そこら辺でたくさん鳴いているのですが、いざ写真を撮るとなると、なかなか難易度が高いんです。



ヤエヤマアオガエル。
これまたそこここで鳴いてます。
カエルの中では撮影難易度が一番低いかも知れません。



ベンケイガニ。
西表島の低地は、カニ天国です。
大量のカニが夜の森を闊歩してます。



サキシマヌマガエル。
路上にも出てきてました。
でも、伏せさせてしまい、まともな写真にならず。



テナガエビ?
渓流には必ずと言っていいほど淡水性のエビがいます。



アイフィンガーガエル。
ほぼ生涯を樹上で過ごすカエルです。
ピッ・・・・ピッ・・・・・と鳴きます。
連続音でないせいか、目の前で鳴いているのになかなか見つけることができません。
夜の森に行けばどこでも鳴いてますが、見つけることが難しいため、西表島生まれ・西表島育ちの人たちでも見たことがない人が少なくないと思われます。



この個体、微妙に他の個体とは鳴き声が異なりました。
樹の上の個体と、草の上の個体では鳴き方が異なる??


アイフィンガーガエル。
これこそ典型的な姿。


アイフィンガーガエル。


アイフィンガーガエル。


サキシママダラ。
小さな個体でした。
気が強く、ときにサシキマハブを捕食することもあるとか。



この夜は、あわよくば以前みつけたサガリバナのスポットまで行きたかったのですが、体力が保たず、ここで終了となりました。


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2012/09/28~30 台風17号とその翌日

2012-10-08 20:28:42 | 沖縄

ヤンバルの森を出たのが未明の3時過ぎ。
宿に着いたのが5時くらいだったでしょうか。
少し寝て、朝飯を食い、そのあとまた少し寝てから、出発です。
まずは電波の届く場所へ。
名護へと向かいました。
台風はどうも明日沖縄に最接近する模様。
威力もなかなかです。
飛行機はというと、本日28日は飛んでいます。
しかし、満席。
明日29日は飛行機が飛ばないでしょう。
明後日30日は沖縄を通り過ぎた台風が関東に向かうので、関東への飛行機は飛ばないでしょう。
夏休み、延長が確定した瞬間でした。
早速、職場に連絡。
このままだと最悪の場合、帰るのが水曜日くらいになりそうな旨、伝えました。
自然現象が相手なので、どうにもなりません。
大手をふるって美ら海水族館へと向かったのでした。
子どもが大喜び。
魚が泳ぐのがおもしろくて仕方がない様子。
連れてきた甲斐があったというのもの。
そのあとは宜野湾でサークル仲間と会うために南に向かいました。

さすがに台風が近づいている感じバリバリになってきました。
通り雨の際、ワイパー全開にしないと前が見えない場面も。


那覇のビジネスホテルにチェックイン。
宜野湾に向かいましたが、帰宅ラッシュに巻き込まれ、宜野湾までまさか1時間以上かかるとは思ってもみませんでした。
沖縄の住人だった頃はバイクが足だったので、渋滞とか気にしたことがなかったので、この惨状を知りませんでした。
バイクなら30分かかるかかからないかなのですが。
遅刻をしつつもそこはうちなータイム。
旧交を温め、ホテルに戻り、その日は終了。

翌朝起きると風も雨も半端ない。
外の車通りもまばら。
14階建てのビジネスホテルが風で揺れる!!
テレビを見ると、ここから1kmないところで10トントラックが横転。



本当は、この日(29日)は、南部の行きつけの宿に泊まる予定だったのですが、移動が不可能。
おまけに、その宿から停電して受け入れ困難との連絡が入り、あえなく、ビジネスホテルに延泊することになったのでした。

その日は外に出るわけにも行かず、僕としたことが一日寝て過ごしました。
家にいても何かと忙しい男で、じっとしていることがない僕が、一日ゴロゴロして過ごしてました。
まあ、連日の疲れがあったというのもあります。
でも、こんなにゴロゴロしたのは(病気以外では)何年ぶりでしょうか。
ある意味、台風に感謝でした。



翌30日日曜日は快晴。
なんと、朝一番の飛行機が飛びました。
台風を迂回して追い越し、台風が関東に到着する前に成田・羽田に降り立った模様。
もちろん、満席で乗れませんでしたが。
午後の便は、台風が関東に近づくため欠航。
笑えるのは、その飛んだ朝の便は、僕が2ヶ月前に予約した便だったことです。
台風が猛烈な台風に成長したため、これはいかん!と帰りの便を一日早い便に買い替えたことが裏目に出たわけです。

15号、16号ととても足の遅い台風だったので、そのペースで考えれば、僕の判断は決して間違ってはいなかったのですが、17号は台湾手前で八重山方面に向きを変えた途端、ものすごいスピードアップをしました。
これは直前まで誰も読めなかったと思います。
ま、不可抗力とういことで。

そんなわけで、関東に帰れず、暇な日が一日できたわけです。

さて、どうしようか。

奥さんが「私、首里城にいったことない」とのたまった。
「えっ?こんなに沖縄に来てるのに?」と、僕。
思い返せば確かに普通の場所にはあまり連れて行っていないかもしれない。

首里城、僕は特別興味ないのですが、まあ、家族サービスと思って、それじゃぁ首里城へレッツゴー!

龍樋(りゅうひ)。
首里城の飲み水。
龍の彫刻は1523年に中国からもたらされたもの。
初めて見ました。

首里城に限らず、城は基本、丘の上にあるので、水の供給が常に問題となったはずです。
普通、丘の上には水はありませんから。
井戸を掘るにも低い土地よりは不利なはずです。
城を敵に囲まれたとき、水がなければ数日も保たない。
だから、城を作る丘はどこでもよいわけではなく、水の供給のある丘ということになります。
それを考えれば、首里城にも水の供給源があってしかるべきであることは自明の理ですが、その水源を見たことがありませんでした。
首里城の新たな顔をみる機会となりました。




首里城を一通りみての帰り道、那覇の展望がみれるとの看板があったのでそちらに向かいました。
こんな展望が首里城にあったとは知りませんでした。




帰り道に見かけた木の根。
これをなんと呼ぶのかは存じません。
でも、亜熱帯は表土が少なく、だから板根が発達した樹があるのでしょうから、これも薄い表土対策で樹が身につけたものなのかもしれません。




琉球大学跡の碑。
こんなものがあったのも初めて知りました。
もともとここにあったことは知識として知ってはいましたが、こうやって碑があると実感が湧きますね。




首里城から出てくると昼飯時です。
さて、何を食べよう。
奥さんが、「タコライスを食べたことがない」という。
「えっ?こんなに沖縄に連れてきてるのに?」と僕。
まあ、辺鄙な場所ばかり連れて行っているから、タコライスなんて二の次でしたから。
タコライスを食いに行きました。


さて、そのあとどうするか。
「海中道路ってあるんじゃなかったっけ?」
そう言えば連れて行ったことがなかったな。

海中道路に向かいました。
風が強く、波も立っていました。
しかし、パラグライダーの人々が大喜び。
波乗りの人々も大喜びで遊んでいました。


海の文化資料館に少し立ち寄り、その先の浜比嘉島に向かいました。
久しぶりにキノコ岩を見たいなと思ったからです。

浜比嘉島リゾートのところを通りがかったとき、「ムルク浜」の看板が目に入りました。
ムルク浜?
皆来浜?
聞いたことがありませんでした。
それどころか、こっちの方向にビーチなんてあったんだ?
知りませんでした。
行ってみないわけには行かなくなりました。
行ってみると、なかなか素敵な場所です。





キノコ岩もありました。




沖には無人島もあります。
知らなかった、浜比嘉島の沖に無人島があったなんて。
浮原島というらしいです。
自分では、ここはそこそこ知っている場所のつもりでしたが、まだまだ知らないことがたくさんあったようです。




集落の水場。
集落には必ずと言ってよいほど、このような水場があります。
それにしても、浜比嘉島リゾートの乗っかっているような小さな丘からもこんなに豊富な湧き水が出てくるんですね。







そのあと、キノコ岩スポットに行きました。
ここ、なんか、気に入ってるんです。
でも、ここに来たのはもう5年ぶりくらいかもしれません。






そのあと、僕の趣味で、久々に薮地島のジャネー洞を訪れました。
薮地島はハブがよく出ることで有名な島です。
学生時代、僕はハブに出会いたくてこの島に赴き、ジャネー洞を偶然見つけた次第です。
ジャネー洞は、6,000年から7,000年前と思われる沖縄県最古の土器が発見された住居跡だそうです。












このあと、勝連城址からの展望を楽しみました。
本当は海の文化資料館で、この日の18時から、うるま市各地の青年会が集まって、エイサーを疲労してくれる催しがあって、猛烈に行きたかったのですが、子どもの疲れも考え、那覇に向かいました。
帰る途中に、学生時代に行きつけだった定食屋により、久しぶりのゆし豆腐定食を食べました。
これで450円です。
腹一杯になります。
学生の味方です。




この日は中秋の名月でした。
知念半島の方に、月のキレイに見えるスポットがあり、そこに中秋の名月と海を撮りに行きたかったのですが、子どもの疲れを考え、泣く泣く諦めてホテルに戻りました。
ホテルに戻ると21時。
ああ、もはや今からその名月スポットに行っても、月が上がりすぎてよい写真にはなりません。
疲れもあって、寝ました。

こうして僕の2度目の夏は終わったのでした。

台風に散々かき回された夏休みでした。

来年こそは渡嘉敷島を楽しむぞ!

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2012/09/27 フクギ並木からやんばるへ

2012-10-07 12:31:46 | 沖縄


朝起きると日射しがのぞいたり雲に隠れたりの天気でした。
雲の動きが早い。
台風が近づいてくるのを感じます。

何はともあれ、ここはフクギ並木。
散歩しない手はありません。
しかも、時折日射しが出ている。
こんな幸運はない。











やっぱ、フクギ並木の木漏れ日は最高だよ。

(後日談)
家に帰って、パソコン画面でこれらの写真を見てびっくり。
面倒くさがって、絞り開放ばかりで撮影してましたが、僕の好みの写りにするには少し絞らないとダメだ。
やっぱ、三脚必須ですね。



ヤンバルへと向かいます。
今回は初めて、ヤンバルに宿を取ることに。

一番に目を付けていたやんばるくいな荘はあいにくの満室。
安田の宿は16号で集落自体が大きな被害を受けたらしく、断られてしまいました。

大型の台風16号は名護付近を通過しました。
台風のエネルギー源はやはり南からの湿った温かい風です。
風は反時計回りに台風に吹き込むわけですから、もっとも台風の威力があるのは台風の東側の風ということになります。
16号は被害が少なかった印象を持った人たちが多いと思いますが、それは台風の中心の西側にあった那覇のことであって、東側にあったヤンバルの被害は大きかったようです。
高潮も重なったため、部屋の仏壇まで水に浸かった家もあったとか。

今回は安波の集落に宿をとりましたが、そこのおばさん曰く、「やんばるは大きな被害が出て大変なのに、那覇に働きに出ている息子からは電話の一つも来なかったと嘆く人もいた。」と。
この小さな沖縄本島の内部であっても、これだけ被害に差が出ることがあるわけです。


宿に行く前に、比地大滝に向かいました。
比地の大滝は本島最大の滝です。
一度見てみたいと思いながらも、歩道が整備されており、有料だということが僕の心を害し、行ったことがありませんでした。
ところが今回は家族連れです。
しかも、2歳児付きです。
今の状況で山に入るとしたらもってこいの標的に様変わりしたわけです。
よろこんで、入り口にあたるキャンプ場へと向かいました。

と・こ・ろ・が、キャンプ場が閉鎖されている。
なんと16号で被害を受け、土砂崩れで歩道が壊れたとのこと。
復旧の見通しは立っていない。
ま、それならそれ。
歩けるところまで進み、土砂崩れの箇所は乗り越えられたら、乗り越えよう。
そう思って進もうとしたら・・・、復旧作業の人たちの車があり・・・引き返しました。

むむむ。
どこに行こう。
僕一人ならいくらでも行く場所を思いつくのですが、妻と子どもがいます。
しかも、16号による被害は思った以上の様相。
もしや今夜はいる予定の沢にさえたどり着けないかも知れない。
それは困る。
というわけで、急遽、今夜入る予定の沢までの林道が復旧しているか確認するために、森林ドライブへと予定を変更。
いつも通っていたアプローチの道を車で駆け上がると、土砂崩れで閉鎖されていました。
が、幸運にも迂回路も用意されていたため、アプローチが可能であることが判明。
安堵しました。

そこからは、東海岸へ抜けるべく、林道を流しましたが、思った以上の惨状でした。
車一台通れるように復旧されていましたが「これを夜流すのは危険だ」と思う場所が何カ所もありました。
台風16号、やはりただ者ではなかった。

さて、向かった先は・・・沖縄本島最大のオキナワウラジロガシでした。
アプローチの道は知っていたのですが、ピンポイントでウラジロガシの場所を知らず、行き着けたことがありません。
ネットでアプローチの道の記載があるページを見つけ、なおかつ、NHKで放送されたその映像から、その場所を地形図上で2ヶ所に絞り込んであったのです。
しかも、今回はFieldAccessという便利な道具まで持ってます。
2歳児がいなければたどり着ける。
しかし、ネット情報で、道の一部は「雨が降ったあとなんて危なくって歩けそうにない」とか、「両手も使わないと上り下りできない」とか書いてあります。
まあ、目標地点にたどり着けなくても、行けるところまで行ってこよう。
そういうことで向かってみました。

県道70号沿いに車を乗り捨て、尾根へ向かうダート道を歩きました。
ヒメアマガエル発見。
日本最小のカエルで、大きく育っても3cm弱ですが、この個体はなんと5mmの小物でした。




尾根にある畑にたどり着くと、奥さんがクワガタのメスを発見。





車の轍があるうちは2歳児でも問題なく歩けました。
しかし、細い小道に入り、尾根を下る辺りから厳しくなりました。
2歳児には無理。
担ぎました。
12kg程度ですが、足下の不安定な山道だと抱えながら下るのはけっこう不安定。
リュックに背負う荷物と違って、両手で抱えているし、動くし、これは危ない。
仕方がないので、沢まで降りたところで、あきらめました。

2歳の娘のヤンバル・デビュー記念を撮影。
こんなところに2歳児を連れ込むなんて無茶苦茶な父親と思うかも知れませんが、私の一存で彼女には、月明かりに照らし出されるヤンバルの森をイメージした名前が与えられているので、彼女はヤンバルに来なくてはならない運命なんです。




懐かしのリュウキュウルリモントンボがいたので、撮影しました。




さて、雨も少しパラついてきたので、安波の集落へと向かいます。
16時頃宿に着くと、向の木にから聞き覚えのある鳴き声が。
オリイオオコウモリではありませんか。





家族で安波集落内を散歩しました。
なんともノンビリした集落でした。
宿も、各部屋は独立した玄関をもっている作りなのですが、「鍵はかけてないから、適当に入ってください」と言われ、鍵を渡されもしませんでした。
予想通り、ソフトバンクは完全に圏外でした。
夕食を食べているとき、宿のテレビで台風が速度を上げていることを知りました。
あかん。
30日に帰る予定を切り上げ、29日の便を取り直したのですが、29日の便が台風に飲み込まれそうです。
これは28日の便、つまり、明日の便を取り直さねばなりませんが、あいにくここはヤンバル。
ソフトバンクは圏外です。
それよりここまで来たからにはヤンバルです。
子どものシャワーを済ませ、寝かしつけて、さて出発!

林道は僕がかつて見たことのない程の惨状だったので、森に入ったらどうなっていることかと少し心配でした。
荒れまくって、進めない事態に陥ることも考えて臨みました。

最初に迎えてくれたのは、相変わらずのヤンバルヤマナメクジ。
この個体は7~8cmということろ。
本土の感覚からするととてつもなくデカイナメクジです。



足下でぴょんぴょん跳ねる者達がいる。
だが、なかなか姿を捉えられない。
正体は、リュウキュウアカガエル。
9月も下旬だもんな。
そろそろおまえたちが尾根に出てくる頃だよな。
相変わらず神経質すぎて、まともな写真を撮らせてくれない。



ヤンバルクイナが鳴き交わしていました。
台風が近づいている割にはまだまだ風が弱い。
でも、風があるから木に登ってはいまい。
そう思っていたのですが、後日、同じ夜に樹上のヤンバルクイナを撮影している人がいて、ショック・・・。
まあ、この夜はどうせ沢を攻める以外のことをする気になれませんでしたが。
もし次の日もヤンバルに留まれるのであれば、林道を流してクイナを探したかった。


お次は、お得意様のハナサキガエルくん。
君たちに会わないとこの夜は始まらない。




日本最大のカタツムリ、ヤンバルマイマイ。
雑魚だけど、やっぱ君たちがいないとヤンバルじゃない。




いつものポイントに、期待を裏切らず、イボイモリの幼生が!
水の中なので微妙に合焦せず。




倒木がたくさんありましたが、乗り越えられないものはありませんでした。
その倒木の一つにハナサキガエルが。








ナミエガエルくん、久しぶり!




ミナミサワガニ。
一応、レッドデータブックの一員だったと思います。




おお、ヒメハブくんではないか!
君に会うのは何年ぶりだろう?




この夜は生暖かく、まるで6月か7月を思わせるような夜でした。
そのせいなのか、ナミエガエルがやたら出てきていました。

最近、RAW撮影をするようになりました。
パソコンを買い替えたことで、RAWデータの現像が可能になったことと、じゃじゃ馬のOlympus XZ-1はRAW撮影でないと使えたものではないからです。
で、愛機EOS kiss X3もRAW撮影するようになりました。

今まで、ヤンバルの沢での夜間撮影でキャノン機は使えたものではありませんでした。
なぜか知りませんが、とにかく黄かぶりがひどくて満足な撮影ができなかった。
RAW撮影すれば色温度も色かぶりも調整し放題なので、これ、この通り、思った通りの色が出ます。
難点は、撮影データ量が半端なく大きくなるということでしょうか。




ちなみに同じ被写体の、XZ-1による接写での成果は、これ。

被写体深度が違うし、焦点距離も違う、豆粒CCDとAPS-C CMOSの違いもあるかもしれない。
でも、どうみても、XZ-1に軍配があがると思いませんか?

一つに、接写と望遠撮影の違い。
臨場感を出す上で、望遠撮影が接写撮影に及ぶことはないと思ってます。

もう一つは、i.zuikoとキットレンズの差。
今回は導入に踏み切れませんでしたが、やはりLレンズの導入が必要でしょう。
キットレンズでは解像感がまるでない。
被写体深度を深く撮らなかったとはいえ、合焦している範囲もモサッとしています。
買うぞ!EF70-200mm F4 L IS !




キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
クロイワトカゲモドキ!!
沢を渡ろうとしているところに遭遇!
なんと、沢の中に孤立した岩の上に乗っていました!
次の岩までは距離があり、どうしたものかなぁ~と考えているところだったように見受けました。
なんにせよ、僕には大チャンスです!!
相手が逃げにくい状況にある!!
激写しまくりです!!!








調子に乗って撮影しまくっていたら(とはいえ、あまりフラッシュを浴びせすぎてはこいつの眼に悪いと思い、無駄がないように、一枚一枚丁寧に真剣にシャッターを切ったつもりですが)、たまらんと思ったのか、コイツ、水に飛び込みました。
「ああ、身投げをさせてしまったかΣ( ̄ロ ̄lll) ガビーン」と、一瞬思いましたが、よく見ると、こいつ、上手に泳いでます!
クロイワトカゲモドキって、泳げたのか?!
知らなかった。
貴重な夜となりました。

しかも、こいつ、付き合いのよいヤツで、泳ぎ切ったところにもしばらくいてくれました。
なので、追加で撮影。






ある程度撮影しても、満足のいく作品を撮れないことが往々にしてあります。
でも、経験的に、それ以上頑張っても、自分の希望に添う作品を撮れることは少ないです。
それは、自分の腕が足りないか、状況が、自分の思い描く作品をモノにするには適していないのだと思っています。
この時も、まだ撮り足りなかったのですが、被写体にかける負担を考え、途中で切り上げました。


通称「砂場」到着。
ここでもナミエガエルくんたちが迎えてくれました。
ナミエガエルも立派な絶滅危惧種です。
この隠れ方、見事。




なんと、10月も近いというのに、ホルストガエルが鳴いていました!
こちらもkiss X3とXZ-1の撮り比べ。

まずはXZ-1。



kiss X3




ホルストガエル、鳴いているだけならともかく、なんとなんとなんと、巣を守っていました。
僕の知識が間違っていなければ、巣を守る行動は5-7月がメインのような気がしたのですが。
季節がおかしい?
二度の大型台風で巣を流されて、こんな時期にずれ込んだ?
よくわかりませんが、巣を見れた僕はラッキーです。

蛇足ですが、この写真を見て、わかる人はわかる。
斜面を向いている時点で僕の敗北なのです。




イボイモリやリュウキュウヤマガメを求めて、丁寧に眼を凝らすのですが、なかなかみつかりません。

でも、いました!ヒメハブ!






リュウキュウハグロトンボ。
ずいぶんくたびれた個体です。
おまけに花粉?か何なのかわかりませんが、口元・眼にたくさんくっついてます。
今年は二度の台風が産卵期を襲い、産んだ卵や孵化した幼生たちの多くが流されたと思われます。
普段は、沢のそこかしこにいるトンボですが、来年はリュウキュウハグロトンボを見るのが難しいかも知れません。




沢からあがる手前にもいました!ヒメハブ!
一晩に3匹ものヒメハブに会えたのはいつ以来のことでしょう。
うれしい夜となりました。






沢から上がり、ひと休みをしていて、始めてヤンバルの森を案内してもらったときのことを思い出しました。
ここは、そのときにもひと休みをした場所なのです。
そのときも、この光景を写真に撮りました。
始めて訪れたヤンバルの森には、ずいぶん歓迎されたように感じたものですが、この夜もヤンバルに歓迎された気分になりました。
ヤンバルの森の生物密度はやっぱ、ヤバイですね(^^)
楽しい夜でした。



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2012/09/26 渡嘉敷島を離れ、本島へ。

2012-10-07 11:06:43 | 沖縄


島に来て二日目です。
天気は良好。
しかし、昨夜の内に台風は「非常に強い」から「猛烈な」に変わっていました。
中心気圧が一時的に900hPaを切りました。
半端ない大きさです。
おそらく今日中に高速船は動かなくなるだろうとの宿の人の話。
フェリーは動きそうだが、明日は微妙な感じ。
同宿の人たちはほとんどが今日、島を離れることに決めた模様。
さて、どうするか。
フェリーは16:00なので、まだ考える時間はあります。






まずは阿波連の浜辺へ。

阿波連の海で泳ぐなら、社会的事情から朝8時までと決めていました。
ところが、そこは家族行動。
あっけなくその時刻を過ぎ、浜辺についたのは9時前。
もう限定的な泳ぎしかできません。



確かに波は静かなのですが、水の透明度が悪い。
もともと阿波連の海は透明度がそんなによくなのですが、今回のはかなり悪く、正直写真にならない。
そうそうに切り上げました。
あとから宿のご主人に聞いた話ですが、阿波連の海は台風16号以来、透明度が低い状態が続いていたようです。




妻と子どもを車に乗せ、お決まりのスポットへ。
これを見てもらうために渡嘉敷にきたんです。
相変わらず美しい。






その足で次は渡嘉志久ビーチへ。



相変わらず美しい。
これを見てもらうために渡嘉敷に連れてきたんです。






ところが、過去に見たことのない海になっていました。
水がまったく透き通っていない。
前回の写真を参考にしてもらえばわかるのですが、同じ構図でも海が全然違います。
これは・・・阿波連と同じことになるかも知れない、と思いながら、再び海に入ります。
案の定、透明度が低くて写真に全くならない。
せめてウミガメと再開できまいかと90分ほど泳いだのですが、結局再開ならず。




泳ぎ終わったのが12時半頃。
さすがにそろそろ決断せねばなりません。
最新の天気図、台風情報、海をみた感じ、たぶん、明日のフェリーはギリギリ出ると、思う。
でも、微妙なのは、フェリーが16時だと言うこと。
午前中ならほぼ出ると思うが、夕方だと、出ない可能性を否定できない。
もし、明日のフェリーが出なかった場合、この夏休み中、ずっと台風の渡嘉敷島に缶詰。
まあ、もともとずっと渡嘉敷島で過ごす予定ではあったのですが。
それに、家族はともかく、僕は海に入れなくても少々の風なら山を存分に楽しめます。

しかし、15号、16号と足の遅い台風が続いていました。
最悪、一週間後もまだ船が出ない可能性がある。
つまり、夏休みの期間を過ぎても島を出られない可能性がある。
「まあ、それならそれでゆっくり休養させてもらうさ。」という考え方もある。
でも、職場に迷惑をかけるのは社会人として・・・・。

いろいろ悩んだあげく、島を離れることにしました。

はぁ。。。
この、なにもない、ただ美しいだけの島で、家族には何もしない贅沢を味わってもらい、僕はその隙に海と山を存分に楽しむはずだったのですが。。。
わずか一泊で戻ることになろうとは・・・。
無念。。。

それはさておき、沖縄本島での予定を考えねばならない。
レンタカーも宿も取り直さなければならない。
予定をすべて白紙から考えなければならない。
自分一人ならいっっっくらでも楽しむ方法があるのですが、百歩譲って妻はともかく、2歳の娘がいる。。。
これは僕にとってハードルの高いエスコートになります。
幸いというか、僕の娘だけあって、歩くことは大好きな子なのですが、2歳児に歩けるコースとなるとかなり限定されます。
さて、どうしようか。


なにはともあれ、北へ向かうことは決まっています。
沖縄本島なんですから、しかも、渡嘉敷のフィールドを逃した今、気持ち的にそれだけは動かし難い。
そして、フェリーが17時過ぎにとまりんに入る以上、行けるとしても備瀬のフクギ並木が限界でしょう。
今夜の宿はフクギ並木に決定!
あとは宿を探すのみ!
幸い、以前お世話になった古びた宿が一部屋空いてました。

フクギ並木でやりたいことがありました。
それは、夜間、薙いだ海・船・月・伊江島を一画面に納めることです。
以前、GX100で撮影したことがあるのですが、所詮コンデジです。
一眼を手にした今、撮り直してみたい気持ちがあったのです。
中秋の名月に向けて月が満ちてきています。
チャンスです。
AM1時過ぎにチャンスは訪れました。



不覚を取りました。
僕はまだまだ自分のレンズを使いこなせていない。
つーか、使い込む余裕がない。

夜間です。
伊江島にピントを合わせます。
「無限遠で良いだろう。」
根拠のない自信を持って、マニュアルフォーカスで無限遠に設定して撮影しました。
すべての作品がピンボケ写真になりました。
あんなに一生懸命撮影したのに。

下の写真は前回2009/07/07にコンデジGX100で撮影したものです。
ノイズが気になります。
やはり一眼でキレイに撮り直したい!
でも、今回の海はさすがにちょっと波立っていますね。
どのみち希望の写真は無理な状況だったのでしょう。
次の機会を待ちます。



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2012/09/25 渡嘉敷

2012-10-07 09:30:13 | 沖縄

今年2回目の夏休みです。

夏休み直前の13日間に5回の24~36時間勤務がありましたが、青息吐息で乗り越え、やっとたどり着きました。

今回は渡嘉敷島行きです。

今回のメインターゲットは、渡嘉敷島のハブです。
そのほか、マダラトカゲモドキ、渡嘉敷島のリュウキュウヤマガメ、イボイモリ、渡嘉敷の海亀との再開、家族に渡嘉敷島の美しい浜辺を楽しんでもらう、などがあります。



Protobothrops flavoviridis
ハブの学名です。
flavoとはラテン語で黄色、viridiは緑の意味。
つまり、黄緑色の蛇ということです。

確かに、ハブをよく見ると、黄色にわずかに緑が入っている個体がいる。
でも「ハブは黄色い」。
これがもっとも一般的なイメージではないでしょうか?


渡嘉敷には黄緑色のハブがいるんです。
ハブの学名は渡嘉敷島の個体に対してつけられた?みたいな話を聞きますが、ハブの多くは実際には黄色いのです。
いったい誰がハブの学名を付けたのか?
ハブをたくさん見る前に名付けてしまったということなのか?!
いずれ調べてみれればと思います。


フィリピン沖に非常に強い台風17号が発生していました。
出発の段階ではコースが定まっておらず、台湾を抜けるのか、沖縄に向かってくるのかわかりません。
しかし、どうなろうとも行くぞ、沖縄!

成田空港前で前泊。
25日朝Yahoo!の波予測をチェックすると、非常に強い台風の影響で早速高めです。
渡嘉敷村のホームページで高速船、フェリーが動いていることを確認したものの、今ひとつ心配でした。
25日朝7:45の便で出発。


飛行機が沖縄本島南部に入り、米軍の管制空域を避け、低い高度で那覇空港にアプローチする段になり、海を見ると白波が立っています。
果たして高速船は動いているのか?
不安がよぎります。
那覇空港に11時過ぎに到着。
念のため電話で高速船が動いていることを確認。
昼飯に向かいます。
向かった先は与那原家2。
タクシーの運ちゃんに、「空港の客に与那原家2に行ってくれなんて言われたの初めてだよ。」と言われ、しばし沖縄そば談義をしつつ、与那原家2に到着。
天気はよいのですが、風が強い。
まだフィリピン沖だというのに、今回の台風、やばそうです。
今年はとにかく巨大な台風が多いです。
温暖化の影響でしょうか。




メインプレイスでお土産のまとめ買いをして、速攻、宅急便で自宅に送り返し、心おきなくとまりんへ。
マリンライナー渡嘉敷の待合いのプレハブは出航1時間前にならないと開かないらしく、やむなく隣の泊ふ頭北岸船客待合所で待つことに。
待合所には船を待つ人たちと一緒に、地元の若者がたむろしていて、中には床で寝ころんでいる人も。
壁には「床に寝ないでください」「待合所のコンセントで携帯を充電しないでください」の張り紙が。
一日数便の船が来るとき以外、放置系の待合所なので、そういう人々が出現するのでしょう。


マリンライナー渡嘉敷は、案の定、揺れました。

渡嘉敷到着後、レンタカーに飛び乗り、阿波連の集落へ。
今回お世話になる宿にチェックインし、早速浜辺へ。

阿波連の集落は島の南西部にあるので台風の風と波の島影になっているため、静かなものでした。
これなら海も楽しめるかもしれない。





日が暮れました。
宿で夕食を食べました。
他の宿泊客の話題はやはり台風17号に集中していました。
子どもにシャワーを浴びさせて寝かしつけ、さて、本番です。

とはいえ、初日の移動で僕も疲れています。
昼間に下見をしているわけでもないので、今夜は前回マダラトカゲモドキに出会った山道を再度訪れることに。
向かうと、なんと林道の入り口が閉鎖されていました。
台風16号で道が崩れた模様。
位置を確認すると、目的とする山道の付近。近くまで車でアプローチして、そこから歩けばよいか。
閉鎖のコーンとつっかえ棒を外し、車を進めます。

進んでいくと蛇の影が!
アカマタです。
まだ小振り。
前回渡嘉敷を訪れた際は大きなアカマタに出会いました。
渡嘉敷島はハブだけでなく、アカマタもたくさんいる島なんですね。




今回のフィールドには楽しみな新兵器を導入して臨みました。
iPhoneアプリ、FieldAccessです。
SoftbankのiPhoneは確かに便利なのですが、「特に」沖縄では電波の入りが悪く、ヤンバルや離島では使い物になりません。
電波の届く場所でデータを予め読み込んでから臨むのですが、不便なことこの上ない。
その点、このFieldAccess、インターネットから読み込んだキャッシュを保存しておくことが出来る!
つまり、欲しいデータを予め読み込んでおけば、電波が届かないところで読み込んだ地形図を見れるのです!
しかも、うれしいことにiPhoneのGPS機能で自分の位置を教えてくれる!!
平坦な関東平野では、誤差10m以内に自分の位置を落としてくれることを確認してあります。
山の中ではどの程度使い物になるか楽しみ!
例えGPSが使い物にならなくても、とにかく、地形図を読むことが出来るのです。
紙地形図だと、ポケットから出して、紙を広げて、懐中電灯で照らさなければならないところ、ポケットから出せばよいだけなのですからそれだけでも利便性が向上します。



進むと路肩が崩れていました。
でも、借りた軽自動車であれば余裕で脇を通り抜けられました。

山道にたどり着き、歩き始めて5分。
いました!
マダラトカゲモドキ!
渡嘉敷島、阿嘉島、渡名喜島、(伊平屋島)にいるトカゲモドキです。



次々に出てきてくれるのですが、なかなかまともな絵にならない。
僕の腕がなまっているのを感じました。
それはそうです。
普段、こんな写真を撮る機会、まず無いのですから。






こんな小さな個体にも出会えました。
体調3cmほど。
ここまで小さいと、クロイワトカゲモドキなのか、マダラトカゲモドキなのか、見分けづらいかも知れません。






リュウキュウカジカガエル。
水辺を離れると、なんか雰囲気が地味になります。




アダンの実のところにいた(ミナミ?)ヤモリ。
アダンの熟した実の甘い香りに呼び寄せられた虫たちを食べにやってきたのでしょう。
残念ながら、ヤシガニの気配はしませんでした。




この夜は、残念ながらハブには出会えませんでした。
山道だったので、そんなに期待はしていませんでしたが。
会いたければやはり夜の沢を攻めるべきでしょう。
明日、日中に沢を下見して、夜に入る予定です。
楽しみです。

ちなみに宿のおばちゃんは、この島に住んでハブを見たのは1回きりだとのこと。
両生類爬虫類屋さんの間では、渡嘉敷島はハブだらけのイメージですが、人間の住む場所にはあまり進出していない模様。

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2012/07/08 宮古島、最終日

2012-07-29 12:04:29 | 沖縄

午前9時発の便です。

時間がない。

が、少しでも、宮古島を知りたい。

特に森。

特に森は、まだまともなものに出会っていない。
北部にマングローブがあるのに、行っていない。

東小学校まなびの森は、とても大切にされている、市民の森だと思いましたが、完全な二次林だし、生物観察に今ひとつ。

少しでも原生の要素を多く残す森に出会いたい。
しかも空港の近くで。

大野山林。
宮古島最大の森。
体力に余力があれば、昨夜、訪れるはずだった場所。
行って、すぐ、!!!

ミヤコヒバアではないですか!!
轢かれて間もない。
おそらく昨夜轢かれたのでしょう。
死んでいたのは残念。
でも、生息が確認できた意味は大きい。


車を止めてみると、森の中には小道が網の目のように走っている模様。
地図もある。
道を少し進むと、池が!
人工的に作られた池がですが、両生類にとっては貴重名生息場所が確保されたことを意味します。

ヒメアマガエルではありませんか!
鳴き声を伊良部島で聞いたのですが、遠くだったので、確信は持てませんでした。
八重山と沖縄本島にいるのですから、いくら小さいとは言え、宮古島にもいて、おかしくありません。
ショボい望遠写真ですが、その存在を確認できた意義は大きい。


なんと、渓流です。
渓流というか、水路です。
人工的に作られたものでしょう。
でも、渓流環境が、宮古島に存在したとは。
ちょっとした驚きでした。


昨夜は、少々の無理をしてでもここにくるべきだった。
僕は、宮古島の森を何もみることなく、宮古島の去るのだ。
ミヤコカナヘビをみれず、ミヤコヒキガエルすら見ることなく、今回は宮古島を去ります。

悔しい思いでしたが、一時間後には飛行機が飛んでしまうのですから、どうしようもありません。

また必ず宮古島に来るぞ。

そう誓って、空港に向かったのでした。

次、僕がここを訪れるのはいつになるでしょう?
そのとき、この環境は残っているでしょうか。
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2012/07/07 宮古島の珊瑚

2012-07-29 11:01:45 | 沖縄

この日は、森を攻めるつもりでした。
航空写真で適当にみつけた森へ向かいましたが、予想外に切り開かれてました。
一部ではすでにサトウキビ畑になっており、おそらく一年後には一面のサトウキビ畑が広がっている様相でした。

宮古島の森林面積の低さは異常です。
島の面積自体がかなり限られるので、人口が増えれば開墾を進めざるをえないのは理解できます。
でも、森林を残さなくてよいのか。

もともとの植生をここまで少なくしてしまってよいのか。
すべて人間の都合です。
もともと森林環境に住んでいた生物たちにとっては、迷惑以外の何物でもない。
亜熱帯の森は基本的に金を生みません。
人間の食べ物も供給してくれない。
人間にとっては役に立たない。
けど、そこを住処としてきた生き物たちがいるのです。
せめて、面積の2割くらい、原住の生き物たちの安住の地として残してあげてほしい、とは、大和人の勝手な言い分なのでしょう。
家族を養うため、子どもを進学させるため、世界でそこにしかない生態系が跡形もなく消えてゆく。

こういうシチュエーションこそ、政治の出番だと思うのですが。

今、僕にできること。
それは、残されたものについて、知り、理解し、記録し、その大切さを噛み締め、他の人に知ってもらうこと。

と、言いたいところですが、今の僕はただの観光客であり、滞在時間も短く、現地の自然に対する理解も浅く、現地の社会にも疎く、限られた視点から言いたい放題言っているだけのモノ好きです。

愚痴はさておき、その森の先の海が気になった。
そこへ降りてゆくための小道が一本。
ひどい荒れ道のようだ。
軽自動車でいけるだろうか?
行けるところまで行ってみよう。
レンタカーだし、無理はすまい。

そろりそろりと降りてゆきました。

広がるはすばらしい宮古島の浜と海。

入らねば。

入ると、リーフ内は一面のソフトコーラル。
リーフエッジまで着くと、急斜面で先が見えない深みがありました。
すばらしい珊瑚の群落がそこにありました。
あまり見栄えのするものではありませんでしたが、群落としてはすばらしい。

巨大なソフトコーラル。
幅10m、流さ50mくらいはありそうでした。


珊瑚の種類も豊富。




デバスズメダイの群。
久しぶりに会いました。
小規模で、あまり絵になりませんでしたが、うれしい。


ハマクマノミ。


カクレクマノミ。






しつこくアタックをかけたのですが、すべてかわされ、いい作品は得られず。
撮影に1時間くらい付き合ってくれてありがとよ。
迷惑かけてごめんね。


ウミヘビ。


撮り方によっては、八重備瀬に劣らぬクオリティ。






運がよければ、デバスズメダイと枝珊瑚のよい写真を撮れそう。




ウツボくん。




ハマクマノミちゃん。




リーフ内のソフトコーラル。
北谷の砂辺のお花畑けみたいな感じです。



海から出ると、時刻は14時半を過ぎていました。
これが今回の宮古島訪問で最後のシュノーケルになると思ったので、ちょっと無理をしました。
シュノーケル道具一式をこの日、宅急便で送り返すつもりだったのですが、土曜日だったので、郵便局本局の営業時間内(15時まで)に間に合わず、自分で持ち帰ることになったのでした。


昼飯を食いに向かう途中で見かけたサトウキビ畑。
宮古島なら、僕のイメージするサトウキビ畑の写真を撮れるような気がします。
しっかりと時間をかけて探せば、ですが。


サトウキビ畑の開墾について、批判的なことを散々書いてしまっていますが、サトウキビ畑自体は好きです。

そう言えば、最近、森と海の生態系の緊密な繋がりについてよく耳にするようになりました。
森から豊かな栄養が、河川を通じて、海に供給され、海が豊かになると。

沖縄本島では、環境アセスメントを全くしない森林の無計画伐採によって、海へ赤土が大量に流入して、それがリーフの生態系を破壊することが問題となっています。

でも、宮古島には基本的に河川がない。
開発による海への影響は少ないのでしょうか?



夜、別の森を攻めようと思っていたのですが、疲れの前に撃沈。
眠ってしまいました。
やはり体力不足が足を引っ張りまくった宮古島行きでした。
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2012/07/06 伊良部島から宮古島へ

2012-07-28 21:22:21 | 沖縄

まだまだ伊良部島でのやり残しは山積みなのですが、7/8に帰らねばならぬ都合、そろそろ宮古島に渡らねば。
全日程を伊良部島で過ごしてもあまり後悔はしないと思うけど、宮古島にもやり残しがたくさんあるので、まったく触れずじまいというのも心残りになりそうなので、宮古島に渡りました。

出発の朝のパイロット訓練場脇の海。



宮古島から伊良部に船で渡ると、伊良部島の森の丘の上に大きなサシバのモニュメントみたいなものが見えます。
牧山という公園にある展望台なのですが、行ったことがなかったので、行ってみました。
宮古島との間の海を一望できます。
現在建設中の伊良部大橋。
もう少しでつながります。
2年後に完成だとか。
巨費を投じて、ろくでもないものを作ってくれるもんです。
そんな巨費があるなら、宮古の自然をもっと研究して、それを最大限に生かした観光ビジネスを作ってもらいたいものです。
離島ならではの情報格差を埋めるために、立派な図書館を作って、インターネットも使い放題にするとかしてほしいです。
離島であればこその、教育、文化、情報発信で、インターネットの生かしがいがあると思うんです。




僕が2晩通った森。
とても小さな森です。
宮古島・伊良部島で残された数少ない森ですが、それもどんどん端からサトウキビ畑に浸食されています。
これ以上、サトウキビ畑を増やして喜ぶのは個人だけ。
お金は欲しいでしょうけど、故郷にもともとあった生態を跡形もなく破壊し尽くすことにためらいをもつだけの余裕と郷土愛を持っていてもらいたいものです。


牧山の崖の上にある森は、二次林なのかな?という印象を持ちました。
松の木がたくさん見受けられました。
散歩道が整備されているので歩きやすいです。
散歩道を歩いていてみつけた、おそらくは戦時中に作られた偵察用の?豪。




人の手で掘られたものです。


一番奥は崖の腹に出て、展望が利きます。
ここから米軍の艦船を偵察したのではないでしょうか。
沖縄の豪によくみられる倉庫などの部屋はありませんでした。
ただ、一本まっすぐ掘られただけの豪でした。
居住性はなく、弾薬・食料などを保管するスペースもなく、あまり有効活用されていなかった豪に見えました。


御嶽を見かけたので、立ち寄ってみました。


ウガンジョ(拝所)には、線香の灰が山と積まれていました。
ここで拝み続けている人がいるのでしょう。
なにを祈っているのでしょう。


御嶽の樹にサキシマキノボリトカゲがたくさんいました。








タイミング的に「はやて」に乗って、宮古島に渡りました。


宮古島に渡り、適当に宿を決めました。
普通の低所得家庭向けアパートをそのまま宿にした感じでした。
8畳くらいの部屋が二つと、6畳くらいの台所、沖縄特有のシャワートイレの間取り。
家族で住める広さ。
冷蔵庫、コンロ、調理器具、調味料つき。
これで一泊3千円。


表に出ると、いかにもな沖縄の住宅街。


ドアにつけられた針金。
これ、沖縄ではよく見られます。
なぜドアを開けっ放しにするのか?


「クーラーもあるけど、こうやってドアと窓を開けとけば、海風が通ってすずしいさぁ」
とは、宿のおばさんの言葉。

僕も沖縄の住人だった頃、夏場は窓全開、ドア全開にしてました。
窓から外をみると、同じことをしている家庭がたくさん見えたものです。
開け放たれたドアには、すだれなどをかけますが、ものすごく不用心です。
本土から来た友人がアパートの多くの部屋のドアが開け放たれているのをみて、
「沖縄ではドアを開けっ放しにしておくものなの?」
と聞いてきたことがあります。

たしかに本土の感覚からするとかけ離れている。
窓・ドアを閉め切って、クーラーがんがんにかけてもいいのですが、ここは沖縄。
海風が絶え間なく吹いています。
家のすべての窓とドアを開け放つと気持ちがいいんです。
住んでみればわかります。


その夜は、森に行くつもりだったのですが、結局まんたの人々とお酒をかわして終わったのでした。

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2012/07/05 八重備瀬

2012-07-22 18:54:05 | 沖縄
八重備瀬に行くために宮古島にきた。

そう言っても過言ではありません。

八重備瀬は宮古島北端から沖10kmほどにある珊瑚礁群です。
島はありません。

前回訪れたときは、一般のシュノーケリングツアーで、曇って寒い日でした。
でも、珊瑚の見事さに心打たれました。
日本にこんな場所があったのか、と。

伊良部島へ渡る前に、前回お世話になったダイビングショップにいきました。
ところが八重備瀬シュノーケリングツアーをやっていない。
伊良部でのシュノーケリングツアーをやっている。
しかし、参加の条件の一つがライフベストをつけること。
前回もそうだったのですが、そのときは交渉して、ライフベストなしで泳がせてもらいました。
今回もそれを期待して現場のメンバーに交渉してもらいました。
が、今回はダメとのことでした。

他のショップ、数店に電話をかけ、水中写真を撮ることが目的であること、ウェットスーツやシュノーケル道具一式持ち込みであることなどを伝えて、ライフベストなしで泳がせてもらうことを交渉したのですが、全滅。

困り果てました。

ライフベスト付きでは潜れません。
水面から撮るだけでは、あまりにも物足りない。


どうしたか。

船を一台丸ごとチャーターしました。

2万4千円。

一般的なシュノーケリングツアーが8千円から1万円であることを考えると、ムッッッッチャ法外な値段だとは言えません。

次に宮古島に来れるのがいつになるのかわからない。
どのみち、一般のシュノーケリングツアーで、潜ることが不可能。

となると、2万4千円。
出します!
出しちゃいます!


メールでオニヒトデの被害で珊瑚が激減しているのではないかという危惧を伝えると、珊瑚の密度が八重備瀬で一番高い場所の一つに連れて行ってくれました。

すばらしい!

写真を選ぶのに疲れてしまったので、以下、ひたすら写真を並べます。










浜珊瑚。


テーブル珊瑚も見事でした。






ハマクマノミ。














ルリスズメダイかと思いましたが、デバスズメダイの稚魚の群れだそうです。









この日、大潮だったため、八重備瀬の一部が水上に顔を出しました。
際の死に珊瑚につかまって、カメラを水上に出して撮影しました。


噂に聞いたことがあります。
「幻の大陸ツアー」とか銘打って、年に数回の大潮のときに水上に現れる八重備瀬の珊瑚礁に上陸するツアーがあると。
珊瑚が成長する速度は遅いです。
一番早い枝珊瑚で一年に10cm、テーブル珊瑚で5cm程度とのこと。
それをバリバリ踏みつぶして上陸するとか。
あり得ない、常軌を逸した奇行です。
企画する側も、参加する側も、もう少し考えて欲しい。
今でもこのツアー、行われているそうです。
















カクレクマノミ。
お屋敷(イソギンチャク)があまりに見事すぎて、姿を捉えることがなかなか出来ませんでした。









あまり大した作品は撮れませんでしたが、満足でした。
これに匹敵するだけの見事な珊瑚礁は、他に西表島付近しか思い当たる場所がありません。

この日は(なのか?)若干魚が少ないように見えました。
珊瑚に魚をからめることが出来ると良い作品になりやすいのですが、この日はそれをあまり望めませんでした。
あと、雲が頻繁に通り過ぎていて、日射しにもあまり恵まれませんでした。

でも、心は満たされました。

いずれまた来ることでしょう。
そのときも、同じ船長さんにお願いしたいものです。



その夜は、また森に向いました。
森にはコンクリート製の散歩道が設けられているのでアクセスは楽ちんで助かりました。
でも、誰も利用していないらしく、入り口はほぼ消えていました。

散歩道沿いにはなぜか、アボガドの木が放置されていました。


アボガドの花。


なんという名のクモか、存じません。




ウラキヤマタカマイマイ。
オキナワヤマタカマイマイの親戚。
こちらも絶滅危惧種みたいです。


オキナワクワゾウムシ。


コブナナフシ。




ナカオレツユムシ。


そしてヤモリ。


XZ-1は、コンデジにしては本当に良くボケます。
被写体深度が浅すぎて困る。
この写真に至っては、最も絞っているのに眼球にしかピントが合っていないではないですか。


アオミオカタニシ。
伊良部島にもいたんですね。


そして、ヤシガニ。
この夜は、小さいの一匹と、足を広げると30cm程度のを一匹みかけました。









この夜は、一番のお目当て、ミヤコカナヘビには出会えませんでした。
でも、充実した一日でした。
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2012/07/04 伊良部島

2012-07-22 16:46:41 | 沖縄

朝起きたら、日が上がってました。
これだから宿泊ってヤツは・・・。
野宿なら日の出と同時に暑くてテントから蒸し出されるので、行動が早い。
宿は居心地が良すぎるので、今回みたいに疲れているときは際限なく眠ってしまうのでいけない。

最初に向かう場所は決まってました。
伊良部島のパイロット訓練場脇の海です。
これがキレイでたまらない。
こいつが見たい。
だから伊良部島に来ました。












海鳥が狩りをしていました。
おそらくキビナゴの群れがいるのでしょう。
ときどき海に飛び込んでいました。



海を堪能したら、まずは前回、一面の珊瑚で足の踏み場もなかったあの場所へ!



海に入って間もなく、ウミガメに遭遇!
しかし、アッという間に逃げられました。
(一応、亀が写ってます。わかるかな?)



リーフエッジに進むと、珊瑚があるにはあるのですが・・・。


前回とは大違い。
珊瑚はまばらでした。
その代わり、そこら中にいたのがコレ。
オニヒトデです。


それこそ、10mおきにいるんじゃないかと言うくらい大量発生していました。
そして、前回、踏み場もないほどの密度だった珊瑚が・・・大激減。


なんという貝だか存じません。
長さ20cmくらいありました。
水深5mほどに落ちてました。
貝殻がキレイなので、お土産に持ち帰ろうかと思って、手に取ると、中身が入ってました。
しかたがないので、おいてきました。


今回は、抗アレルギー薬(エバステル)を服用してシュノーケリングに臨みました。
効果は上々。
相変わらず左の耳抜きがうまくいかず、10mクラスの潜水は無理でしたが、鼻汁がほとんど出ず、鼻粘膜が腫れてこなかったので潜りやすいことこの上なし。
以後は、この手を使おうと心に誓ったのでした。


昼飯を宿で食べ、向かった先はまたしてもパイロット訓練場わきの海。
美しいぃぃぃ!


最高!






でも、この海を見て、キレイと思っていただけではありません。

水面をよく見てください。
左から右への潮の流れがかなり強いのがわかるでしょうか?
沖のリーフエッジ付近の白波もけっこうあります。
肉眼で見ると、リーフエッジは怖いくらいの潮の流れです。

もう一言追加すると、この美しい海辺に長時間留まることはできません。
猛烈な日射しです。
路面からの照り返しも強い。
日傘がないと死にます。
日傘ですが、海風にあおられて、油断すると裏返ります。
長時間ボーッとするにはあまり向いていません。

念のために付け加えると、最寄りのトイレまで(適当に言うと)3kmくらいあります。
アイスや清涼飲料水を売っている店まで5kmくらいはあります。



全日空の訓練機がひたすらタッチ・アンド・ゴーを繰り返してました。





一息ついたら、次の海です。
ダイビングボートもたむろしているので、きっと何かあるのでしょう。

海にはいるとなかなかの珊瑚。


クマノミの写真はうまくいきませんでしたが、この写真の写りを見てください。
今までの水中写真とは比較にならない見事な写りっぷりです。
あとは、僕の腕次第・・・。


珊瑚がまばらでも、若い珊瑚がたくさん。


シャコ貝。
大きさは幅20cmと小さめでしたが、触るとグラグラして採れそうでした。
美味しいこと請け合いですが、僕は基本、とるのは写真だけの人間なので、放置しました。


キビナゴの群れ。
もっとたくさんいれば嬉しいのですが。



ダイビング船がたむろしている辺りで・・・サメです!
体長1.2mくらいに見えました。
僕を殺すには充分すぎる大きさです。
距離20mほど。
海に入った地点まで400mはあります。
逃げようったって、無理です。
襲ってきたら、ダイビング船に飛び乗るしかないでしょう。


幸い、僕に向かってくることなく、去ってくれました。
もっと先へ進むつもりだったのですが、サメなんか見てしまったら、引くしかありません。
実のところ、ここから500mほどの地点で、前回は体長2m弱(僕より大きい)のサメに、距離15m程で遭遇して肝を冷やした思い出があります。

伊良部のこの辺りの海はサメがいるものと思って臨むべきなのでしょう。

あとで、宿の管理人さんに話を聞くと、やはり、時折、漁師が海上に舟だけ残して行方不明になったり、片足をサメに喰い千切られた状態で船の上で死んでいるのが見つかることがあるそうです。

それにしても、ダイビングをしている連中はサメにあっても大丈夫なんだろうか?
ダイビングをしていて鮫に襲われたという話を聞いたことがない。


岸に戻っていく過程も楽しめました。



また亀に会いました。
が、またしても、猛烈なダッシュで逃げていきました。
(一応、写っているのですが、わかるでしょうか?)
写真にならず。
このときはF値を8にしていたため、写真がブレてしまいました。
水中では難しいことを考えず、プログラムオートにすべきだと思いました。



ハマ珊瑚。
300年から500年クラスでしょうか?
雰囲気があります。


カクレクマノミ。
こいつも作品になりませんでしたが、この写りはすばらしい。
XZ-1のレンズはいいです。


隠れっぱなしで、まともな写真にならず。
体力的にも粘りがなく、作品にならないまま撤退。



夕方には、スコールの後にでっかい虹が出ました。
虹を見たのはいつ以来のことだろうか。



夜は、伊良部島唯一の森に出かけました。
道沿いは人の手がかなり入っていますが、雰囲気的には原生の要素がかなり残っていました。
しかし、あまりいい獲物には出会えず。

唯一うれしかった獲物。
オオコウモリ。
沖縄本島にたくさんいるオリイオオコウモリなのかどうかはよく存じません。
羽を広げると50cm以上になります。
木の実を食べていました。











宿の前の貯水池で鳴いていたヌマガエル。
一応、地理的にサキシマヌマガエルになるのでしょうか。
貯水池が深すぎて、望遠でしか撮影出来ませんでした。


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2012/07/03 夏休み、宮古島行き!

2012-07-22 10:12:12 | 沖縄

とうとうこの日が来ました。
一年に1度(?)の開放日です。
夫でもない、父でもない、労働者でもない、一人の「人」として燃え上がる日が来たのです!


しかし・・・・喜んでばかりもいられない状況でした。



「かつてなく危険なミッション。」


今回の宮古島行きに対する僕の認識です。




準備ができなかった。




フィールドワークにおける準備には大きく三つあると思っています。

(1) 物の準備
(2) 現場の情報収集
(3) 身体の準備


(1) 物の準備
なんとかなる。
最悪、現地調達できないものだけを確実に準備できればよい。
(ただし、現地調達にも時間が取られるので効率が悪い。やはり出発前に準備を万全にすべきではある。)



(2) 情報収集
フィールドの気象、海流、潮汐、地形、航空写真解析、現地の危険生物情報、利用できる手段(サービス)など。


知らない海や山に入るのは、とても怖い。

僕の宮古島でのターゲットはリーフエッジ。
平均で500m以上沖なのです。
離岸流に巻き込まれたら、1時間や2時間では戻って来れないこともあり得ます。


宮古島海域は、僕の知らない海なのです。
慶良間や沖縄本島なら、なんとなく勝手がわかるところもあるのですが、宮古島に行くのはまだ2回目。
前回来たのは6年も前のことなのです。


知らない海は怖い。

風や潮汐のタイミングで変わる海流を読み間違うと、死に直結することもあり得ます。
単純に、僕が泳げる速度より速い流れに巻き込まれれば、それで終わりです。


死にたくないから、出発前にできる限りの情報収集をして臨む。


この日のこの時刻にこの浜の、ここから海に入る。
おそらく潮の流れはこうだろうから、こういうコースを組み立てれば大きく外すことはないだろう、とか。

外した場合のシュミレーションもして臨む。


もちろん、現場入りしての情報(海の状況)が一番状況を左右するのですが、予めシュミレーションをして臨むのと、シュミレーション無しで臨むのとでは心の準備が全然違う。


今回は泳ぐ場所さえ決まっていない。
シュミレーションができている訳がない。



(3) 身体の準備
目も当てられない状態。
特に水泳。
二ヶ月間、一度も泳ぎに行っていない。

僕は奥さんと付き合っている頃、デートより水泳のノルマをこなすことを優先して、奥さんの友人たちから総スカンを喰らいました。
それほど沖縄行きに当たって身体作りを重視している。
身体が出来てない状態でフィールドに臨むことは、死の危険をいたずらに増やす以外の何者でもないのだから、ほかにどうしようもない。
それに、体力に余裕があるほど、集中力の持続時間が長くなり、それだけ写真の質も上がるのです。

その僕が二ヶ月間一度もプールに行けなかった。

職業人人生の記念すべき船出の時期なので、忙しいのはある程度仕方がない。


でも、そんな社会的事情を宮古島は容赦してくれはしない。


追い打ちをかけるように、出発6日前からの3日間、38~39℃台の発熱に苦しみながら業務に就いたため、体重が5%も減少しました。
出発の2日前、2歳の娘と100m散歩しただけで、息切れしている有様。


こんなんで1回平均2時間、沖平均500mのシュノーケリングに耐えられるのか?!


耐えられない(かもしれない)。


では今回の宮古島行きを中止するのか?


「それはあり得ない」


飛行機が予約いっぱいで変更不可能。
気持ち的にも待てない。




ときどき夏のアルプスで、中年の登山隊が遭難して「なんでこんな天候で登山を強行したのか」と世間に責められることがある。
僕もそのたびに天気図を見直して、「こんな天気図で山に行くなんて、素人の集団か?」とか思ってしまうことがある。
でも、その登山隊の中にはなかなかの経験者が含まれていることが少なくない。
彼らはいい歳であり、家族もあり、会社での立場もあるであろう人々。

彼らが、なぜそんな無謀な登山を強行したのか。



「このチャンスを逃したら次がいつになるかわからない」



自然相手にそんな理由があってたまるかと世間はいうかもしれない。


でも、この気持ちは止められない。
少なくとも今回、僕もその愚行を犯すのでした。

いざ、行かん、宮古島!



(それにしても、前置きが長いことよ。もうちょっとストレートにフィールド入りしたいものです。社会人って大変(-_-;))




去年から宮古島にスカイマークが入り、だいぶ(安く)行きやすくなりました。
少なくとも心は貧乏なので、安くないと行けない。
スカイマークが入ってなかったら、たぶん、今回の宮古島行きはなかった(かもしれない)。


仕事が終わったら、家で荷物を拾い、羽田空港近くのホテルで前泊。
「生きて帰ってきてね」とは妻の送りの言葉(大感謝!)。
朝6時台の飛行機で那覇に出発。


那覇で宮古島行きの便に乗り換えです。
那覇行きは満席でしたが、宮古便は予想に反してスカスカでした。


先週の沖縄行きで、飛行機の欠航と、レンタカーの故障というトラブルを喰らったため、宮古島に到着するまで気が抜けませんでした。

宮古便から見えた慶良間諸島。
9月には家族で渡嘉敷に行きたい。


宮古島でレンタカーに乗ったのは正午前でした。

出発前日、学生時代のバイト先、重度障害者自立生活の支援センター、兼、障害者専門のヘルパーステーションが宮古島に進出していたことを知りました。

しかも、知人が何人か赴任している。

昼飯時だけど、知っている店があるわけでもなし。
元バイト先に顔を出して、美味しい店でも教えてもらおうかな。

そんなノリで行ってみました。

「自立生活センター まんた」


ちょうど昼飯時に到着。
予想以上の大歓待を受け、いきなり前触れもなく現れたにもかかわらず、図々しく昼食もご一緒させてもらいました。
調理実習の成果を頂きました。
ステーキのカジキはヘルパーさんのご主人が与那国沖で釣ってきたものだそうです。



自立生活センターでは、施設での療養生活を余儀なくされている重度の障害を持つ成人の方で、ごく普通の地域生活を希望する人を支援しています。
地域で独り暮らしをする以上、食事を自分で用意できなければいけません。
ヘルパーさんに的確な指示を出して、自分の好みの料理を調理してもらうことは、自立に向けて獲得しなければならない生活能力なのです。


宮古島のような離島にも重度の障害者がいて、施設ではなく、成人としてごく普通の生活を地域ですることを希望される方たちがいるそうです。
けど、宮古島では、重度の障害者が地域で独り暮らしをした前例がなく、支援を行う専門的知識やノウハウを持った人が今までいませんでした。
まんたが宮古島入りしたことで、現在2人の方が地域で自立生活を始めたそうです。




昼飯を食ったら、出発です。
まずは来間大橋の絶景を楽しみに行きました。
宮古島に行くまで、僕は動物写真ばかり撮っていて、風景にはあまりカメラを向けませんでした。
しかし、宮古島の海の美しさにはさすがにカメラを向けてしまいました。
写真に刷ってみて、あまりの美しさに驚き、沖縄の風景写真も始めてしまったという経緯があります。



来間大橋の上から臨んだ海。
美しいぃぃぃ!
最高です。


次は長浜ビーチです。
これまた、カレンダーの写真などによく使われる美しいビーチです。


が、現地に行ってみてビックリ。
建設中の伊良部大橋がバックに大きく入ってしまい、風光明媚だった風景がポシャッてしまっていました。
残念です。

にしても、日射しが半端ない。
強烈です。



時刻は15時過ぎ。
さて、どうしようか?
実は、予定を全く考えて来なかった。
大神島に向かうか、宮古島の海と森を攻めるか。
それとも、伊良部島に向かうか。

いろいろ考えたあげく、4日間の滞在中、伊良部島には絶対行くのだから、そのタイミングを考えるのが面倒になり、真っ先に行ってしまうことに決定。
スーパーライナーはやてに飛び乗りました。



伊良部島到着。
さて、どこに泊まろうか。
宮古島では何カ所か野営をする場所をすぐに思いつくのですが、伊良部島では思いつきませんでした。
まあ、何とかなるのですが。
唯一思い出したのが、前回来たとき、数日間一緒に行動した人が泊まった場所。
パイロット訓練場の療と同じ敷地内にある「さしばの里」。
肉体的疲労もあり、特に予定もなく、日も傾きかけており、自然とレンタカーがそこに向かったのでした。

さしばの里。
4700円で2食付き、6畳部屋が2つと、風呂トイレ、家具一式と調理器具、ちょっとした調味料。
独りで泊まるには充分です。


野宿するか、宿泊するか。
どっちも善し悪しです。
今回は体力の低下が著しい状態で臨んでいるので、まあ、宿泊が正解だったのでしょう。
体力が許すのであれば、野宿の方がいいのかもしれません。
宿(やど)は心地よすぎるんです。
ホッと気が抜けるので、疲れが表に出やすい。
すると、ついつい腰が重くなる。

野宿をしていればある程度の緊張感が常にある上、社会の一般常識と照らし合わせて、寝ていてよいはずの場所ではないので、腰は常に軽い。
朝日が昇れば暑くてテントの中には留まれたものではない。

今回、実質4日半しかない。
時間にして108時間しか宮古島で自由になる時間がない。
宿に腰を落ち着けている場合ではないのです。

が・・・・今回ばかりは身体が重すぎた。
猛烈な暑さで、寝るだけで体力を使う野宿を強行して、体調でも崩した日には目も当てられません。
今回ばかりは僕も宿泊を選択せざるをえませんでした。


早速、泳ぐ場所の下見をしたりして夕刻を過ごしました。


その夜は見事な満月でした。


道路にはオカガニがそこかしこに見られました。
よく見るとみんな雌です。
お腹に卵を抱えている。
オカガニは6~8月の大潮に産卵するという。
ちょうどその時期に当たったわけです。




翌日泳ぐ場所の再確認をし終わったら、、、伊良部島と言えば、まずはヤシガニです。
人口急増中、開発急進行中の宮古島では、食べ尽くされて数が激減しているヤシガニですが、伊良部島はまだまだいるはずです。
車を流し、適当に目星を付けた場所で車を降りて、歩き始めて5分。
いました!








ほかにもヤシガニを見かけましたが、いかんせん藪の中。
追いかけるにも、体力に余力がなく、気力も尽きたので、見るだけに留めました。

伊良部島にヤシガニはたくさんいます。
しかし、2年後に伊良部大橋が完成すれば、宮古島から気軽に伊良部島に足を運ぶことが出来るようになります。
きっと、伊良部島のヤシガニも激減するに違いありません。

ヤシガニはとっても美味しいそうです。
ですが、数が大激減した沖縄本島の元住人としては、もったいなくて食べる気になりません。
こいつも足を広げれば30cm以上あるので、きっと市場に持ち込めば5千円とかで売れるはずだし、自分で食べてもいいはずなのですが、そうしませんでした。
しっかりした保護策がとられて、安心して食べられる日が来ることを祈ります。

(未確認情報ですが、宮古島ではある一定の大きさ以上でなければ捕獲しない決まりがあるようです。それならば少し安心できる。沖縄本島の市場では「こんなに小さくちゃぁ、食う場所もあんまないだろうに・・・」と思ってしまうような小さな個体まで売られています・・・。)


蝉の脱皮。
7月上旬ですし、適当に歩いていれば見れるような気もします。
でも、いつみてもキレイ。


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2012//06/23 やんばる

2012-07-16 19:39:09 | 沖縄

サークルの先輩が結婚式に呼んでくれました。
呼んでくれたこと自体うれしいし、サークル仲間との再会も楽しみだし、当然行くやんばるも楽しみ。
トリプルうれしい!

新たな年度となり、新たな責任ある業務(とそれに伴う半端ないプレッシャーとストレス)が加わり、さらに新たな専門分野に手を付け始めたこともあり、さらにさらにここのところ学会発表が二つ続き、過労気味でした。
業務自体、今までとやることはあまり変わっていないのですが、誰かの下について、その指示の元に動いているのと、自分が上に立ってやるのでは、プレッシャーとストレスが全然違います。
いずれ通らなければならない道であり、自分の選んだ道であり、前に進んでいる充実感はあるのですが、それも限度というモノがあり、充実しすぎるとよいことはありません。
が、サービス業なので、こちらの実力や体調や都合に関係なく、仕事は一方的に入ってきます。

過労は肉体的につらいのはもちろんある。
けど、さらにつらいのは、感情が枯れてくることです。
感情が枯れると、充実感も、やる気も枯れてくる。

うれしいという感情は明日への希望になるだけでなく、一日一日生きてゆく上での活力となるもので、それが枯れると心が荒廃してきます。
疲れのために集中力が落ち(最悪なときは短期記憶が自分でも明らかにわかるほど落ち)、それがトラブルを呼び、更なるストレスと疲労を生じさせ、仕舞いには常にイライラして、些細なことで感情を高ぶらせるという悪循環に陥ります。

そんなとき巡ってきたこのイベント。
僕にとっては天の助けともいうべき出来事でした。

枯れた感情に喜びの水が注がれました。
沖縄へ行くよろこびが、疲弊しきった身体の奥底から、活力を呼び覚ましました。
どこにこんなエネルギーが残っていたのかと、自分でも信じられない思いでした。
確かに肉体は疲弊している。
でも、心が喜びの感情で満たされることが、こんなにも肉体に活力を取り戻させるとは。

いざ、行かん、沖縄!

職場から空港へ直行したのですが、行きすがら、東京の下町の道端でネジバナに出会うという幸せまで得ました!

さて、成田空港に向かいながら沖縄での予定を立てます。
ヤンバルの山に直行しようか。
しかし、今は海亀の産卵のシーズン最後。
しかも先週の新月には台風が沖縄を襲ったため、そこに産卵をもくろんでいたグループが産みそびれて、今夜あがるものもいるかもしれない。
そうだ、まずは浜辺を攻めよう!

フィールド友N氏に連絡します。
僕「今夜、予定空いてる?」
N「予定があります。」
僕「そうかぁ。残念。一緒に海亀の産卵を見にいかないかと思ったんだけど・・・。」
N「 亀です。」
僕「 え?」
N「僕の予定は、亀を見に行くことです。」
というわけで、一緒に行くことに。
現地集合としました。

ところが僕の飛行機が機材不具合のため、まさかの欠航!
次の便に振り替えてもらいました。
3時間のロスです。
ヤンバルにつくのは早くて21時過ぎになるな。


那覇空港に着き、レンタカー屋さんのお迎えに乗り、レンタカーに飛び乗り、出発!
那覇市内で渋滞にハマったものの、なんとか高速道路に乗り、心はヤンバルへと飛びました。
ところが・・・沖縄南インターを過ぎたところで左前輪から異音がし始めました!
これはヤバイ!
すぐさま車を路肩に寄せ、チェックすると、左前輪のハウジングが外れて前輪にかかってました。
すぐさまレンタカー屋に連絡、代車を回してもらうことに!
でも、ただでさえ時間的ロスをしているのに、この上さらなるロスは痛すぎる!

何はともあれ、N氏に電話です。
プルルル・・・カチャッ!
僕「 あ、Nさん?あのね、レンタカーがね・・・。」
N「猫さん、高速道路の路肩に車、止めてません?」
僕「な、なんで知ってるの?!」
N「さっき、通過しました。」
僕「・・・」
なにかと気の合うN氏でした。

レンタカーの代車を待つ間、高速道路を歩いて降りて、コンビニで飯を調達して食べました。
レンタカー屋さんが到着!
代車を渡してくれるのかと思いきや、いきなり故障した車の左前輪を覗き込んで何かをし始めました。

「故障具合も気になるだろうけど、早く代車を渡してくれ!」
とは、僕の心の声。

3分ほどゴソゴソして、徐(おもむろ)に僕に向かって言いました。

レンタカー屋さん 「修理しました。どうぞ継続してご利用ください。」
僕 「は?そんな簡単な修理でまた故障したらどうするの?!」
レンタカー屋さん 「大丈夫です。もともとこいつのハウジングはピン一本で止めてあっただけなので」
僕 「はぁ?!あの車を代車で持ってきてくれたわけじゃないの?!」
レンタカー屋さん 「いえ、これで元通りなおりましたので、そのままお使いください」

????!!!!

沖縄らしいと言えば、そうなのですが・・・。
これ以上の時間的ロスはかなわないので、それ以上深く追求せず、車に飛び乗りました。
メーターを見ると15万キロくらい走ってる。
24時間4千円でレンタルした業務用バンです。
安かろう、悪かろうということなのでしょう。

いろいろありましたが、飛ばしまくり、N氏が知人を名護で拾っていたこともあり、最終的には僕が先に現地入りしたのでした。

N氏は知人友人ら3-4人連れていました。
早速、浜を徘徊し始めました。
波打ち際まである海亀の足跡が数回見つかり、緊張が走りましたが、いずれも数日中に上陸したものでした。
残念ながら、この夜、あがった個体はありませんでした。

満天の星空でした。
美しい天の川が夜空を横切っていました。
特大の蠍(さそり)座がハサミと毒針のついたシッポを振りかざしていました。
海蛍が波打ち際に時々光ってました。
いつものように、波打ち際をカニが走ってました。

なんて名前だったか、忘れましたが、コイツがたくさん浜辺で走ってました。


浜辺に数本小川が流れ込むところでは、リュウキュウカジカガエルが鳴き競っていました。


浜辺には様々な花が咲いています。
以前の僕ならちょっと見ただけで通り過ぎたでしょうけど、今回はカメラを向けてみました。
なんという植物かは存じませんけどね。


ヤドカリもたくさんいました。




海亀の産卵がないことがわかったところで、N氏御一行は別の浜へと向かい、僕は山へ向かいました。

奥の集落からほどないところにある沢で見かけたナミエガエル。
天然記念物の絶滅危惧種です。
ナミエガエルがここまで里の近くにいるのは、奥と、やんばるの太平洋岸のごく限られた集落だけでしょう。


ナミエガエルの若い個体。




ホルストガエルも2匹、鳴いていました。
ホルストガエルがこんなに里の近くで見られるのも珍しいです。
でも、このポイントでは毎年、見られます。


リュウキュウカジカガエルがここでも鳴き競っていました。


リュウキュウカジカガエルは、町中でも見られる雑魚ではありますが、ここまでのドアップを撮影するとなると、それなりに難易度が高いです。
こんなに寄れるのは、彼らが夢中で鳴き競っているときだけです。
一応、通年で産卵する種だったような気もしますが、それでも鳴き競い方の強弱の波は季節ごとにあるように思います。
この夜は思いっきり鳴き競っていました。
こんなに寄れるのは久々で、楽しくて、全力投球してしまいました。







★ただ、この夜はかなり手痛いミスをして、全作品が質の悪いものになりました。
実は、前回撮影時、明るい日差しのもとでモニタの見えが悪かったため、モニタの輝度を最大にあげていたんです。
その設定のまま夜の撮影に入ったため、暗闇の中でモニタがやたら明るくみえました。
露出オーバーになっているものと勘違いして、撮影をアンダーに振って撮影したため、すべての写真がアンダーになってしまったのです。
RAW撮影したので、現像の段階で露出補正したため、画質の劣化はJPEG撮影と比して少ないですが、やはり発色が若干不自然になりました(泣)

森に入ると、懐かしのヤマタカマイマイ。
これでも一応、絶滅危惧種です。






ホルストガエルの若い個体です。
なんか、毎年のように、同じ時期に、同じような若い個体に出会う傾向があります。
ここはそういう場所なのでしょう。


ハナサキガエル。
コイツに会わないと気分がノッてこない。




珍しくも何ともない、そこら辺にたくさんある植物です。
今までは見向きもしませんでしたが、今の僕は違います。
名前は存じませんが、写真に撮っておけば、いずれ調べられるでしょう。
たぶん、おきなわカエル商会で紹介されていることでしょう。
花の形が特徴的です。




これまた毎年恒例の、イジュの花の落ち花です。
毎年、この時期(時期としては少し遅めかな?)沢にたくさん浮いています。
撮影するのは初めてかな?





この夜は、他に、アカマタ、シロアゴガエルの鳴き声、リュウキュウイノシシ、ヤモリの鳴き声、シリケンイモリ、ヤンバルマイマイ、ゲジ、ヤンバルヤマナメクジ、ヒメアマガエルなどを確認しましたが、写真にはおさめられず。
翌日に披露宴を控えていたので、さすがに無理はせずにAM3:00頃に沢を撤退しました。

翌日は気持ちのよい梅雨明けの沖縄の空でした。
N氏宅より。


3時間ほどN氏宅で仮眠をとり、シャワーを浴びて、披露宴に参加しました。
T先輩、おめでとう!


とても充実した沖縄行きでした(^^)


今回が、XZ-1のヤンバル初陣でした。
感動的でした。
暗いヘッドライトの明かりでもピントがバッチリ合う!!

XZ-1はGX100とは比較にならないほどマクロ撮影に弱いです。
GX100なら、素で寄れるし、内蔵フラッシュが優秀すぎます。
が、XZ-1はマクロ撮影が極端に弱いので、アダプターチューブ経由でクローズアップレンズを使用しなければならない。
しかも、被写体に合わせて、クローズアップレンズなし、No.3、No.10を使い分けるので、使い勝手が悪いことこの上ない。
おまけに内部フラッシュはアダプターチューブにケラレるので、外部フラッシュFL-300Rにディフーザー付きで使用しないとだめ。
ダメダメですが、それでも元C-4040zoom使いとしては、がんばってしまいます。

確かに、いろいろ使い勝手が悪いですが、唯一、電池の切れかけた暗いヘッドライトの明かりで合焦してくれることだけは、感動でした。
GX100は古いデジカメであることもあり、暗いところでなかなか合焦してくれないんです。
ヘッドライトを明るくすれば済む話ではあるのですが、ヘッドライトがあまり明るすぎると、被写体である小動物たちが逃げてしまうリスクが高まります。
また、カエルたちの瞳孔が締まってしまう。
暗闇の中の写真なのですから、できたら瞳孔が開いた状態で撮影したいじゃないですか!
その点で、XZ-1は、ここ5年間の技術の進歩の恩恵を受けており、オートフォーカスがストレスフリーでした。
特にXZ-1は、コンデジにしては被写体深度がやたら浅いので、思ったところにしっかり合焦してくれないと使い物になりませんしね。

クローズアップレンズの付け替え作業は確かに時間がかかるし、そのために逃した被写体がかなりいました。
でも、もともとC-4040zoomでそういう作業のもとに撮影していた僕にとって、一応許容範囲に収まったのでした。
しばらくはヤンバルでも主役の座はXZ-1になりそうです。
もち、GX100も持って行くでしょうけど。
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2011/11/05 牧志の公設市場

2011-11-12 14:52:30 | 沖縄

沖縄最終日です。
15時過ぎの飛行機です。

午前中は、今まで縁も興味もまったくなかった那覇新都心のDuty Free ShopことDFSで社会勉強をしてから、牧志の公設市場へ。

アーケード街で、今、沖縄の熱いお店の一つ、塩屋(まーすや)に寄ってから、公設市場に到着。

目的は昼食です。
公設市場で、今朝上がったばかりの魚を買い、2階で調理してもらいます。
知ってはいても、沖縄に住んでいるときには試してみませんでした。
沖縄でのやり残しの一つでした。

まずは食材の選定。







おお、ヤシガニよ。
おまえにはフィールドで会いたかった。
20年前はまだ、場所によっては、住宅街でもけっこういるところにはいたヤシガニです。
今となっては、沖縄の一般住民はなかなかみかけなくなってしまったのではないでしょうか?
僕自身は沖縄本島でヤシガニを見たことがありません。
ヤシガニ・スポットは知っていますが、ヤシガニを狙ってそこに行ったことがないです。
売られている個体は小さな若い個体ばかり。
大きな立派な個体は、もしかしたら高級沖縄料理店に回っているのかも知れませんが、いやな兆候です。
あまり先延ばししていると、本当に見れなくなってしまうかも知れません。


選ばれし食材たち。
赤い、ハマフエフキに少し似た魚は、半分をバター焼き、半分を刺身にしてもらいました。


赤い魚、シャコ貝、その他の刺身。


赤い魚のバター焼き。
赤い魚の名前を聞いておけばよかった(^_^;)


あばさー汁。
あばさー汁は、地元人に聞くと正月などに食べるとのことで、一度食べてみたかったんです。
スーパーなどにはあばさーは出回っておらず、食べずに終わってました。
食べてみるとフグに似た食感です。
しかし、骨ばかりで食べるところがほとんどない・・・。
それでも美味しかったです。



奥さん以外の人を沖縄案内するのは初めての経験ではなかったでしょうか?
あまり深く考えずに、流れに任せた案内でしたが、そこそこ楽しんでもらえたようでした。

ポスター発表の経験は踏めたし、やんばるに行けたし、立て続けの台風で会えなかったみんなに会えたし、公設市場で食事が出来たしで、楽しい沖縄行きでした。
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2011/11/04 沖縄2日目

2011-11-12 14:02:28 | 沖縄

辺土名の道の駅で気付いたら7時近くでした。
やばい!
飛ばそうと思いましたが、すでに時遅し。
朝のラッシュに巻き込まれました。
西原インターは見たことのない大渋滞。
そうか、西原インターはこういう一面をもったインターだったのか。
沖縄に住んでいた頃には気付きませんでした。

ホテルに着いたのは8:45。
予定の大幅遅延。
食事を取り、シャワーを浴びて、寝て起きたら12時。
しまった!
聞きたかった発表を聞き逃しました。

というわけで、首里城近くの沖縄家庭料理屋へ職場の皆さんとともに行きました。
冨久屋の「んわかしー定食」。


続いて首里城。
前回、首里城に入場したのは、実に琉球大学入学試験前日以来のことでした。


お次は、なんとなんと、パラセイリング。
自分では思いつきもしなかった行楽です。

飛んでいるのは15分ほどで6千円。
思った以上に安定した乗り物で、しかも、日常生活ではあり得ない光景に感動。
今度は快晴の日にやろうと思いました。


夜は学会の懇親会で、ネーネーズライブ、エイサーに引き続き、食事を楽しみました。


沖縄にいてもついぞ食べなかった豚の丸焼きです。
街中で「豚の丸焼き」の看板を見かけますが、学生の身分とあっては縁がなく、食べたことがなかったんです。
こういう形でチャンスが巡ってこようとは(^^)
社会人になったんだなぁ。


このあとは北谷アメリカンビレッジのハブボックスでみんなでTシャツを買って、軽食して、ホテルに22時過ぎ帰還。


やんばるの森で遭難した場合、救助に着てくれるはずだった友人に電話すると、これからサークルメンバーで宅呑みだという。
行ってきました。
後輩宅は、カエルの鳴き声こそしませんでしたが、誰でも駐車できる放置系の空き地駐車場といい、虫の鳴き声といい、シャワーしかないことといい、懐かしい、沖縄の学生アパートでした。
自動車移動のため、また、疲労困憊のため、僕はリポビタンDでの乾杯です。(^_^;)

しかし・・・相変わらずというか・・・なぜ男ばかり・・・。
でも、みんなに会えてうれしかった~(^o^)

2時過ぎに僕だけ切り上げさせてもらって、ホテルでパタンキュー。
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2011/11/03 やんばる

2011-11-12 10:43:14 | 沖縄

棚ぼたの沖縄です。
学会参加で沖縄に来ました!
朝4:30起床、5:00家を出発、7:45の羽田発の飛行機に搭乗。
10:30過ぎに那覇空港到着。
上司、同僚2人をレンタカーに乗せて、向かった先はてだこそば。
しかし、昼時とあって駐車場は満車、店の前は行列。
相変わらず売れている模様。
早く学会会場入りしたかったので、行列には並ばず、懐かしの島風そばへ!

島風そばの特徴はオリジナル沖縄そば麺です。
日替わりでいろんな薬味がそばに練り込まれています。
僕が頼んだのは三枚肉そば。
島風そばはけっして売れているお店ではありませんが、手作りな感じで、家からも近かったのでときどき通っていました。
懐かしい、シンプルな味わいでした。



16時に学会のポスター発表をすませ、職場の皆さん+アルファとホテルのレストランでお食事と歓談をして22時。

さて、いよいよ本番です。

いざヤンバルへ!
11月に入ったのでイシカワガエルが出てきていることでしょう。
レンタカーに飛び乗り、高速を1●0km/hrで飛ばし、さあ、夢世界へ!

辺土名通過中に電照菊を見かけ、
「ああ、11月の沖縄にいるんだな」
と、沖縄にいる喜びが一段と増しました。

向かった先は、9月に少しだけ入った沢です。

林道に入り、葉擦れの音が激しいのが気になりました。
しかし、路上にはリュウキュウカジカガエル、ハナサキガエルがちらほら見られます。

24:30に到着。
入り口の急勾配を下り、木にロープをくくり付け、沢に降りました。

意外なことに、イシカワガエルの鳴き声が響いて来ない。
静かだ・・・。
もしや、今年は出だしが遅れているのか?

最初にであったのがナミエガエル。
絶滅危惧種、兼、天然記念物。
まずはEF-S 55-250mmで遠距離射撃。
ホワイトバランスをAUTOやストロボ設定にするとやはり激しく黄かぶりします。
手動調整が必要ですが、やり方がまだよくわかりません。
まだまだEOS kiss X3を使いこなせていないと感じます。
購入してすでに丸2年が経過しているにもかかわらず、このていたらく。
仕事頑張ってるなぁ、オレ。



接写をすべくアプローチした結果がこれ。
見事に警戒されてしまいました。

遠距離射撃ではなかなか臨場感が出せません。
臨場感のある写真を撮るなら接写が一番ですが、接写すべくアプローチすると被写体に緊張や警戒が出てしまう。
ジレンマです。
被写体まで10cm以内で接近し、なおかつ被写体の自然体を捉える。
これぞ小動物写真の醍醐味でしょう。

ベッコウマイマイ。



ナミエガエルの比較的若い個体。
ホワイトバランスを太陽光にしたら、わりかし自然な色が出ました。


テナガエビの一種だと思います。
片方の手が再生中で短いですが。
夜のヤンバルの沢で、見ない日はないエビですが、光を当てると逃げ回るので撮影がなかなか難しいエビです。
まともに写したのはこれが初めてではないでしょうか?



出ました、ハナサキガエル。
やんばるの沢に来たら、こいつを見ないともの足りない。
絶滅危惧種。


リュウキュウハグロトンボの雄。
11月に来て、見れるとは思っていませんでした。
ずいぶん羽がくたびれた個体ですが、出てきてくれてありがとう!



鈴虫の一種です。
こいつの鳴き声なしのやんばるの秋は考えられません。
名前も知らないし、写真に撮るのも初めてですが、夜のやんばるの森に欠かせないキャラです。

羽を広げて鳴いているところを撮影したかったのですが、ことごとく失敗。
まあ、いずれ。


ガラスヒバァ。
記念撮影。


オオハシリグモ。
水辺によくいます。
足を合わせると直径7cmくらいの個体。
やんばるの沢にくれば見ない日はないキャラ。


記念撮影にドアップを。
目玉が8つ並んでる?


ナミエガエルの幼い個体。
体長1.5cmほど。
がんばって大きくなれよ!


ハナサキガエル。




スジイリオキナワギセル。
なかなか顔を見せてくれないシャイ・ガイです。
基本、樹皮が濡れてないと顔を出さない。
普通なら撮らないところですが、久々の再会だったので、うれしくて撮ってしまいました。


この沢では、一度、一晩に5匹ものリュウキュウヤマガメに出会ったことがあったので、期待してました。
が、見れず。

4:00頃、足下がふらついてきました。
夜の沢は、三半規管、小脳、大脳皮質の運動野、足裏の感覚、筋肉の緊張の感覚、足の筋肉をフルに使います。
おまけに、すでにほぼ24時間動きっぱなしです。
疲労困憊と言って差し支えないでしょう。
これ以上の沢歩きは危険と判断し、引き返すことにしました。
ゴールまでおそらく6割ほどの行程でしょうか。

結局、一番再会したかったイシカワガエルは鳴き声すら確認できませんでした。
やたら温かい夜でした。
11月に入って、イシカワガエルの鳴き声すら確認できなかったのは、僕は初めての経験でした。


帰路にリュウキュウヤマガメが現れてくれました!
うれしい(^0^)



しかし、危なかった。
轢き殺してしまうところでした。
疲労困憊で、アクセルワークが粗雑になっていて、思った以上のスピードを出していました。
反省。
死ぬほど驚かしてしまってごめんよ。
無事でいてくれてほんとにありがとう。


沖縄の道を飛ばすならAM3:00~AM5:00がオススメ。
バイクなら高速道路に乗らなくても沖縄最北端から宜野湾まで2時間切ります。

それに準ずる早さで帰る予定が、国頭の58号を飛ばしていてふらつき、
「これは寝ないと死ぬ」
と本気で思い、辺土名の道の駅で目を閉じたら、気付いたのは1時間後でした(^_^;)
コメント
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