問わず語りの...

流れに任せて

映画『護られなかった者たちへ』

2023-06-07 09:49:24 | 映画

 

 

 

 

どうもね、東日本大震災を題材にしている映画というのは、冷静に観れない部分がある。特にこの映画は、直球で震災を描いているから。

 

 

直接、自身や津波が描かれているわけではないけれど、阿部寛演じる刑事が、妻と子供を探し廻るシーンとか、もう、たまんないよ。

 

 

冒頭から心乱されてしまった。

 

 

 

私は岩手県でも、内陸の人間だから、沿岸部の方たちが被った被害と苦労の甚大さは、実感としてはわからないところがある。

 

ただ、震災から2か月後に私は被災地に入ったので、あの惨状を目にはしている。車が通る道路だけは綺麗に片付けられていたけれど、その道路の周りは、瓦礫や破損した車が累々と横たわっている情景。

 

上から押しつぶされたかのようにペシャンコになった車。僅かな高低差が明暗を分けた家々。

 

でも、そんな状況のなかでも

 

人々は暮らしてる。

 

 

言葉になんかできない衝撃と、そんな場所でも生きようとする人々。

 

 

忘れられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

震災によって大切なものを失った者たちが寄り添い、慎ましく暮らしていく中に訪れる、更なる不幸。そこから生じる悲しみ、怒り、そして

 

 

復讐。

 

 

悲しくて辛くて、でも最後の着地点は

 

 

優しさと、慈しみ。

 

 

そんな映画です。

 

 

 

出演者の皆さん素晴らしかった。中でも凄いと思ったのは

 

 

清原果耶。

 

 

この方の演技を観るだけでも、価値あり。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『オーメン(The Omen)』 Op... | トップ | 期間限定! »

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事