岩手県陸前高田市高田町に鎮座される、冰上(ひかみ)神社に参拝させていただきました。
本当は1月、陸前高田市立博物館を訪れた際に、こちらの神社にも参拝させていただくつもりだったのですが、諸事情により行けないままになっていたのですが、今回の大船渡市の山林火災のこともあり、これは参拝せねばなるまいと思い、実現に致るというわけです。
ありがとうございます。
冰上山の麓に鎮座されており、山頂には奥宮として衣太手(ころもたて)、登奈孝志(となこし)、理訓許段(りくこた)の三神が祀られています。
珍しい御神名で、アイヌ語ではないかと言われているようですが、アイヌ文化が花開く遥か以前から祀られているであろうことは自明なので、単純にアイヌ語だとは言えないでしょう。寧ろ古代縄文語、あるいは古代蝦夷語と言った方が相応しいのではないかと。
それにアイヌ民族は北海道縄文人が大陸の北方民族に侵略され、混血したものとされておりますので、そのアイヌ言語がそのまま古代縄文語だとは考えにくい。なのでやはり
この御神名は古代縄文語あるいは蝦夷語がそのまま残っている珍しい例だと考えた方が良いような気がしますね。
古代の御神名がそのまま残っている例としてはこちらの他に、平泉中尊寺の裏側、奥州市衣川区の月山上に鎮座される
和我叡登挙(わかえとの)神社
が、あります。
こちらの神社と、同じく奥州市衣川区に鎮座される磐神社は、どちらも巨石を御神体としており、アラハバキ神を祀っているとされていることからも、蝦夷あるいは古代縄文人の神であったろうことは、容易に推定されると思います。
冰上山頂に鎮座される三神の御神体が巨石であるとの説明は特にないようですが、どうなのでしょうね、あるいは山頂のどこかに……。
冰上神社は気仙総鎮守。東日本大震災や今回の山林火災に鑑み、気仙全体の御守護を思いつつ、感謝の参拝をさせていただきました。
ありがとうございます。
さほどに大きな神社ではありませんが、よく掃除の行き届いた、雰囲気の良い神社でした。
陸前高田にお越しの機会がありましたなら、是非こちらの神社にも、感謝の参拝を
よろしくお願いいたします。
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