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12/2(金)公開『マッドゴッド』本予告

2022-12-02 04:20:55 | 怪獣、特撮

 

 

 

 

『スター・ウォーズ』第1作(エピソード4)の「モンスター。チェス」や、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』の冒頭に登場するAT-ATウォーカーなどをストップ・モーション・アニメで撮影し、若くして名声を得たフィル・ティペット。

 

 

また、「ゴー・モーション」と言われる新たな技術を開発し、ストップ・モーション・アニメの欠点であるカクカクした動きを滑らかに見せるなど、大変才能溢れる映像作家です。

 

 

スティーヴン・スピルバーグ監督もこの方の大ファンで、『ET』などでゴー・モーションを使った撮影を行っており、あの『ジュラシック・パーク』も初めはゴー・モーションで撮影する予定でした。

 

 

しかし、デニス・ミューレン率いるILMが開発したCGIのリアルさに驚愕したスピルバーグは、『ジュラシック・パーク』をCGIで撮影することを決め、フィル・ティペットは失業状態となり、失望のあまり2週間寝込んだといいます。

 

 

しかし、ILMの技術者はリアルな映像は作れても、恐竜ごとの個性とか、生物としての生々しさのようなことを表現することができなかった。これを不満に思ったスピルバーグは再びフィル・ティペットを招聘、ティペットはCGIを一コマごとに動かしていく装置を開発し、恐竜に生物的なリアルな動きを付けることに成功します。

 

 

スピルバーグのお陰で、ティペットは失業せずに済んだわけです(笑)

 

 

以後ティペットはCGIの分野でも頭角を現し、『スターシップ・トルーパーズ』の昆虫型クリーチャーで評判をとり、この続編映画でついに監督に進出します。

 

 

特撮マニアにとっては、その名を聞くだけで心躍る方です。

 

 

そんなフィル・ティペットが、およそ30年の歳月をかけてコツコツと作る上げたストップ・モーション・アニメ、

 

 

『MAD GOD』が、本日12月2日より東京都内の複数の映画館での公開の運びとなりました。

 

 

順次全国公開されることもきまっているようですので、いずれは東北でも公開されるでしょう。

 

 

 

予告編を観る限り、結構グロな映画らしいので、万人にお勧めはしませんが、稀代の映像作家が、完全に趣味のかたちで30年コツコツと作り上げた映画というだけで、

 

 

私のような特撮マニアは、興味津々たまりませんわ~(笑)

 

 

仕事の合間を縫って、完全な趣味として作り上げた作品。

 

 

この30年間、きっと楽しかったに違いない。

 

 

 

 

CGI全盛の今のような時代だからこそ、このようなストップ・モーション・アニメは貴重だし、是非にも残していくべき技術だと思う。

 

 

技術は継承しなければ廃れてしまう。こんな素晴らしい映像技術を簡単に廃れさせてはいけない!

 

 

ストップ・モーション・アニメの面白さ、素晴らしさを、後世に伝えていかねば。

 

 

 

さあて、東北でこの映画が観られるのは、いつ頃かな?

コメント (2)
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